ついに最終回!「隠し味にはロマンス」第10話は、ジョンジェとモットーの料理対決の放送から始まります。審査員はハン会長と、以前ジョンジェを訪れたフランス人、ディアマン誌編集長のマチュー。対決テーマは「鶏肉」に決定。ジョンジェチームは韓国風コック・オー・ヴァンを作ることにしますが、必要な鶏肉がどこにも見つかりません。ボムは何か裏があると睨みます。
諦めずに再び鶏肉探しへ。冷凍でも仕方ないという覚悟で出発する二人。物陰に隠れていたヨンジュは、慌てて出ていく二人を見かけます。一方、町にやって来ていたソヌは、同僚から母親がジョンジェ周辺の鶏肉流通を制限していることを聞かされます。そして、偶然ヨンジュを見かけ、声をかけるのですが…二人の会話の内容は明らかにされません。
場面は変わり、翌朝。モットーがオープンし、ヨンヘは自身のレシピで勝負に出ます。ジョンジェも開店し、両店には多くのフードインフルエンサーが訪れます。ジョンジェにはチュンスンの父親も現れ、息子のマッコリを絶賛。ヨンヘの料理は審査員に提供され、マチューは満足げな様子。審査員とキムプロデューサーがジョンジェへ向かう途中、ハン会長はキムに新ブランド展開の計画を明かします。彼女にとって料理対決の勝敗はどうでもよく、新ブランドの宣伝が目的だったのです。モットーでは、ヨンヘがユジンに自分の料理を作る喜びを語り、モットーを辞めると告げます。
ここでヨンジュとソヌの会話の回想シーンが挿入されます。ソヌは、ハン会長は常に息子たちよりも自分のレストランやビジネスを優先してきたとヨンジュに語ります。さらに、幼い頃のボムを無視するハン会長と、子供たちに食事を与える祖母の回想シーンも。
現在に戻り、ヨンジュはモットーを訪れ、ユジンと会います。ユジンはボムの過去についてヨンジュに語り、ジョンジェで働くようになってからボムが変わっていったことを明かします。審査員がジョンジェに到着し、コック・オー・ヴァンが提供されます。モットーの時と同じように、マチューは何か工夫をしたかを尋ねます。
いよいよ結果発表。ハン会長が受け取った紙には、ジョンジェの勝利がはっきりと書かれていました。マチューもそれを聞いていたため、ハン会長が引き分けだと発表したことに激怒し、その場を立ち去ります。ハン会長は再戦を提案しますが、ボムは猛反論。そこにヨンジュが現れ、大胆にも挑戦を受け入れます。ハン会長には他の店は忘れて自分の料理を味わうようにと言い、気に入らなければ店を潰しても構わないとまで宣言。翌朝の朝食に来るように告げます。
ボムはヨンジュに謝ろうとしますが、ヨンジュは全てが終わってからにしてほしいと告げます。その後、ボムはソヌから呼び出され、一緒に酒を飲みます。ソヌはなぜ小さな店を守るためにそこまでやるのかと尋ねます。ボムは以前のような生き方はしたくないと言い、ハン会長が本当に幸せなのか疑問を投げかけます。
翌朝、ヨンジュはキッチンカウンターに麦わら帽子とボムからの謝罪のメモを見つけます。再びカメラが設置され、ハン会長が到着。ヨンジュは料理を始め、チュンスンに兄弟とハン会長を同じテーブルに座らせるように指示します。そして、料理を運んできますが、それは覆われています。ヨンジュはハン会長に、審査されるために料理を作ったのではないと告げ、敗北を認めます。そして、皆のために普通の家庭料理の朝食を作ったことを明かします。
ボムとソヌはハン会長に料理を勧めます。回想シーンでは、ハン会長がテレビでエビと米のジョンを作っている様子が映し出されます。それはヨンジュが作ったのと同じ料理でした。ハン会長は思わず料理を完食します。ヨンジュは敗北を認めましたが、ハン会長はジョンジェを続けるように告げます。ハン会長は、どうせどこか別の場所で店を開いたのだろうと認めます。しかし、帰宅途中、ソヌに祖母の墓参りに行く時は知らせるように言います。
ついに一人になったヨンジュは、ボムが好きだから許すと心の中で呟きます。ボムはヨンジュを抱きしめ、愛していると告げます。二人がキスをしようとしたその時、チュンスンとミョンスクに邪魔されてしまいます。一方、ヨンヘはフードトラックを開業。ハンサンを辞めたユジンは、ヨンヘの料理が好きだからと手伝いに来ます。しばらくして、ミョンスクはチュンスンの店とのコラボ企画に参加。憧れのドラマの主演俳優が店に現れ、大興奮します。
ソヌとハン会長は祖母の墓参りをしますが、そこにはカメラクルーの姿も。涙はキムプロデューサーの番組のためだけでしたが、ハン会長はまた来ると約束します。一方、ボムはジョンジェに放火した店主と和解。店主は店を取り戻し、ソヌは彼を支援することを約束します。
最後に、ボムはジョンジェに入り、あの時と同じように庭でヨンジュを見つけます。今度は、ヨンジュがハグとキスでボムを迎えます。
『隠し味にはロマンス』最終回 第10話の感想
様々な思惑が交錯し、ついに迎えた最終回。ハラハラドキドキの展開でありながらも、心温まる結末にホッと胸を撫で下ろしました。特に、ヨンジュの機転と勇気、そしてボムの成長には目を見張るものがありました。ハン会長の複雑な心情も丁寧に描かれており、彼女の変化にも共感できました。料理対決の結果よりも、家族の絆や人間関係の修復に焦点が当てられていた点が印象的です。それぞれのキャラクターが自分らしい幸せを見つける姿に、心がじんわりと温かくなりました。ヨンジュとボムの愛の行方も見守り続けたいと思わせる、素敵な最終回でした。フードトラックを開業したヨンヘとユジンの今後の展開や、ミョンスクの新たな挑戦など、サイドストーリーも充実しており、最後まで飽きさせない構成でした。全体的に見て、料理を通して人と人との繋がりを描いた、心に残るドラマでした。