美宝、茉莉、小玲の3人が、なぜこれほどまでに強い絆で結ばれているのか。その原点となる寄宿学校時代の悲しくも美しい過去が明らかになります。一方、警察の取り調べでは、顔永原(イェン・ヨンユェン)が自分こそが被害者だと主張し、驚愕の事実を語り始めます。美宝の死の真相と、彼女が最後に下した決断とは? クライマックスへ向けて物語が加速します。

「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」あらすじネタバレ15話

寄宿学校での出会いと、3人の誓い

物語は、鍾美宝(ジョン・メイバオ)の暗い過去から幕を開けます。親戚によって軍隊式の厳しい寄宿学校に送られた美宝。そこで彼女は、生涯の友となる丁小玲(ディン・シャオリン)と李茉莉(リー・モーリー)に出会いました。

ある日、3人は校長室に忍び込みレコードを盗み出しますが、誰かに密告されてしまいます。教官から厳しい罰を受けることになった3人。茉莉は父が男の子を望んでいたから、自分は反抗的な娘になったと語り、小玲は化粧や髪染めをするふしだらな子だからと自虐的に理由を述べました。

しかし、美宝だけは違いました。私には両親がいないから、罰を受けても誰も文句を言いに来ないそう言って、友人をかばうように全ての罪を被ろうとしたのです。教官は容赦なく美宝を罰しましたが、それを止めようとした茉莉も蹴られ、怪我を負ってしまいます。

傷だらけになった美宝を見て、心を痛める茉莉と小玲。美宝は優しく二人を慰め、他人の目なんて気にしなくていいと励ましました。この事件をきっかけに、3人は一生の家族として支え合うことを誓い合ったのです。

悪夢の再来と、弟への愛

茉莉の怪我が問題となり、寄宿学校は閉鎖されました。しかし、外の世界に出た美宝を待っていたのは、義父である顔永原(イェン・ヨンユェン)の影でした。美宝は、彼が自分を通じて弟の葉舒俊(イエ・シュージュン)に近づくことを恐れ、必死に逃げ出します。

時は流れ、弟の舒俊は音楽院に合格し、名前を変えて新しい人生を歩んでいました。美宝はスイーツ店で働きながら、弟の成長を遠くから見守り続けます。顔永原(イェン・ヨンユェン)に見つかるリスクを避けるため、あえて弟との接触を避けていたのです。

しかし、運命は動き出します。茉莉が結婚した頃、美宝は摩天楼マンションの一角を借りることを決意。久しぶりに再会した姉弟は、涙を流して抱き合いました。

顔永原(イェン・ヨンユェン)の監禁、その真相

場面は現在に戻り、警察署での尋問シーンへ。顔永原は鍾敬國(ジョン・ジングオ)刑事と楊蕊森(ヤン・ルイセン)刑事に対し、衝撃的な証言を始めます。失踪していた1年間、私は鍾美宝に監禁されていたんだ。共犯者は李茉莉と丁小玲だ

警察はすぐに茉莉と小玲を呼び出します。真相はこうでした。顔永原は、ピアニストとして成功した舒俊に金を無心し続け、彼の指を傷つけるなど脅迫を繰り返していました。さらに、育ての母である葉美麗(イエ・メイリー)を誘拐犯として警察に突き出し、彼女を逮捕させてしまったのです。

これに激怒した美宝、茉莉、小玲の3人は顔永原を問い詰めますが、彼は開き直って1000万元を要求。揉み合いになる中で、彼女たちは彼を捕らえ、監禁するという極端な手段に出ざるを得なかったのです。

摩天楼での共犯者たち

監禁には協力者がいました。管理人の謝保羅(シェ・バオルオ)です。彼は停電の夜、スーツケースに詰められた顔永原を部屋まで運ぶ手助けをしていました。保羅は美宝に想いを寄せており、彼女が弟を悪魔から守ろうとする姿に心を打たれ、協力したのです。

また、林夢宇(リン・モンユー)も関わっていました。美宝が住んでいた部屋は、実は茉莉が購入したものであり、夢宇は好きな小玲のために、周囲の空き部屋を売らないよう手配していたのです。林大森(リン・ダーセン)と美宝の不倫関係と思われていたものは、実は茉莉のアリバイ工作のためのカモフラージュでした。

美宝の悲しい決断と、歪んだ結末

そして、運命の夜。顔永原の証言によれば、美宝は彼に睡眠薬を飲ませ、部屋で炭を焚いて心中を図ったといいます。目が覚めたら、彼女は火のついた炭を持って入ってきた。一緒に死ぬつもりだったんだしかし、悪運の強い顔永原だけが生き残りました。

林大森(リン・ダーセン)は警察に対し、妻の茉莉から全てを聞いていたと告白します。彼は家族を守るため、現場の指紋を拭き取り、証拠隠滅を図ったのです。

取調室で、茉莉は感情を抑えきれずに泣き崩れます。美宝は、あの悪魔を道連れにするために命を懸けた。それなのに、悪魔は生き残り、被害者面をして罪を逃れようとしているのです。

楊蕊森(ヤン・ルイセン)刑事は、やりきれない思いでいっぱいでした。法は証拠を重んじます。このままでは、弟や友人を守ろうとした善人たちが罰せられ、諸悪の根源である顔永原が無罪放免になってしまう。あまりにも理不尽な現実に、彼女はただ立ち尽くすしかありませんでした。

第15話の感想

あまりにも辛く、胸が締め付けられる回でした。寄宿学校時代、傷を舐め合うように絆を深めた3人の少女たちの姿には涙が出ます。彼女たちにとって、あの友情だけが唯一の光だったんですよね。

それにしても、顔永原のしぶとさと卑劣さには反吐が出ます。美宝が命を捨ててまで守りたかったものが、法という壁の前で崩れ去ろうとしているのが悔しい。楊刑事の無力感、痛いほど伝わってきました。

つづく