いやはや、今回の『オクニョ』第18話は、手に汗握る頭脳戦が繰り広げられましたね!ユン・テウォンの知略が冴えわたり、宿敵チョン・ナンジョンを完膚なきまでに打ちのめす展開は、見ていて本当に痛快でした。一方で、オクニョの出生の秘密にも新たな光が差し込み、物語はますます深みを増していきます。それでは早速、波乱万丈の第18話の世界へご案内しましょう!
父子の対面と、嫉妬に燃える悪女
物語は、ユン・テウォンが父であるユン・ウォニョンと対面するところから始まります。テウォンは、これから行われる塩の専売権を巡る競争を、ただ「公正に行ってほしい」とだけ頼むのです。息子からの健気な頼みに、ウォニョンの心も揺れ動きます。
しかし、この動きを夫の部下から聞きつけたチョン・ナンジョンは、嫉妬と怒りの炎を燃やします。ウォニョンが自分ではなく、庶子であるテウォンの肩を持ったと感じたのです。「ユン・テウォン…あやつを徹底的に踏みにじってやる!」と、ナンジョンの憎悪は頂点に達するのでした。
明かされる母の過去と、新たな謎
その頃オクニョは、母の形見である双子の指輪を持つ元宮女とついに接触します。彼女から語られたのは、衝撃の事実でした。オクニョの母は「カビ」という名の宮女だった可能性があり、ある日突然姿を消したというのです。しかし、宮女が子を身ごもることはあり得ず、謎は深まるばかり。元宮女は「これ以上、母親のことを探るのはおよしなさい。あなたの身にも危険が及ぶ」とオクニョに警告します。母の死の裏には、やはり巨大な権力が関わっているようです。
塩の専売権を巡る、息詰まる頭脳戦!
塩の専売権を巡る競争は、王様(お忍びでオクニョと会っている貴人)が平市署(ピョンシソ)を視察し、「公正に行うように」と釘を刺したことで、ナンジョンにとって不利な状況に。不正が使えなくなったナンジョンは、テウォンたちの商団の入札価格を探るため、スリのチョンドゥンを脅してスパイとして送り込みます。
ここからがテウォンとオクニョ、そして知恵者のイ・ジハムとチョン・ウチの真骨頂でした!彼らはナンジョンがスパイを送ってくることを見越し、わざと「3両」という破格に安い偽の入札価格をチョンドゥンに盗ませるのです。
情報を信じ込んだナンジョンは、テウォンを潰すため、そして何としても専売権を得るために、採算度外視の「2両90銭」という、さらに低い価格で入札します。結果、ナンジョンの商団は落札こそしたものの、約8000両もの莫大な損失を抱えることになりました。
しかし、物語はこれだけでは終わりません。実は、テウォンたちは最初からこの競争に参加する気などなかったのです!オクニョが王様から得た情報をもとに、塩が不足している軍営への納品ルートをすでに確保していました。競争への参加は、ナンジョンに大損害を与えるための壮大な罠だったのです。
この事実を知ったナンジョンは、自分がテウォンにしてやられたことに気づき、怒りに震えます。してやったりのテウォンたちと、屈辱にまみれるナンジョンの対比が見事な幕切れでしたね!
『オクニョ 運命の女(ひと)』第18話の感想
今回のエピソードは、ユン・テウォンの知略が光る回として、非常に見ごたえがありました。これまでチョン・ナンジョンにやられっぱなしだっただけに、彼女の鼻を明かす鮮やかな策略には胸がすく思いがしました。父ユン・ウォニョンが息子と悪妻の間で揺れ動く人間臭い姿も、物語に深みを与えています。
一方で、オクニョの出生の秘密も少しずつ輪郭を現してきました。母が宮女だったかもしれないという事実は、彼女が王族に関わる存在である可能性を示唆しており、今後の展開から目が離せません。しかし、同時に危険も増しており、オクニョの身が案じられます。知略と謎解きが巧みに絡み合い、物語の面白さが加速した素晴らしい一話でした。
つづく