あらすじ

ついに、十三年にわたる連続殺人事件の犯人が張山山(ジャン・シャンシャン)だと特定された。陸行知(ルー・シンジー)は、被害者たちが一様に親との関係が悪かったという共通点に気づく。これが犯人像を絞り込む決定的な手がかりになった。

陸行知(ルー・シンジー)と師匠の衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)は、張山山(ジャン・シャンシャン)を池のほとりへと追い詰める。そこには黒いレインコートを着た張山山が一人で立っていた。彼のそばにはスーツケースが一つ。中には安寧(アンニン)が入っている可能性が高い。張山山はライターを手にし、あたりに撒かれたガソリンに火をつけるそぶりを見せる。一触即発の緊迫した空気が、刑事たちと犯人の間に流れる。

ネタバレ

犯人はやっぱり張山山だった。陸行知が被害者たちの家庭環境の悪さっていう共通点を見つけ出したのがデカかったな。張山山も養父の張司城(ジャン・スーチョン)に育てられて、地獄みたいな子供時代を送ったらしい。だから性格が歪んじまったんだ。

陸行知と衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)が池のほとりで張山山と対峙するシーンは、マジで息が詰まったよ。張山山はライターを持ってて、いつでも火の海にしてやるって構えだ。スーツケースには安寧(アンニン)が入ってるって誰もが思った。最悪の事態が頭をよぎるよな。

ここで張山山が全部ぶちまけるんだ。養父の張司城(ジャン・スーチョン)が、昔、白暁芙(バイ・シャオフウ)を追いかけて事故に遭わせたこと。そのせいで片腕が動かなくなって、殺人ができなくなったこと。その怒りや欲求不満のすべてが、虐待として幼い張山山に向けられた。彼の体には無数の傷跡があるって話は、聞いてて胸が苦しくなった。良い人たちに囲まれて育った安寧が、こいつは羨ましくて仕方がなかったんだ。

衛崢峵はなぜ俺を探さなかったと張山山に責められる。そして、ひざまずいて自首するように説得するんだ。この師匠の姿にはグッときた。だけど、もう手遅れだった。

張山山がライターに火をつけようとした、その瞬間。衛崢峵が撃った。ライターは地面に落ちて、火はつかなかった。十三年の事件が、一発の銃声で終わったんだ。

でも、一番驚いたのはここからだ。安寧はスーツケースの中にはいなかった。普通に家に帰ってたんだよ。楊漫(ヤン・マン)が家で安寧を見つけた時、俺もえ?って声が出た。

事件は解決した。特捜班のメンバーが警察署の前で記念写真を撮るシーンは、本当に良かった。無実を証明された元容疑者や被害者遺族たちが、遠くから頭を下げてるんだ。これまでの苦労が報われた瞬間だよな。

衛崢峵は交番勤務に戻る。死刑になった呉嘉(ウー・ジア)の遺言で、あいつが楽園って呼んでた場所に遺灰を埋めてやるんだ。

最後に陸行知が言うんだ。遺伝子が弾丸を込め、性格が狙いを定め、環境が引き金を引く。この言葉が、このドラマの全てを物語ってる。事件のあった荒地は、本当に花が咲く楽園に生まれ変わった。最後は警察官とその家族たちが集まるパーティーで終わる。平和な日常が戻ってきたんだ。

最終回の感想

いやー、重かった。だけど、最高の最終回だったな。犯人の張山山がただのサイコパスじゃなくて、劣悪な環境が生み出したモンスターだったっていうのが、このドラマの深いところだ。陸行知の環境が引き金を引くってセリフが、胸に突き刺さる。誰だって、一歩間違えればああなっていたのかもしれない。

特に印象に残ったのは、やっぱり衛崢峵だよ。犯人を前にして土下座までして説得しようとする人間味。そして、最後は非情な決断を下す刑事としての覚悟。彼の苦悩が伝わってきて、見てるこっちも辛かった。でも、彼がいたからこそ、事件は最悪の結末を避けられたんだと思う。

物語の終わり方もすごく丁寧だった。事件が終わった後の、それぞれの人生をちゃんと描いてくれたのが嬉しい。救いのあるラストで、見終わった後にずっしりとした満足感が残った。単なる犯人探しのミステリーじゃなくて、人間の弱さや家族のあり方を描いた、忘れられない作品になったよ。

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