いやー、今回の『オクニョ』も手に汗握る展開でしたね! 飢えに苦しむ典獄署(チョノクソ)の囚人たちを救うため、オクニョたちが仕掛けた壮大な計画がついにクライマックスを迎えました。強欲なチョン・ナンジョンから大金をせしめる、まさに一世一代の大勝負。その結末はいかに!?

そして、物語は新たな局面へ。オクニョの前に現れた、どこか影のある高貴な男。この出会いが、彼女の運命をさらに大きく揺さぶることになるんです。

それでは早速、第16話のあらすじとネタバレを見ていきましょう!

大博打の行方!チョン・ナンジョンを欺けるか?

オクニョたちの計画は、詐欺師チョン・ウチが「金鉱の場所を知る男」になりすまし、チョン・ナンジョンに近づくというもの。しかし、相手は一筋縄ではいかない悪女チョン・ナンジョン。彼女はチョン・ウチを疑い、一度は捕らえてしまいます。

「金鉱のありかを言え!」と脅すチョン・ナンジョンに対し、チョン・ウチは少しも怯みません。「私を殺せば、金鉱の夢は永遠に消える」と逆に強気に出て、拷問すら耐え抜いてみせます。この命がけの演技が功を奏し、疑り深いナンジョンもついにチョン・ウチを信用。金鉱開発の資金として、なんと銀1万ニャンというとんでもない大金を準備することを約束します。

計画は最終段階へ。チョン・ウチとチョン・ナンジョンが金の受け渡しをするその瞬間、偽の鉱山監督官(これもオクニョたちの仲間!)が現場を襲撃! 大混乱の中、オクニョとユン・テウォンの仲間たちは見事1万ニャンの銀を奪取し、逃走に成功しました。まんまと大金をだまし取られ、呆然とするチョン・ナンジョン。いやはや、見事なチームプレーに思わずガッツポーズが出ちゃいましたね!

オクニョ、王との運命的な出会い

一方、宮殿では王である明宗(ミョンジョン)が、母・文定(ムンジョン)王后の過剰な干渉に反抗心を見せ始めていました。そんな甥を気晴らしさせようと、叔父のユン・ウォニョンは王を身分を隠して妓楼「素素楼(ソソル)」へと連れ出します。

そして、まさにその素素楼で、オクニョと王は偶然にも再会するのです。もちろん、オクニョは目の前の男が王様だなんて知る由もありません。彼女は、飢える民の苦しみ、そして囚人たちの窮状を訴え、役人(だと思っている王)の無関心さを臆することなく非難します。

「民が飢えているというのに、あなた方は妓楼で酒を飲んでいるのですか!民から俸禄を得ている者として、その現実を悲しむべきではありませんか?」

このオクニョの真っ直ぐな言葉は、王の心を強く打ちました。彼は自分の無力さを痛感すると同時に、この気高く聡明な女性に強い興味を抱き、彼女について詳しく調べるよう側近に命じるのでした。

明かされる真実、新たな波乱の幕開け

物語はこれだけでは終わりません。オクニョは、捕盗庁(ポドチョン)の従事官ソン・ジホンに衝撃の事実を告げます。彼の祖父パク・テスが、ユン・ウォニョンの陰謀によって無実の罪で命を落としたこと、そして彼自身が逆賊の家系の生き残りであることを。

「黙れ!私を逆賊の一味にする気か!」

突然のことに激しく動揺するソン・ジホン。彼は、父の仇とも知らず、ユン・ウォニョンの娘ユン・シネとの縁談を進められていたのです。この真実が、彼の人生を大きく狂わせていくことになります。

そして、計画で得た大金で大量の米を買い付けたオクニョは、典獄署へと凱旋します。米俵の山を前に歓喜の声をあげる囚人たちと、我がことのように喜ぶ養父チ・チョンドゥク。オクニョの知恵と勇気が、多くの命を救った瞬間でした。

『オクニョ 運命の女(ひと)』第16話の感想

今回のエピソードは、まさに痛快の一言に尽きます。知恵と度胸、そして仲間との絆を武器に、強大な権力者チョン・ナンジョンから大金をせしめる様は、見ていて胸がすく思いでした。特に、チョン・ウチが自ら拷問を受けることで相手を信用させるという、体を張った作戦には感服しました。彼の覚悟が、この困難な計画を成功に導いたと言えるでしょう。

一方で、オクニョと王の出会いの場面は、物語に新たな深みを与えました。身分を隠した王に対し、民の苦しみを堂々と訴えるオクニョの姿は、彼女の持つ正義感と人間的な魅力を改めて浮き彫りにしています。この出会いが今後の展開にどう影響していくのか、非常に興味深いです。

復讐劇の爽快さと、新たな運命の始まりを予感させる静かな緊張感。この二つの要素が巧みに織り交ぜられ、物語の奥行きを一層広げた、見応えのある回でした。

つづく