正月休みを終えたスーイエは、失恋で落ち込むシーファンを元気づけるため、特別な贈り物を渡す。それは彼の過去の経験に基づいた、心からのエールだった。一方、シーファンはスイス留学に関して大きな決断を下す。それは彼女の人生だけでなく、スーイエとの関係にも影響を与える選択だった。ある出来事をきっかけに二人は再会するが、シーファンが隠していた事実が明らかになり、二人の間には少し気まずい空気が流れてしまう。お互いを意識しているのに、なかなか素直になれない。そんな二人のもどかしい関係が描かれる回だ。
「素敵な恋の咲かせかた」あらすじネタバレ15話
第15話:言えない本当の気持ち
スーイエの不器用な優しさ
正月休みで実家に帰ったスーイエ。彼は父の恋人の息子、王常(ワン・チャン)に会う。どこか遠慮がちなその子に、スーイエはそっとお年玉を渡す。こういうさりげない優しさが彼らしい。
休みが明けて街に戻ると、スーイエはすぐにシーファンに連絡する。誕生日プレゼントをよこせなんて口実を作って彼女を呼び出した。
彼が渡したのは、二瓶の小豆。それと、小豆を使った薬膳のレシピ。小豆には心を落ち着かせる効能がある。スーイエは昔、自分も辛い失恋を経験した。だからシーファンの痛みが分かるんだ。他人を愛せなくなる前に、まず自分を愛せ。彼の言葉は、ただのアドバイスじゃない。経験からくる本物のエールだった。
シーファンの決意と迷い
そんな中、シーファンに朗報が届く。スイスの大学から合格通知が来たんだ。入学は2月か10月かを選べる。
彼女は10月入学を選んだ。今のホテルで7年間勤め上げたい。生活費ももっと貯めたい。表向きの理由はちゃんとしてる。でも本当は、スーイエともう少し一緒にいたかった。その本心は、友達にはお見通しだったみたいだね。
この大事な話を、シーファンはスーイエに切り出せない。メッセージを書いては消し、書いては消し。タイミングが見つからない。ちょうど彼女がスマホを握りしめている時、スーイエの入力中通知が出る。对方正在输入…ってやつ。でも、待てど暮らせどメッセージは来なかった。このすれ違い、もどかしいよな。
気まずい再会
二人が再会するきっかけは、意外な人物からもたらされた。シーファンが働くホテルの宿泊客、劉(リウ)おばあさんだ。彼女が体調を崩し、シーファンは知り合いの漢方医としてスーイエを紹介する。
スーイエの診察室で、二人は顔を合わせる。視線がぶつかり、なんとも言えない空気が流れる。
二人きりになった時、スーイエは留学のことを尋ねた。シーファンが出発を10月に延期したことを知ると、彼の表情が少し曇る。隠されていたことが寂しかったんだろう。君の体は問題ない。ただ、ちょっと薄情なだけだ。彼の言葉は、怒りというより拗ねているように聞こえた。
診察が終わった後、劉おばあさんはシーファンに言う。心の中の本当の気持ちは、隠し通せるものじゃないよ。その言葉は、シーファンの胸に深く突き刺さる。彼女の頭の中は、スーイエのことでいっぱいになっていた。
第15話の感想:もどかしさが、たまらない!
今回は、二人の距離が近づきそうで近づかない、じれったい展開だったね。俺はこういうの大好きだけど。スーイエがシーファンに渡した小豆。あれはただのプレゼントじゃない。自分の辛い過去を乗り越えた経験からくる、彼なりの最大限の励ましなんだ。口下手だけど、行動で示す。彼のそういうところにグッとくる。
一方のシーファンは、留学の出発を延期するっていう大きな決断をした。スーイエと一緒にいたいっていう気持ちが、彼女をそうさせたんだよね。それをなかなか言い出せない姿が、すごくリアルで共感できた。好きな人に大事な話を切り出すのって、本当に勇気がいるから。
劉おばあさんの登場も良かった。ああいう人生の先輩の一言が、動かない関係をそっと押してくれる。彼女の言葉で、シーファンも自分の気持ちから逃げられなくなったはずだ。二人のすれ違いは見ていてヤキモキするけど、このもどかしさこそが、このドラマの面白さなんだよな。
つづく

