いやあ、今回の『オクニョ』第26話、物語が大きく動き出しましたね!死の淵から蘇った我らがオクニョが、ついに漢陽(ハニャン)の都へ帰還。しかし、彼女を待っていたのは、懐かしい顔ぶれとの再会だけではありませんでした。権力、復讐、そして恋心…様々な思惑が絡み合い、息もつかせぬ展開となりました。

それでは早速、胸が高鳴る第26話の世界へ、一緒に飛び込んでいきましょう!

漢陽への帰還!オクニョ、新たな身分を得る

海州(ヘジュ)の官婢(クァンビ)として辛い日々を送っていたオクニョ。しかし、彼女の類まれな才能が、ついに光を見出します。豊漁祭のために海州を訪れていた昭格署(ソギョクソ)の長官は、オクニョが師匠イ・ジハムから学んだ易学の知識に深く感銘を受けました。

「その才能を奴婢のままにしておくのは惜しい」

長官の計らいで、オクニョは奴婢の身分から解放され、なんと昭格署の書吏(役人)として漢陽へ行くことになったのです!これでようやく、母の死の真相とパク・テス様の無念を晴らすための戦いの舞台に戻ってこれますね。

テウォンの台頭と、王室に走る亀裂

一方、漢陽ではユン・テウォンが大きく動いていました。父ユン・ウォニョンの紹介で、ついに文定(ムンジョン)王后と謁見。その才覚を気に入られ、奉恩寺(ポンウンサ)の改修工事に必要な莫大な資金調達を命じられます。これは、テウォンにとって大きな出世の機会。彼はこの命を成功させるため、ある策を講じます。

しかし、この奉恩寺改修が、王室に大きな波紋を広げます。息子の明宗(ミョンジョン)は、凶作で民が苦しんでいる中、寺の改修に国費を投じることに猛反対。母である文定(ムンジョン)王后に「許可できない」と真っ向から対立し、二人の間の溝はさらに深まっていくのでした。王后と王、母子の権力争いが、物語にさらなる緊張感を与えます。

再会、そして復讐への新たな決意

漢陽に戻ったオクニョは、師匠のイ・ジハムやチョン・ウチ、そして典獄署(チョノクソ)のチ・チョンドゥクら、懐かしい面々と涙の再会を果たします。

師匠イ・ジハムの前で、オクニョはこれまでの無力さを吐露します。

「力のないままユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンに立ち向かったのは、私の過ちでした。これからは、ただやられるだけではいません。富と力を手に入れ、対等に戦います」

そう、彼女はもう以前のオクニョではないのです。パク・テスの遺した資金を元手に商団を立ち上げ、自らの力で復讐を成し遂げることを固く誓うのでした。この決意を秘めた瞳、本当に痺れます!

すれ違う想い…オクニョとテウォンの悲しい再会

オクニョが生きている!その知らせを聞いたテウォンは、いてもたってもいられず彼女の元へ駆けつけます。しかし、再会を喜ぶテウォンに、オクニョは氷のように冷たい視線を向けました。

「ユン・ウォニョン様の力で官職に就き、チョン・ナンジョンと手を組むなんて…あなたがそんな人だとは思わなかった」

ソン・ファノクの死もテウォンのせいだと責め、弁明しようとする彼の言葉に一切耳を貸そうとしません。オクニョを想うからこその苦渋の決断だったはずですが、その真意は伝わらない…。信じていた人に裏切られたと感じるオクニョの絶望と、何も言えずに立ち尽くすテウォンの苦悩が、見ているこちらの胸を締め付けました。

王との再会、そして衝撃のラストシーン

失意のオクニョの前に、偶然現れたのは、かつて典獄署で出会ったあの青年。彼は自分の本当の名前が「イ・ファン」だと明かします。もちろん、私たちは彼が王様だと知っていますが、オクニョはまだ気づいていません。このつかの間の安らぎが、オクニョの心を少しでも癒してくれたら…と願わずにはいられませんね。

そして物語は衝撃のラストへ!

昭格署の長官に供をして、ある屋敷を訪れたオクニョ。そこで彼女を待っていたのは…なんと、宿敵チョン・ナンジョン!

「お前!なぜここにいる!?」

驚愕の表情を浮かべるチョン・ナンジョンと、静かに彼女を見据えるオクニョ。二人の火花散る視線が交錯したところで、第26話は幕を閉じます。いよいよ、直接対決の火蓋が切って落とされました!

『オクニョ 運命の女(ひと)』第26話の感想

今回のエピソードは、物語の第二幕が始まったことを強く感じさせる回でした。これまでのオクニョは、正義感と情熱だけで巨大な権力に立ち向かい、結果として多くのものを失いました。しかし、死の淵をさまよった経験は、彼女を精神的に大きく成長させたようです。「力には力で対抗する」という新たな覚悟を決めた彼女の姿は、痛々しくも頼もしく、今後の復讐劇への期待を抱かせます。

一方で、テウォンの置かれた立場はあまりにも苦しいものがあります。愛する人を守るため、憎い相手と手を組むという彼の選択は、誰にも理解されず、オクニョにまで拒絶されてしまいます。彼の孤独と葛藤を思うと、胸が締め付けられるようでした。この二人のすれ違いが、物語に深い奥行きを与えています。オクニョとテウォン、それぞれの正義が、これからどのように交わり、あるいは反発していくのか。彼らの進む道から、ますます目が離せません。

つづく