警察はメイバオの死を自殺として処理し、捜査を終了しようとします。しかし、弟の何気ない一言から、ルイセンはある矛盾に気づきます。事件当日、誰にも言っていないドレスの秘密を知る人物がいたのです。隠されていた最後の証拠映像が暴く、あの夜のあまりに切ない真実とは?ついにすべての謎が解き明かされます。
「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」あらすじネタバレ最終回・16話
正義か、正しいことか
ジョン・メイバオ(鍾美寶)の事件について、ルイセン(楊蕊森(ヤン・ルイセン)は火鍋を囲みながら激しく意見を対立させます。ルイセンは、メイバオの友人たちが隠している真実を暴けば、真犯人である継父・イェン・ヨンユェン(顔永原(イェン・ヨンユェン))が罪を逃れてしまうことに苦悩していました。
ジングオは自身の過去を語ります。かつて相棒の周磊が、犯人と揉み合って殉職したこと。その時、自分には別の選択肢があったのではないかと今も悔やんでいること。警察官として、正義を貫くことよりも、正しいことをする方が重要だと説くジングオに対し、ルイセンは納得できません。私は自分の心に向き合いたい。正義を行いたいんですそう言い残し、彼女は席を立ちました。
帰り道、ルイセンはメイバオがどれほどの絶望の中で道連れの自殺を選ぼうとしたのかを想像し、涙が止まらなくなります。恋人の東子に慰められながら、彼女は改めて刑事としてこの事件に向き合う決意を固めるのでした。
見落としていたドレスの秘密
結局、警察上層部はメイバオの死を自殺と断定し、事件は幕を閉じようとしていました。病室にいるメイバオの弟・イェン・ジュン(葉舒俊)にその事実を伝えると、彼は泣き崩れます。姉さんに、あの写真と同じドレスを着せてあげたい
その言葉を聞いた瞬間、ルイセンの中に稲妻が走りました。事件現場でメイバオが着ていた服の情報は、警察内部しか知らないはずです。しかし、以前シェン・メイチー(沈美琪(シェン・メイチー))が死ぬ時でさえあんなに美しく着飾ってと口走っていたのを思い出したのです。メイチーは、メイバオの死の瞬間を見ていたに違いありません。
通気口から見た真実
ルイセンはメイチーを問い詰めます。最初は口を閉ざしていた彼女ですが、メイバオが幼少期に受けた虐待の写真を見せられ、ついに真実を語り始めました。あの日、メイチーは浮気相手のリン・モンユー(林夢宇(リン・モンユー))を探して、マンションの通気口に入り込んでいたのです。
そこで彼女が見たのは、衝撃的な光景でした。確かに当初、メイバオはヨンユェンを道連れに練炭自殺を図ろうとしていました。しかし、実行直前に弟のジュンから電話がかかってきます。姉さんを守れるようになったよ。僕のピアノを聴いてほしい弟の愛と成長を感じたメイバオは、生きる希望を取り戻したのです。
彼女はヨンユェンにあなたのために死ぬ価値なんてないと告げ、自首してすべてを終わらせようと決意しました。部屋の隅で静かに涙を流しながら、弟のピアノ演奏配信を見つめるメイバオ。彼女は、生きようとしていたのです。
奪われた未来と裁き
しかし、悪魔はそれを許しませんでした。部屋に戻ってきたヨンユェンは、背後からメイバオを殴打し気絶させます。そして、彼女が用意していた練炭を使い、自殺に見せかけて彼女を殺害したのです。メイチーはその一部始終を動画に収めていましたが、自分の不倫相手であるモンユーが別の女性(ディン・シャオリン)を助ける姿を見て嫉妬し、証拠を隠していたのでした。
メイチーが提出した動画が決定的証拠となり、ヨンユェンは逮捕されます。裁判の結果、ヨンユェンには死刑判決が下されました。また、偽証や証拠隠滅に関わったリー・モーリー、ディン・シャオリン、リン・ダーセンら友人たち、そして沈黙したメイチーにも、それぞれの罪に応じた判決が言い渡されます。
光の中の再会
事件から時が流れ、ジュンのピアノコンサートが開かれました。客席にはルイセンの姿があります。美しい旋律が響く中、ルイセンの目には幻影が映りました。
ステージの上で、ジュン、メイバオ、そして母のジョン・ジエと、恩人のイエ・メイリーが抱き合っています。苦しみから解放され、光の中で微笑む家族たち。ルイセンは涙を流しながらも、どこか晴れやかな笑顔を浮かべるのでした。世界はほんの少しだけ、以前より良くなったのかもしれません。
第16話の感想
まさか、メイバオが生きようとした直後に殺されていたなんて……。この真実には胸が張り裂けそうでした。弟の電話で希望を持った瞬間に命を奪われるなんて、ヨンユェンの残虐さが際立ちますね。最後にルイセンが見た、家族全員が笑顔で抱き合う幻影は涙なしでは見られません。悲しい事件でしたが、残された人々の心に小さな光が灯った終わり方に救われました。


