第23話 あらすじとネタバレ
捜査方針、ガラッと変わる
呂刑事のひらめきで、捜査は一気に新しい局面を迎える。彼が言うには、探している犯人は昔の事件の犯人の息子。しかも、年齢は25歳以下の若者だっていうんだ。これまでの捜査が的外れだったわけじゃない。過去の容疑者リストをもう一度洗い直す。誰に子供がいたのか、そこから再調査が始まった。
陸行知(ルー・シンジー)は、ある人物にピンとくる。安寧(アンニン)の友達、呉嘉(ウー・ジア)だ。以前、斉莎莎(チー・シャシャ)から電話があった時、呉嘉(ウー・ジア)も隣にいた。陸行知(ルー・シンジー)は衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)を連れて、呉嘉が通う夜間学校へ向かう。そこで教師の楊漫(ヤン・マン)に話を聞くが、呉嘉はその日に限って無断で欠席していた。
消えた安寧(アンニン)と謎の絵画
衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)の刑事としての勘が騒ぐ。呉嘉が安寧に危害を加えるかもしれない。彼はすぐさま、安寧を保護するために警官を派遣するよう指示する。だが、その警官たちは家に向かう途中で安寧とすれ違ってしまう。楊漫(ヤン・マン)が家に帰ると、安寧の姿はない。すぐ戻るという書き置きだけが残されていた。
警察が呉嘉の身元を調べようとする。でも、学校の記録は名前以外、すべてきれいに削除されていた。完全に先手を打たれた形だ。陸行知は、安寧のパソコンに手がかりを見つける。呉嘉が安寧に送った一枚の写真。これが、とんでもなくヤバい絵だった。
楊哲(ヤン・ジョー)がその絵を見て、正体を突き止める。オランダの画家、ハンス・ブレンデルの人間楽園という作品の一部だという。天国、人間、地獄を描いた三部作の絵画。そして、この絵は1995年、つまり最初の事件が起きた年に市内で展示されていた。
ついに判明、犯人の正体
衛崢峵は絵を見て、さらに恐ろしい事実に気づく。絵の中には、これまでの被害者たちが殺害された時の姿とそっくりの人物が描かれていた。家具市場の城や、フクロウの仮面まで。作者のイニシャルはHB。これはもう、犯人からの挑戦状だ。全員が犯人の正体を確信する。
陸行知は展示館の監視カメラ映像から呉嘉の顔写真を入手。楊漫が、その写真の男が呉嘉本人だと確認する。呉嘉は全国に指名手配された。衛崢峵は呉嘉の写真をじっと見つめる。そして、ある記憶が蘇る。この顔は、白暁芙(バイ・シャオフウ)の息子、張山山(ジャン・シャンシャン)にそっくりだ。調べると、張山山(ジャン・シャンシャン)の身分証情報の中に、呉嘉の偽名が見つかった。彼の父親は、張司城(ジャン・スーチョン)。
警察は、以前聞き込みをした住民の証言を思い出す。張司城(ジャン・スーチョン)に似た男がいたという話を。猫を探していた老婆から、張山山の部屋が3階にあることを突き止める。警察が部屋に突入すると、そこは証拠の山。隠し部屋まで見つかった。時を同じくして、奇跡的に助かった斉莎莎(チー・シャシャ)が、犯人は張山山だと証言する。
最悪なことに、安寧がその張山山と一緒にいることが判明する。交通カメラの映像に、張山山が運転する車の助手席に乗る安寧の姿が映っていた。警察は安寧のSNSを解析し、二人が瞰江塔に向かったことを突き止める。全部隊が、安寧を救出するため瞰江塔へと急行する。
第23話の感想
いやー、今回はマジで情報量が多すぎた。パズルのピースが一気にはまっていく感じがたまらない。犯人の正体がわかった瞬間のうわ、やっぱり!って感覚と、安寧が危ないっていうハラハラ感が同時に襲ってくる。特にあの絵画のくだり。過去の事件とアートが繋がるって、ゾクゾクする展開だよね。犯人がただの模倣犯じゃなくて、父親の歪んだ思想を受け継いでるって背景も見えてきた。息子が父親の作品を完成させようとしてるってことか。だとしたら、安寧は最後のピースにされちゃうのか?もう目が離せないよ。
つづく

