あらすじとネタバレ

物語の舞台は、イケイケな大国・大雍。いろんな国から人が集まってくるもんだから、彼らを管理する専門の役所四方館ってのがある。

新リーダー着任と謎の女

まず、この四方館に新しいリーダーがやってくる。王昆吾(おうこんご) っていう、軍隊上がりのカタブツっぽい男だ。彼が配属されたのは西院。まあ、国内向けの部署だな。着任早々、部下に官印を出せって言うんだけど、部下たちは持ってない。初日から前途多難な感じがプンプンする。

同じ頃、城門では一人の女が鮮やかに盗みを働いていた。服をそこらから失敬しては羽織り、極めつけは通行証まで盗んで城内へ侵入する。この女が阿術(あじゅつ)だ。

この一部始終を見ていたのが、元莫(げんばく)。四方館の顧問っていう肩書だけど、どう見てもただ者じゃない。彼は阿術(あじゅつ)をうまくだまして、盗んだ通行証を手に入れる。さあ、問い詰めるぞって時に、例の王昆吾(おうこんご) がやってきて、阿術(あじゅつ)はその隙に逃げちまうんだ。

消えた軍事物資と怪しい商人

話がごちゃごちゃしてきたな。今度は事件発生だ。鴻顱寺っていう場所から、軍事物資がごっそり盗まれた。当然、すぐに城門は封鎖される。

ここで焦り出すのが、庫迪勒(クディラ)っていう商人。こいつが盗品をさばこうとしてた犯人だ。彼は元莫(げんばく)にワイロを渡して、なんとか城から出してもらおうと接触してくる。元莫(げんばく)はちょうど王昆吾(おうこんご) を飲みに連れていた。そこでこいつに頼めば?みたいに、王昆吾をダシに使うんだ。腹黒いよな。

一方、逃げた阿術は遊郭に紛れ込んで、芸者の服と自分の服を交換。外に出たところで、酒瓶を抱えた元莫とバッタリ会う。私の通行証を返せって迫る阿術に、元莫は家に来いと返す。こいつも何を考えてるんだか。

それぞれの思惑がぶつかる夜

さあ、ここからが面白い。王昆吾は酔ったふりをして、庫迪勒を油断させる作戦に出る。まんまと引っかかった庫迪勒は、王昆吾の指を使って、まんまと偽の通行証に拇印を押しちまう。

でも、この様子を見ていた別の人物がいた。尉遅華(うっちか)だ。彼女は四方館の切れ者で、王昆吾がワイロを受け取ったと疑って、彼を止めようとする。王昆吾は説明する時間もなく、庫迪勒を追う。

城門では、庫迪勒が安修義(あんしゅうぎ)っていう東院のリーダーの検問に引っかかる。追い詰められた庫迪勒は、部下に安修義を襲わせるっていう強硬手段に出た。危ないところを、駆けつけた王昆吾が助ける。荷物は散らばり、悪事がバレた庫迪勒は馬で逃走した。

事件の結末、そして新たな謎

元莫の推理が冴える。彼は庫迪勒からもらった酒瓶の封印に、郊外の土が付いていることに気づく。そして阿術を連れて、山神廟っていう寂れた寺へ向かった。

彼の読み通り、そこには慌てた様子の庫迪勒がいた。何かを燃やした後、荷物を持って逃げようとしたところを、元莫が仕掛けた薬で眠らされる。

そこに王昆吾も到着。彼は元莫がわざと証拠を燃やさせたんだと気づく。眠っている庫迪勒に酒をぶっかけて起こし、連れて行こうとしたその時、今度は尉遅華(うっちか)が役人を引き連れて現れた。

役人が庫迪勒を捕らえた瞬間、悲劇が起きる。庫迪勒は役人の刀で自ら命を絶ってしまった。口封じだな。王昆吾は殺人の疑いをかけられ、説明もできずに連行されてしまう。

一人残された元莫の前に、隠れていた阿術が現れる。彼女は痒くなる粉を使って元莫を脅し、3日以内に安楽城の居住証を用意しろと要求する。ここで初めて、彼女が阿術だと名乗った。

結局、王昆吾は無罪放免になった。でも、事件の重要参考人を死なせたことで、後味は最悪だ。盗まれた軍事物資も全部は見つかっていない。上からは3日以内に解決しろと無茶な命令が下る。第1話から、とんでもないことになったな。

第1話の感想

いやあ、初回から飛ばしてきたな。キャラクターがみんな個性的で、誰が味方で誰が敵なのか、さっぱり分からない。特に面白いのが、カタブツ正義漢の王昆吾と、ひょうひょうとしてるけど腹の底が見えない元莫のコンビだ。この二人がどう絡んでいくのか、すごく気になる。そこに謎の女・阿術が加わって、物語をかき回していく感じがいい。事件のテンポも速いし、それぞれの思惑が複雑に絡み合ってて、見ていて飽きない。これからどうなるのか、目が離せない初回だったよ。

つづく