最強と謳われる剣士シエ・シュエチェンは、敵対する暗域の牢獄に囚われていた。過酷な拷問にも屈しない彼の前に、暗域の聖女ルムー・シュエンリンが現れる。彼女は敵か味方か、謎めいた行動でシエ・シュエチェンを翻弄する。やがて二人は、予測不能な逃避行を始めることになる。危険な美女と囚われの剣士。二人の運命が交差する物語が、ここから始まる。

「千輪桃花~永遠に咲き誇る愛~」あらすじネタバレ1話

第1話:最強剣士、囚われの姫君?

いきなり拷問スタート

物語は、最強の剣士と名高い謝雪臣(シエ・シュエチェン)が捕まっている場面から始まる。場所は暗域熔渊(あんいきようえん)っていう、名前からしてヤバそうな所だ。なんでも、大昔に神様たちが埋められた土地らしい。ここにいるだけで、神の怒りが元神を鞭打つ。マジで地獄みたいな場所だ。普通のやつなら3日も持たない。謝雪臣(シエ・シュエチェン)は、そこでなんと7日間も耐え抜いていた。さすが最強。根性が違う。

クセ者美女、暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)の登場

そこに、暗域のトップ、桑岐(サン・チー)の一味と、一人の女が現れる。彼女の名前は暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)。暗域の聖女らしい。この女が、まあ食えないやつなんだ。ボロボロの謝雪臣(シエ・シュエチェン)を見るなり、彼の顔をぐいっと持ち上げる。どこかで会ったことある?なんて言いながら、距離が近い。謝雪臣がその手を振り払う。すると暮懸鈴(ルムー・シュエンリン)は、彼の頭を掴んで無理やりキスをしたんだ。初対面だぞ?信じられるか?骨は硬いのに、唇は柔らかいのねなんてセリフまで吐く。完全に状況を楽しんでる。彼女は、謝雪臣が人族のために命を懸けていることを知っている。その上で、彼をからかっているんだ。

敵の内部も一枚岩じゃない

場面は変わって、暗域のトップ桑岐。彼は人族の朽先閣主(きゅうせんかくしゅ)なる人物と裏で手を組んでいた。目的は混沌珠っていうお宝を探すこと。その在り処を知るには仙盟玉令が必要だ。謝雪臣を捕まえた本当の狙いは、この仙盟玉令の場所を吐かせることだった。

この計画を、暮懸鈴は快く思っていない。なんで人族なんかと組むの?私より人族を信用するわけ?彼女は桑岐に不満をぶつける。どうやら暗域も、一枚岩ってわけじゃなさそうだ。

まさかの脱出劇

そんな話をしていると、報告が入る。謝雪臣が牢を破って暴れています!暮懸鈴はここは私に任せてと言って、一人で謝雪臣の前に立つ。もちろん、戦いになる。だけど、今の謝雪臣は弱りきっている。暮懸鈴の相手じゃない。暗域の追手も迫ってくる。絶体絶命だ。

その瞬間、暮懸鈴がとんでもない行動に出る。彼女は謝雪臣の剣を奪うと、それを自分の首に突きつけたんだ。これで私の思い通りよ彼女は謝雪臣にだけ聞こえるように囁く。追手たちには、暮懸鈴が人質に取られたようにしか見えない。彼女は、この状況を利用して謝雪臣を暗域から逃がしたんだ。

駆け落ちごっこ、開始

暗域を抜けた直後、謝雪臣は力尽きて倒れてしまう。次に彼が目を覚ましたのは、どこかの民家の一室だった。目の前には、もちろん暮懸鈴がいる。二人はベッドの上で取っ組み合いになる。そこへ部屋の主であるおばあさんが入ってきた。二人はとっさに、駆け落ちしてきた夫婦のフリをする。

暮懸鈴はあんたについていくと言い出す。謝雪臣はついてくるなと拒否する。すると彼女はニヤリと笑う。私を置いていくなら、人族すべてを人質にするわよとんでもない脅し文句だ。彼女は本気でやりかねない。

そこに、暗域の追手欲影(よくえい)がやってくる。欲影(よくえい)は幻術で二人を追い詰める。追い詰められた暮懸鈴は、欲影にこう言った。よく考えてみなさいよ。あの謝雪臣が、助けもなしに熔渊から脱出できると思う?その助けた人間が、私よこの一言で、追手の欲影は完全に動揺する。第1話は、ここで終わりだ。

第1話の感想:これ、どっちがヒロイン?

いやー、度肝を抜かれたな。普通、こういうファンタジードラマって、強い男が囚われのヒロインを助けるだろ?このドラマは完全に逆だ。最強のはずの剣士が捕まってボロボロ。そこへ敵のはずのミステリアスな美女が現れて、彼をからかいながらも助け出す。しかも主導権は完全に彼女が握ってる。謝雪臣が完全に囚われのお姫様状態なのが最高に面白い。暮懸鈴が何を考えてるのか全然読めないから、この二人の関係がどう転がっていくのか、すごく気になるよ。彼女の行動一つ一つから目が離せない。1話目からこの展開はズルい。

つづく