いやあ、今回の『オクニョ』第7話は、本当に息をのむ展開の連続でしたね!オクニョの運命が、またしても大きく、そして残酷に動き出しました。さっそく、胸が張り裂けそうになった第7話の物語を振り返っていきましょう。

密命の裏に隠された非情な罠

物語は、明の使節団に同行するオクニョとユン・テウォンのシーンから始まります。体探人(チェタミン)としての初仕事、それは明の使節オ・ジャンヒョンが持つ「先王毒殺の証拠となる密書」を奪い、彼を暗殺すること。この任務を率いるのは、他ならぬオクニョの師、パク・テスです。

一度目の襲撃は失敗に終わるも、オクニョは混乱の中でなんとか密書を手に入れます。しかし、その際に腕を負傷。オクニョの傷に気づき、心配そうに手当てをするユン・テウォンの姿が印象的でした。お互いの素性を知らない二人の間に、確かな絆が芽生え始めているのがわかりますね。

そして、一行が燕京(えんきょう)手前の宿に入った夜、パク・テスたちは再び暗殺計画を実行します。オクニョも別動隊として作戦に参加。見事オ・ジャンヒョンを仕留めることに成功しますが、ここからが本当の悲劇の始まりでした。

任務の首謀者に疑念を抱いたパク・テスは、腹心であるカン・ソンホに密書を見せるよう迫ります。しかし、その瞬間、信じていたはずの仲間の刃がパク・テスを襲います。なんと、この任務の真の依頼主であるユン・ウォニョンは、オ・ジャンヒョンだけでなく、邪魔者となったパク・テスをも消すよう、カン・ソンホに二重の密命を下していたのです。

涙の別れ…師の最後の言葉

瀕死の重傷を負ったパク・テス。追っ手から逃れる中、彼を発見したのはオクニョでした。必死に師を助けようとするオクニョに、パク・テスは震える声で真実を告げます。自分をこんな姿にしたのは、かつて自分を陥れたユン・ウォニョンであること、そしてこの暗殺計画そのものが、自分を葬るための罠だったことを。

「わしの孫を探して、これを渡してくれ…」

そう言って一枚の布をオクニョに託し、彼女を逃がすために自ら追っ手の前に立ちはだかるパク・テス。師弟の絆、そして父のように慕っていた人を失ったオクニョの悲痛な叫びが、胸に突き刺さりました。

一方、何も知らないユン・テウォンは、使節団の長が死んだことで商団ごと追い出されるという窮地に。しかし、彼は諦めません。オクニョの行方を案じながらも、自力で道を切り開くため、仲間と共に燕京へ向かうことを決意します。

罪を着せられ、囚われの身に

失意のまま朝鮮に戻ったオクニョを待っていたのは、あまりにも過酷な運命でした。なんと、彼女は「師であるパク・テスを殺害した」という濡れ衣を着せられ、捕らえられてしまうのです。これは、パク・テスの死に不審を抱く文定(ムンジョン)王后の追及を恐れたユン・ウォニョンが、真相を隠蔽するために仕組んだ卑劣な罠でした。

牢に入れられたオクニョの前に、上官のカン・ソンホが現れます。彼はオクニョにこう告げるのです。

「生き延びたければ、すべての罪を認めろ。そして、決してユン・ウォニョン様の名を口にするな。必ず助ける」と。

信じていた人々に裏切られ、敬愛する師を失い、さらにその師を殺したという汚名まで着せられたオクニョ。彼女はこの絶望的な状況から、どうやって立ち向かっていくのでしょうか。

『オクニョ 運命の女(ひと)』第7話の感想

今回は、オクニョにとってあまりにも辛い試練が続く回でした。特に、師であるパク・テスとの別れの場面は、涙なくしては見られません。オクニョを我が子のように思い、彼女の才能を認め、導いてくれた唯一無二の存在でした。その師が、信じていたはずの者たちの裏切りによって命を落とすという展開は、非常に衝撃的です。ユン・ウォニョンの底知れぬ悪意と、権力のためならどんな非道な行いも厭わない冷酷さが際立っていました。

さらに、命からがら帰国したオクニョを待っていたのが、師殺しの濡れ衣という、あまりにも理不尽な罠。彼女の心の痛みと絶望を思うと、胸が締め付けられます。一方で、逆境の中でも決して諦めず、自らの力で道を切り開こうとするユン・テウォンの力強さには希望を感じます。物語の光と闇がくっきりと描かれ、登場人物それぞれの覚悟と葛藤が深く心に残る、非常に見応えのあるエピソードでした。

つづく