いやあ、今回の『オクニョ』第23話、息を継ぐ暇もないとはこのことですね!オクニョとテウォン、二人の主人公がそれぞれ全く違う場所で、人生の大きな岐路に立たされる、まさに神回でした。それでは早速、胸が熱くなる展開の数々を振り返っていきましょう!
死の淵からの生還!オクニョ、驚きの再会
海州へ奴婢として送られる道中、盗賊に襲われ、仲間は皆殺しに…。オクニョも深手を負い、まさに絶体絶命のピンチ!しかし、彼女が意識を取り戻した先で出会ったのは、なんと新しく海州の判官として赴任してきたソン・ジホンでした。
「どうしてここに?」と驚くオクニョに、ジホンは自分が左遷されたことを告げます。そして、オクニョが生きていることが都に知れれば、彼女の身が危うくなると考え、オクニョの生存を秘密にすることに。彼は「君は官婢の身分から抜け出す方法だけを考えろ」と、オクニョを心から案じるのでした。
しかし、現実は非情です。官婢となったオクニョを待っていたのは、役人たちの夜の相手をさせられるという屈辱的な運命。しかも、4日後には都から来る高官の接待を命じられてしまいます。
起死回生の一手!オクニョ、巫女になる!?
このままでは終われない!追い詰められたオクニョは、かつて典獄署で師匠イ・ジハムから学んだ観相術(人相占い)の知識を活かすという、とんでもない作戦を思いつきます。
ジホンの協力を得て、役所の長官と主簿(チュブ)の個人情報を手に入れたオクニョ。彼らの前に引き出されると、まるで神が乗り移った巫女のように振る舞い始めます。
「あなたには娘ばかり生まれる。それは若くして亡くなった妹君の無念のせい…」
「息子が人を殺め、奥方が自害したのは、あなたの過去の行いのせい…」
誰にも話していないはずの秘密を次々と言い当てるオクニョに、長官たちは度肝を抜かれます。すっかりオクニョを本物の巫女だと信じ込み、「高官の接待に、神がかりの者を出すわけにはいかない」と判断。オクニョは、その類まれなる聡明さと度胸で、最大の危機を見事に回避したのでした。
失意のテウォン、権力への道へ
一方、都ではオクニョが死んだという知らせが広まり、ユン・テウォンは失意のどん底にいました。養父のチ・チョンドゥクも悲しみのあまり典獄署を去ってしまうほど…。
そんなテウォンの前に、奇跡的に回復した父ユン・ウォニョンが現れます。ウォニョンは自分を助けてくれたテウォンに感謝し、驚くべき提案をします。なんと、庶子(しょし)が官吏になれないという法を一時的に撤廃し、テウォンに官職を与えようというのです。その目的は、力を持ちすぎた妻チョン・ナンジョンを牽制するための駒として、テウォンを利用することでした。
憎い父の提案に葛藤するテウォン。しかし、商団の頭取から「プライドを捨ててでも力を手に入れろ。それがチョン・ナンジョンに対抗する唯一の道だ」と助言され、ついに決断します。
テウォンが望んだ役職は「平市署(ピョンシソ)の主簿」。一見、地位は高くないですが、国の商業と物価を司り、莫大な利権が絡む重要なポストです。父の力を借りて官吏となったテウォンは、早速、商団の頭たちを集め、その手腕を見せつけ始めるのでした。
『オクニョ 運命の女』第23話の感想
今回のエピソードは、オクニョとテウォンという二人の主人公が、それぞれの場所で運命に立ち向かう姿が実に対照的で、物語の深みを一層感じさせました。絶望的な状況に置かれたオクニョが、決して諦めず、これまで培ってきた知識と機転を武器に活路を見出す様は、見ていて本当に胸がすく思いです。彼女の強さと賢さには、ただただ感服するばかりでした。一方で、愛する人を失った(と思い込んでいる)テウォンが、憎むべき父の手を取り、権力という新たな力を手に入れようと決意する姿には、彼の苦悩と覚悟がにじみ出ており、胸が締め付けられました。光と影、それぞれの道を歩み始めた二人の未来が、これからどのように交錯していくのか。物語から目が離せません。
つづく