四方館に新しく赴任した王昆吾(おうこんご) は、軍事物資の紛失事件の捜査に乗り出す。彼は犯人が残したと思われる地図を手に入れるが、それは捜査を撹乱するための巧妙な罠だった。一方、独自の調査を進める元莫(げんばく)は、侍女の阿術(あじゅつ)の協力を得て、事件の真相に繋がる別の手がかりを発見する。役人たちが偽の情報に振り回される中、元莫と王昆吾は協力し、犯人たちの真の目的が南山での高官暗殺計画であることを突き止める。彼らは犯人をおびき出すため、大胆な作戦を決行する。

「四方館」あらすじネタバレ2話

仕掛けられた罠と、もう一つの地図

手がかりは俺が先に見つける

四方館の西院じゃ、古株たちがため息ついてる。新しく来た王昆吾(おうこんご) がやる気満々で事件を追うもんだから、のんびりしてた役人たちも働かざるを得ない。かったるいななんて愚痴ってるところに、ひょっこり元莫(げんばく)が現れる。軍事物資が消えた事件で困ってるんだろ、って顔だ。元莫(げんばく)のキレる頭は四方館じゃ有名だから、みんな彼に助けを求める。元莫はニヤリと笑う。いいぜ。その代わり、俺の侍女の居住許可証、よろしくなその侍女っていうのが、あの阿術(あじゅつ)のことだ。

二つの地図

その夜、元莫は一人で郊外の怪しい屋敷に忍び込む。いきなり腰に冷たいモノを突きつけられた。振り返ると、そこにいたのは阿術(あじゅつ)。元莫は慌てて説明する。君の居住許可証のために、証拠を探してるんだよどうやら犯人のアジトはこの辺りらしい。

一方、王昆吾(おうこんご) は捕まえた犯人のブーツから地図を見つけていた。 そこに尉遅華(うっちか)がやってきて、その地図をひったくる。こっちが主担当なんだから、先に見る権利がある!二人が地図を広げると、そこには青松県の文字。尉遅華(うっちか)は武器の隠し場所はここだ!と確信して、上司に報告へ飛んで行った。完全に早とちりだ。

その頃、阿術は金もなく、行くあてもなく、元莫の家に転がり込んでいた。元莫は郊外で見つけた、ビリビリに破かれた地図の復元を試みている。眠れない阿術がそれを覗き込むと、すぐに気づいた。これ、革の地図だ彼女は革の裏側の模様を頼りに、あっという間に地図を元通りにしてしまった。意外な特技だな。

本当の目的地

王昆吾は上司の于得水(うとくすい)に訴える。青松県は罠です。京兆府の捜査を止めてくださいブーツにわざわざ分かりやすい地図を残すなんて、怪しすぎる。でも、于得水(うとくすい)は聞く耳を持たない。上の命令には逆らえん二人が言い争っていると、元莫が復元した地図を持って現れた。本当の隠し場所は、南山だ

話は一気に進む。吏部侍郎の譚林っていう偉い人が、ちょうど南山へ向かう予定だったらしい。 これは暗殺計画に違いない。阿術は自分の居住許可証がパーになるのを恐れて、元莫と一緒に南山へ急ぐ。王昆吾は先回りして譚林を止めようとする。でも、頑固な譚林は聞こうとしない。そこで王昆吾が策を提案する。あなたを安全な場所に移し、犯人をおびき出しますその策とは、于得水に譚林の服を着せて、影武者に仕立て上げることだった。

南山の攻防戦

作戦は実行された。偽の譚林(たんりん)が輿から降りると、潜んでいた刺客たちが動き出す。物陰から見ていた元莫と阿術は、王昆吾の頭脳プレーに感心する。役人たちが刺客たちを取り囲む。でも、一部の刺客は本物の譚林が近くの料亭にいることに気づいた。料亭では、元莫と阿術が必死に譚林を守る。そこに王昆吾と尉遅華が駆けつけ、刺客たちを全員捕まえた。

新たな謎無面人

捕まえた刺客の持ち物から、牙牌という飾りが見つかる。これは焉楽人特有のものらしい。王昆吾はその牙牌をひったくって、馬で走り去ってしまった。事件の後、尉遅華は勇敢に戦った阿術を気に入って、自分の部下にならないかと誘う。でも元莫がそっと耳打ちした。あいつの親父は超大物だ。君の正体がバレたら、俺たち二人ともヤバい阿術はその誘いを断るしかなかった。

夜、元莫は阿術の深い傷を手当てしながら、なんだか心配な気持ちになっている。その頃、王昆吾は川辺で亡き友を思い、復讐を誓っていた。

翌日、于得水が王昆吾に牙牌の正体を明かす。あれは砂漠を荒らす謎の殺し屋組織無面人の証だという。大雍国は無面人を潰したい。でも、どうやら焉楽国が彼らと手を組んでいるらしい。

話が一段落したところで、元莫が王昆吾に例の件を催促する。王昆吾は一枚の紙を渡した。それは、阿術が元莫の合法的な侍女であることを証明する、奴婢の売買契約書だった。

第2話の感想: 凸凹コンビ、本格始動!

いやー、今回も面白かったな。話が一気に動き出した感じだ。王昆吾の猪突猛進なだけじゃない、頭脳派な一面が見えてきたのが良かった。ブーツの地図が罠だと見抜いたのはさすがだ。それに対して、尉遅華の早とちりっぷりが良い対比になってて笑える。この二人、なんだかんだで良いコンビになりそうだ。

そして、元莫と阿術のコンビも本格的に始動した。金がなくて元莫の家に転がり込む阿術、っていう展開がまず面白い。破れた革の地図を復元する阿術の意外な特技には驚かされた。彼女、ただの流民じゃないな。一体何者なんだろう。

影武者作戦も痛快だった。ビビりながら大役をこなす于得水が最高だ。ミステリーだけじゃなく、こういうコミカルな部分とのバランスが絶妙なんだよな、このドラマは。

最後に無面人っていう新しいキーワードまで出てきた。ただの軍事物資の横流し事件かと思ったら、国家間の陰謀や謎の暗殺組織まで絡んできた。物語のスケールがぐっと広がって、これからどうなるのか本当に楽しみだ。

つづく