いやー、今回の『オクニョ』第22話、とんでもないことになりましたね…。オクニョの身に次から次へと降りかかる試練に、もう心が追いつかない!でも、ただじゃ転ばないのが我らがオクニョ。その強さと、彼女をめぐる人々の熱い思いが交錯する、見どころ満載の回でした。さっそく、詳しく振り返っていきましょう!
絶望の始まりと、仲間たちの無謀な計画
前回の衝撃的なラストから、オクニョはついに官婢(クァンビ)の身分に落とされ、はるか遠い海州(ヘジュ)の観察営へ送られることに。この知らせは、オクニョを家族のように思ってきた典獄署の仲間たち、特に養父のチ・チョンドゥクに深い絶望をもたらします。
「オクニョが死ぬか生きるかもわからないのに、俺の体なんてどうなってもいい!」
やり場のない怒りと悲しみから、昼間から酒をあおり、典獄署で大暴れするチ・チョンドゥク。酔ったふりをして、オクニョを陥れたユ署長たちに殴りかかる姿は、彼の深い愛情そのもので、見ていて胸が締め付けられました…。
一方、オクニョの師であるイ・ジハムと詐欺師のチョン・ウチは、とんでもない計画を立てます。なんと、王の命令書「王命」を偽造し、オクニョを王族の奴婢として召し上げるという口実で、横から救出しようというのです!あまりにも大胆で無謀な作戦だけど、彼らもまた、オクニョを救いたい一心。チョン・ウチたちは偽の役人に成りすまし、一路、海州へと向かいます。
それぞれの思惑が渦巻く都
その頃、都ではユン・ウォニョンが刺客に襲われた件で、様々な思惑が渦巻いていました。
意識不明の父を前に、やりきれない思いを抱えるユン・テウォン。彼は父を救ったにもかかわらず、父の屋敷でチョン・ナンジョンと鉢合わせし、激しい口論になります。
「お前が現れてから、私の人生はめちゃくちゃになった!」
「お前こそ疫病神だ!」
憎しみをぶつけ合う二人。この騒ぎで、テウォンは異母妹のユン・シネにその存在を知られてしまいます。父と同じ血を引く男が、ごろつき上がりの商団の頭だと知り、シネは複雑な表情を浮かべるのでした。
そして、ついにユン・ウォニョンが意識を取り戻します!文定(ムンジョン)王后とチョン・ナンジョンは、これを機に、かつて粛清したポンソングンの残党の仕業だと決めつけ、無実の人々を次々と捕らえ始めます。自分たちの地位を盤石にするためなら、どんな犠牲もいとわない。権力者たちの恐ろしさが浮き彫りになります。
オクニョ、死す!?絶体絶命の危機
海州へ先回りしたチョン・ウチたちのもとに、信じられない知らせが届きます。オクニョを護送していた一行が山賊に襲われ、皆殺しにされたというのです。唯一生き残った役人の証言から、仲間たちはオクニョが死んだと思い込み、悲しみに打ちひしがれます。
しかし、オクニョは生きていました!
山賊に捕らえられたオクニョは、他の女性たちと一緒に、明の奴隷商人に売られる寸前だったのです。アジトの頭領に手篭めにされそうになったところを、持ち前の武術で撃退するも、状況は絶望的。
でも、ここで諦めないのがオクニョ!彼女は冷静に状況を分析し、他の女性たちに「私が必ず助ける。だから、それまでは賊に従うふりをして」と告げ、脱出の機会をうかがいます。このリーダーシップと胆力、本当にしびれますよね!
すれ違う救いの手と、運命の再会
オクニョ死亡の知らせは、ユン・テウォンのもとにも届きます。いてもたってもいられなくなったテウォンは、自ら商団の手下を率いて、山賊のアジトを探し出し、奇襲をかけます!
「オクニョはどこだ!」
しかし、アジトにオクニョの姿はありません。なんと、テウォンたちが襲撃する直前に、オクニョたちは自力で脱出していたのです!あと一歩のところでのすれ違いが、本当にもどかしい!
仲間と別れ、一人で海州の観察営を目指すオクニョ。しかし、脱出の際に負った傷は深く、ついに道端で意識を失ってしまいます。
もうダメか…と思ったその時。
一台の馬が彼女のそばで止まります。馬から降りてきた人物、それは…なんと、ソン・ジホン!
婚約破棄によって左遷され、海州へ赴任する途中だった彼が、偶然にもオクニョを発見したのです。
「オクニョ!しっかりしろ!」
ジホンの腕の中で、かろうじて息をするオクニョ。こんな形で再会するなんて、運命のいたずらとしか言いようがありません。絶望の淵で、二人の運命が再び交差した瞬間でした。
『オクニョ 運命の女』第22話の感想
今回のエピソードは、オクニョが官婢という最も低い身分に落とされる絶望的な状況から始まり、息つく暇もない展開が続きました。彼女の死の誤報が仲間たちに伝わる場面では、登場人物たちの悲しみや怒りが痛いほど伝わってきて、胸が苦しくなりました。しかし、そんな中でもオクニョ自身は決して希望を捨てず、知恵と武術で道を切り開こうとします。その不屈の精神には、改めて感服させられます。また、彼女を救うために無謀な計画を立てる仲間たちや、危険を顧みず山賊のアジトに乗り込むユン・テウォンの姿は、彼らの絆の深さを物語っており、非常に心を打たれました。そして最後の、ソン・ジホンとの皮肉な再会。この出会いが、今後の物語にどのような影響を与えていくのか、目が離せません。権力者たちの陰謀と、それに抗う人々の人間ドラマが濃密に描かれた、重厚な一話でした。
つづく