いやあ、『オクニョ』第24話、物語が大きく動きましたね!今回は、オクニョの機転と新たな危機、そしてテウォンとジホン、二人の男の運命が交錯する、見どころ満載の回でした。さっそく、あらすじとネタバレから見ていきましょう!

父の復讐か、己の正義か…テウォンの決断

まず都では、ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンの夫婦仲が、もはや修復不可能なレベルにまで冷え込んでいました。ウォニョンは、息子テウォンを市場を監督する官庁「平市署」の署長に就任させます。これは、これまでないがしろにしてきた息子への償いであると同時に、力をつけすぎた妻ナンジョンを牽制するための布石でした。

ナンジョンは当然、これに激しく反発。「テウォンを陥れたら、お前でも容赦しない」と凄むウォニョンに、夫婦の亀裂は決定的になります。

官職に就いたテウォンは、父ウォニョンの助言もあり、その権力を示すため、まずは松都(ソンド)の大商人ソン・ファノクの不正を暴くことを決意。ソン・ファノクは、なんとソン・ジホンの養父。テウォンは、それがジホンの父であるとは知らず、コン・ジェミョンの商団の仲間を使って不正の証拠を徹底的に集めさせます。

火薬の密売や、違法な高麗人参の取引…。次々と明らかになる黒い噂。ついにテウォンは、ソン・ファノクの商団に乗り込み、不正の証拠を突きつけ、彼を捕らえてしまいます。財産はすべて没収、罪人として裁かれることになったソン・ファノクは、そのショックで意識を失い倒れてしまいました。

オクニョとジホン、祖父の遺産と新たな誓い

その頃、オクニョはソン・ジホンと共に、彼の祖父パク・テスが遺した地図の場所へと向かっていました。潮が引くと現れるという海辺の洞窟で、二人はパク・テスが隠した莫大な金塊と、かつて彼が女真族を討伐した功績を称える明の皇帝からの勅書を発見します。

祖父の無念を改めて知ったジホンは、その仇であるユン・ウォニョンの婿になろうとしていた自分を恥じ、必ず祖父の恨みを晴らすと固く誓うのでした。

しかし、そんな二人に悲報が届きます。養父ソン・ファノクが倒れたという知らせでした。

オクニョに迫る新たな危機と、悲劇の結末

一方、オクニョの身にも新たな危機が迫っていました。ヘジュの役所に、王の兄である徳興君(トックングン)が現れたのです。彼は、王からオクニョを賜ったと主張。オクニョは夜の酌を命じられてしまいます。

絶体絶命のピンチでしたが、オクニョは得意の機転で乗り切ります。巫女のふりをして徳興君の運勢を占うと、「あなた様の息子様の中から、王座に就く方が現れるでしょう」と告げたのです。息子の誰かが王になる…その言葉に徳興君は驚き、オクニョに強い興味を抱きます。

その頃、ソン・ファノクの元へ駆けつけたジホン。しかし、時すでに遅く、父は危篤状態でした。ソン・ファノクは、息子のジホンに「ユン・ウォニョンと、その息子ユン・テウォンに、私の無念を晴らしてくれ…」と言い遺し、息を引き取ります。

父の亡骸を抱きしめ、泣き叫ぶジホン。その場にいたオクニョも、衝撃を隠せません。

奇しくも、テウォンが父への想いから起こした行動が、ジホンの父を死に追いやり、二人の間に決して消えない深い溝と、新たな復讐の連鎖を生んでしまったのでした。

『オクニョ 運命の女』第24話の感想

今回は、登場人物たちの運命が複雑に絡み合い、物語が大きく動いた回でした。特に印象的だったのは、ユン・テウォンとソン・ジホン、二人の男性の対立軸が決定づけられた点です。テウォンは、父ウォニョンへの複雑な想いを抱えながらも、彼なりの正義を貫こうとします。しかし、その行動が意図せずジホンの父を死に追い込み、二人の間に修復不可能な亀裂を生んでしまいました。父の遺言を胸に、テウォンへの復讐を誓うジホンの姿は、今後の波乱を予感させます。

また、オクニョの聡明さも際立っていました。徳興君という新たな権力者の前で、物怖じせずに機転を利かせる姿は見事です。しかし、彼女のその才能が、また新たな権力争いに巻き込まれる火種になるのではないかと、少し心配にもなりました。それぞれの正義と想いが交錯し、静かに、しかし確実に物語の緊張感が高まっていく、非常に見応えのあるエピソードでした。

つづく