夏家の三女・夏語氷(かごひょう)は、結婚相手の許子顔(きょしがん)に殺される運命を何度も繰り返していた。ループする記憶を持つ彼女は、死を回避するため、今度こそ運命を変えようと奮闘する。自分の代わりに姉を結婚させようとしたり、家出を試みたり。だが、彼女の行動はすべて裏目に出てしまう。それどころか、本来なら接点のなかったはずの許子顔になぜか気に入られ、追いかけ回される事態に。必死に逃げる夏語氷の、生き残りをかけたサバイバルが幕を開ける。

「流転の花嫁 ~Rewriting Destiny~」あらすじネタバレ1話

登場人物、設定からしてヤバい

死のループ、もう何回目?

夏家の三女、夏語氷(かごひょう)。彼女は悪夢から飛び起きた。結婚相手に毒を飲まされ、冷たい土の中に埋められる夢。でもこれ、夢じゃないんだよな。何度も何度も繰り返してる、自分の未来の姿だ。

結婚式の前日に時間が戻るループ。彼女はもうウンザリしてた。だから今回は、置き手紙一つで家出を決行する。とにかく、あの男から逃げないと。

その男、許子顔(きょしがん)。腕利きの医者らしいけど、夏語氷(かごひょう)にとってはただの死神。ループの記憶があるのは夏語氷(かごひょう)だけ。だから、これから出会う彼は、まだ彼女を知らない。

逃げた先で、死神とエンカウント

山の中で夏語氷は、腹痛で苦しむ男とぶつかる。それが許子顔(きょしがん)だった。顔を見た瞬間、夏語氷は全力で逃走。こいつに関わったら死ぬ。本能がそう叫んでた。

港まで逃げると、いとこの薛慕(せつぼ)とばったり会う。これで助かった、と思ったのも束の間。結局、夏語氷は家へ連れ戻されてしまう。

家に戻ると、意外な事実が判明する。今日、許子顔(きょしがん)と結婚するのは自分じゃなくて、次女の姉・夏蘭(からん)だという。夏語氷はひとまず胸をなでおろした。

運命から逃げられない

毒入り菓子と謎の男

でも、安心なんてできない。夏語氷は、侍女が婚礼で出す菓子に毒を入れているのを目撃する。このままじゃ誰かが死ぬ。彼女は姉の夏柳青(かりゅうせい)や弟が、その菓子を口にするのを必死で止めた。

そんなドタバタの最中、空から男が降ってきた。葉文昭(ようぶんしょう)と名乗るその男は、屈強な長女・夏柳青(かりゅうせい)に一目惚れ。いきなり愛の告白を始めるけど、夏柳青(かりゅうせい)にワンパンでKOされてた。何なんだ、こいつは。

結婚式、大混乱

いよいよ結婚式が始まった。毒入り菓子が招待客に配られようとする。もうダメだ。そう思った夏語氷は、わざと菓子に突っ込んで全部ひっくり返した。

その時だ。会場にいた許子顔が、突然立ち上がって宣言した。私が娶るのは夏語氷だ。

名指しされた夏語氷はパニック。会場から逃げ出す。その混乱に乗じて、覆面の男が式をめちゃくちゃにしようとする。捕まえてみれば、その正体は弟。姉の夏蘭(からん)に頼まれて、結婚をぶち壊しに来たらしい。夏蘭(からん)もこの結婚、嫌だったんだな。

川にダイブ、そして捕獲

許子顔は逃げる夏語氷を追いかけてきた。追い詰められた夏語氷は、捕まるくらいならと川に飛び込む。でも、許子顔もためらわずに川へ飛び込み、彼女を助けた。

夏語氷が目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋。許子顔の根城だった。彼は夏語氷に薬を飲ませようとする。もちろん、夏語氷は抵抗する。すると許子顔は、無理やり毒薬を飲ませた。三日以内に解毒剤を飲まないと死ぬ。そう言って、彼は夏語氷を自分のそばに縛り付けようとする。どこまでもヤバい男だ。

その瞬間、夏語氷の意識は別の場所に飛ぶ。目の前に現れた謎の人物が告げた。ここは『二十四味暖浮生』という漫画の世界。君はその主人公なんだ、と。生き残りたければ、物語を盛り上げて読者の人気を稼ぐしかない。夏語氷は、自分の運命が誰かに描かれた物語だと知ってしまった。

第1話の感想

いや、初回から情報量詰め込みすぎだろ。主人公の夏語氷は、結婚相手に殺される運命を回避するために必死。でも、やることなすこと全部が裏目に出て、状況は悪化する一方。この空回りっぷりが、見ていてハラハラするけど、どこか笑えるんだよな。

許子顔のキャラクターが強烈すぎる。産婦人科の名医っていう設定なのに、やってることは完全にサイコパス。冷たい顔で毒を盛るし、逃げたら毒で脅してそばに置こうとする。執着心が異常だ。でも、なんでそこまで夏語氷にこだわるのか。その謎が物語を引っ張っていくんだろうな。

ループものかと思ったら、まさかの自分が漫画の登場人物でしたっていうメタ展開。この設定は面白い。自分の命が、漫画の人気にかかってるなんて絶望的すぎる。夏語氷の生命力と商才が、このクレイジーな世界でどう活かされるのか。彼女のサバイバル劇から目が離せないよ。

つづく