ついに物語はクライマックスへ。ミー・ランは、長年憎んできた母との関係に、一つの答えを見つけ出す。しかし、安らぎの時間は短かった。宿敵ムー・リーホワが、二つの奇石の力を手に入れようと最後の牙をむく。街全体を巻き込む最終決戦が始まり、シェン・ジーホンと仲間たちは、愛する人々を守るために立ち向かう。爆発、裏切り、そして悲しい犠牲。シェン・ジーホンとミー・ランを待ち受ける運命は、誰も予想できない衝撃的なものだった。二人の愛の物語が、涙なくしては見られない結末を迎える。

「氷雪の接吻(くちづけ)」あらすじネタバレ最終回・24話

ついに来たね、最終回。いや、もう感情がぐちゃぐちゃだよ。早速、何が起こったか話していくよ。

母との和解、そして新たな悪夢

物語は、ミー・ランが餃子を持って母さんの家に行くところから始まる。気まずい雰囲気。でも、母さんはミー・ランが作った餃子を一口食べて、涙が止まらなくなるんだ。今までの自分の行いを、心から後悔してた。

ミー・ランの誕生日、11月25日。それは彼女がシェン・ジーホンと出会った日でもあった。運命ってやつだね。母さんは昔、病気のミー・ランのためにたった一つ、人形を作ってあげたことがある。その人形の話をしながら、母さんはとうとう床にひざまずいて自分を殴り始めた。ごめんなさいって。ミー・ランは静かに母さんを抱きしめて、許すよって言ったんだ。ここでまず、涙腺がやられた。

やっと親子が和解できた。そう思った瞬間だった。最悪のタイミングで、あのムー・リーホワが現れる。空気が一瞬で凍りついた。ミー・ランはとっさに母さんを2階へ行かせる。何があっても下りてこないで。そして一人、ムー・リーホワと対峙する。でも、彼女の幻術には勝てなかった。ミー・ランは気を失って、そのまま連れ去られてしまった。

最終決戦、二つの石をめぐる戦い

ムー・リーホワはミー・ランを監禁する。目的はもちろん、血珀石のありかを聞き出すこと。ミー・ランが口を割らないと見るや、今度は幻念石で操ったリー・インリアンを同じ部屋に放り込んだ。正気を失ったリー・インリアンがミー・ランに襲いかかる。やり方が本当に汚い。

その頃、シェン・ジーホンとスートゥー・ウェイリエンは、ムー・リーホワの隠れ家で一冊の本を見つける。そこには沐(ムー)一族の秘密が書かれていた。スートゥーは、自分の母親にまだ知らない顔があったことを知る。

ミー・ランが暴走するリー・インリアンと戦ううち、ついに血珀石の場所がバレてしまう。ムー・リーホワは石を奪い取り、その力で若さと美しさを取り戻した。もう絶望的だよ。

ムー・リーホワの部下たちが街を襲い、大混乱に陥る。シェン・ジーホンとスートゥーは、謎の協力者・モー先生と合流し、ムー・リーホワを止めるために立ち向かう。三対一。でも、二つの石の力を持つムー・リーホワは強すぎた。

シェン・ジーホンが追い詰められ、とどめを刺されそうになったその時。信じられないことが起きた。操られていたはずのリー・インリアンが、シェン・ジーホンの前に立ちはだかったんだ。彼は最後の力で正気を取り戻し、シェン・ジーホンへの恩を返すために、その身を盾にした。リー・インリアンは、そのまま命を落とす。彼の最期は、本当に切なかった。

この隙に、シェン・ジーホンは玄陽石を奪い返す。モー先生が叫ぶ。玄陽石は善の心を持つ者しか操れない!。力が弱まったムー・リーホワは、ついに倒された。でも、彼女は死ぬ間際に言い放った。ミー・ランは爆弾を積んだ船に乗せた。お前の負けだ!。

朝日が昇る時、愛は永遠に

シェン・ジーホンは急いで港へ向かい、ミー・ランが乗せられた船を見つけ出す。彼は無事にミー・ランを救出した。これで全部終わった。二人が安心した、まさにその瞬間だった。船に残っていた敵の死士が、自爆する。船は木っ端微塵に吹き飛んだ。

シェン・ジーホンとミー・ランは、冷たい海に投げ出される。小さな木片に二人でつかまりながら、ミー・ランは未来を夢見る。小さな島で暮らそう。あなたは新聞社をやって、私はピアノを弾くの。その言葉が、あまりにも悲しく響く。

シェン・ジーホンは静かに真実を告げた。血珀石は壊れた。俺の力ももう尽きる。朝日が昇ったら、俺は消える。彼はミー・ランに、スートゥーと幸せに生きてくれ、と頼む。ミー・ランは聞きたくないとばかりに、必死に腕で水をかき始めた。帰れるわ、絶対に!。

シェン・ジーホンは、そんな彼女を強く、強く抱きしめた。君なら一人でも生きていける。それだけの勇気がある。

やがて、水平線が白み始める。朝日が昇る。シェン・ジーホンはミー・ランの頬に、最後のキスを落とした。彼の体は、昇る太陽の光に溶けるように、ゆっくりと消えていった。ミー・ランの腕の中には、もう誰もいなかった。

残された約束

春の雨が、すべてを洗い流していく。ミー・ランは一人、シェン・ジーホンとの約束を守り、彼を待ち続けている。

一方、スートゥーは傷だらけの体でジン・ジンシュエの元へ帰ってきた。彼はリー・インリアンを連れ戻せなかったことを詫びる。でも、ジン・ジンシュエにとって、彼が無事に帰ってきたこと、それだけで十分だったんだ。

最終回の感想、ちょっと語らせて

いや、もう言葉が出ない。ティッシュの箱が空になったよ。ハッピーエンドを心のどこかで期待してた。でも、このドラマはそんな単純な着地を許してくれなかったね。前半の母との和解で一度、涙腺を緩ませておいてからの、この突き落とし方。脚本家の手のひらの上で転がされまくった感じ。

リー・インリアンの最期は本当に報われなかった。でも、彼が最後に自分の意志でシェン・ジーホンを救ったこと、そこに彼の魂の救いがあったと信じたい。

そして、シェン・ジーホンが消えるシーン。残酷すぎる。でも、どうしようもなく美しかった。愛する人の腕の中で、世界で一番美しい朝日と共に消えていくなんて。こんな悲しい別れがあるかよ。ミー・ランがこれから一人で生きていくのは、想像を絶するほど辛いだろう。でも、シェン・ジーホンが最後に信じたように、彼女はきっと大丈夫だ。彼からもらった愛と強さを胸に、前を向いて生きていくはず。そう思わせてくれる、忘れられない最終回だった。

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