なあ、この『国色芳華』ってドラマ、第1話からかなり飛ばしてるぜ。主人公の女の子が嫁ぐんだけど、その結婚式がもう最悪なんだ。
あらすじとネタバレ
とんでもない結婚式
物語は洛陽から始まる。主人公は何惟芳(か いほう)。彼女は商人の娘だ。名家の劉(りゅう)家に嫁ぐんだけど、その扱いがひどい。
普通、嫁入りって言ったら大通りを練り歩くもんだろ?でも彼女は裏庭からこっそり入らされるんだ。屋敷には客の一人もいない。肝心の新郎、劉暢(りゅう ちょう)なんて顔も見せない。使用人たちは出迎えもせず、真っ先に持参金のチェックを始める始末だ。もう金目当てなのが見え見えだよな。
姑の劉夫人(りゅうふじん)は大事にしたくなかったとか言い訳する。でも何惟芳(か いほう)は気にしたそぶりも見せない。淡々と時を待って、婚礼の儀式に向かうんだ。
やっと現れた新郎の劉暢(りゅう ちょう)は、もうベロベロに酔っ払ってる。側仕えに抱えられて、やっと立ってる状態だ。この男、学はあるけど商人を心の底から見下してるタイプ。政略結婚が不満で、何惟芳(か いほう)のことが大嫌いなんだ。こんなんで、まともな夫婦になれるわけないよな。
夫からの侮辱と姑の企み
正妻なのに、何惟芳にあてがわれたのは離れの寂しい部屋。初夜、夫の劉暢(りゅう ちょう)はなかなか現れない。侍女の玉露(ぎょくろ)が心配していると、夜中にドアを蹴破って入ってきた。そして開口一番、何惟芳を罵倒するんだ。金で劉家に嫁いできたって、言いたい放題だ。
でも、何惟芳は動じない。彼女がこの結婚を受け入れたのは、劉家が持つ貴重な薬で母親の病気が良くなったから。母親が元気なら、それでいいって割り切ってるんだ。侍女の玉露はこの先どうなるんですかって不安がるけど、こればっかりは誰にも分からないよな。
年が明けて春になる。姑の劉夫人が、今度は玉露が身につけていた玉佩に目をつけた。預かっておくって言って、事実上取り上げちまうんだ。さらに、科挙の試験を控えた劉暢のために、何惟芳に金を出させて裏工作しろって言ってくる。表向きは夫婦の仲を深めるためなんて言うけど、本心は金が欲しいだけ。
何惟芳がその話を劉暢にすると、彼は当然ブチギレる。金で官職を買うなんてって、彼女への嫌悪感をむき出しにするんだ。すると姑は劉暢の肩を持って、全部何惟芳のせいにする。夫がいなくなると、今度はあの子には内緒でやりなさいだってさ。本当にタチが悪いよ。
寺での出会いと新たな火種
何惟芳は結局、姑の命令を断れない。福雲観っていう寺に祈祷に行かされることになる。新しい服は着るな、肉も食べるな、おまけに5時間ずっと跪いてろって無茶苦茶な命令だ。見張り役までつけられる。
でも、この主人公はただやられてるだけじゃない。見張りが居眠りした隙に、こっそり抜け出すんだ。寺には、昔父親の店で働いていた林(りん)おじさんがいた。彼は何惟芳に水と菓子を差し入れてくれる。彼女は感謝して、林おじさんの娘の薬代にとお金を渡すんだ。優しいよな。
林おじさんが腰を痛めたから、代わりに彼女が花を運ぶことになる。運んだ先は、悪人を懲らしめるっていう祖天師殿。そこで彼女、夫の劉暢への呪いの言葉をぶちまけるんだ。その時、堂の奥で神様のフリをしてた男を見つける。何惟芳はそいつを捕まえて、容赦なく叩きのめす。
この男が、実は天下の汚職役人なんて呼ばれる花鳥使の蒋長揚(しょう ちょうよう)だった。彼はある目的で劉家を探っていた。何惟芳の悪態を聞いて、この家は面白そうだ、なんて思い始めるんだ。
その頃、劉家では翌日の花見の宴のために、何惟芳の庭にある牡丹を勝手に掘り返していた。そのせいで、大事な牡丹が枯れかかってしまう。結局、牡丹の世話は、専門家である彼女自身がやることになるんだ。
第1話の感想
いやー、第1話から主人公の何惟芳が置かれた状況が過酷すぎる。結婚初日から夫には無視され、姑には金づるとしか見られてない。普通なら心が折れそうなもんだけど、彼女は全然違う。冷静だし、むしろしたたかだ。母親のために耐えるっていう芯の強さがある。それに、ただ耐えるだけじゃなくて、寺で夫への不満を神様にぶちまけたり、怪しい男を叩きのめしたり、行動力も半端じゃない。見ていてスカッとするよ。
夫の劉暢と姑のキャラクターも、絵に描いたような嫌な奴らで面白い。ここまで徹底してると、逆に清々しいくらいだ。これから何惟芳がどうやってこの二人にしてやられた分をやり返していくのか、すごく楽しみになる。
そして、謎の男、蒋長揚の登場がいいスパイスになってる。彼がどう物語に絡んでくるのか、何惟芳の味方になるのか、それとも敵になるのか。この出会いが彼女の人生を大きく変えるんだろうなっていう予感がするよな。牡丹の花の手入れが彼女の反撃の第一歩になりそうで、今後の展開から目が離せない。
つづく