いやあ、『無法弁護士』第14話、とんでもないことになりましたね!信じていた者に裏切られ、憎んでいたはずの相手と手を組む…。まさに人間関係がぐちゃぐちゃにかき回される、目が離せない回でした。それでは早速、波乱の第14話のあらすじとネタバレに迫っていきましょう!
チャ・ムンスクの冷酷な裏切りとナム・スンジャの絶望
前回、ジェイの母殺害教唆の容疑で逮捕されてしまったナム・スンジャ。拘置所で「私はチャ・ムンスク判事の人間よ!」と叫び散らしますが、時すでに遅し。サンピルが送り込んだチョン検事は、そんな情実など一切通用しない、法と証拠だけを信じる男でした。
チョン検事から、自分がアン・オジュにジェイの母殺害を指示した証拠映像を突きつけられ、スンジャはパニックに。最後の望みをかけてチャ・ムンスクに電話しますが、返ってきたのは「弁護士と相談しなさい」という氷のように冷たい言葉。あっさりと切り捨てられたスンジャは、自分がただの捨て駒だったことを悟り、絶望の淵に突き落とされます。長年忠誠を誓ってきた相手からのこの仕打ち、あまりにも残酷ですよね…。
一方、サンピルとジェイはチョン検事と面会し、この事件の背後には巨大な犯罪組織が存在することを示唆。点と点が繋がり始めたチョン検事は、事件の全貌解明へ向けて決意を新たにします。
アン・オジュの暴走とサンピルの新たな一手
チャ・ムンスクへの不信感を募らせるアン・オジュは、ついにサンピルを潰すために最も卑劣な手段に出ます。それは、サンピルの弱点であるジェイを狙うこと。ジェイの写真をサンピルに送りつけ、彼の心を揺さぶります。
そんな中、サンピルは驚くべき行動に出ます。拘置所のスンジャに面会し、チャ・ムンスクに見捨てられた彼女の心を巧みに揺さぶるのです。さらに、母スンジャを救いたい娘のヨニも、チャ・ムンスクに借名口座の証拠を突きつけますが、百戦錬磨のチャ判事には全く通用しません。
八方塞がりとなったスンジャは、サンピルとチャ・ムンスクの言葉を思い返し、ついに決断。なんと、憎きポン・サンピルに弁護を依頼するのです!「昨日の敵は今日の友」とはまさにこのこと。この予想外の展開には、思わず唸ってしまいました。
法廷での大勝負!そしてジェイに迫る魔の手
スンジャの弁護を引き受けたサンピルは、まず裁判を担当するチャ・ムンスクの腹心、ホン判事を引きずり下ろす作戦を立てます。ジェイはサンピル流のやり方でホン判事の身辺を調査させ、汚職の証拠を次々と掴んでいきました。
そして裁判当日。サンピルは法廷で「裁判官の交代」を要求します。挑発に乗ったホン判事が「要求が通らなければ弁護士資格を返上しろ」と迫ると、サンピルは自信満々でその賭けに乗るのでした。
サンピルが掴んだ数々の証拠を前に、検察側も交代要求に同意。ホン判事はなすすべなく、サンピルは見事な勝利を収めます。しかし、その頃、法廷にいるはずのジェイの姿がありませんでした。彼女は、父を人質に取ったアン・オジュからの電話を受け、一人で指定された場所へ向かっていたのです…。
裁判の勝利に沸くサンピルにかかってきたのは、ジェイの携帯を使ったアン・オジュからの電話。急いで駆けつけたサンピルを待っていたのは、銃口を突きつけるアン・オジュの姿でした。大切なパートナーを人質に取られ、絶体絶命のピンチに陥ったサンピル。一体どうなってしまうのでしょうか!?
『無法弁護士~最高のパートナー』第14話の感想
今回は、これまで盤石に見えたチャ・ムンスクの王国に、大きな亀裂が入る重要な回でした。特に印象的だったのは、ナム・スンジャがサンピルに弁護を依頼するシーンです。あれほどサンピルを憎んでいた彼女が、生き残るためにプライドを捨てて頭を下げる。その人間臭い変化が、物語に深みを与えていました。チャ・ムンスクの、自分に尽くしてきた人間を虫けらのように切り捨てる冷酷さも際立っており、彼女の底知れない恐ろしさを改めて感じさせられます。アン・オジュの暴走も、彼がただの悪役ではなく、追い詰められた末に行動する悲哀を帯びたキャラクターであることを示していました。法廷でのサンピルの鮮やかな手腕と、ラストの衝撃的な引き。善と悪、敵と味方が目まぐるしく入れ替わる、非常に見応えのある一話でした。
つづく