第8話は、サンピルとジェイの距離がぐっと縮まる甘いシーンと、息をのむような衝撃のラストが待ち受ける、まさに感情が揺さぶられる回でしたね。それでは早速、第8話のあらすじとネタバレを見ていきましょう!

父の反対と、二人の共同生活の始まり

弁護士資格停止の懲戒が取り消され、祝杯をあげるポン・サンピルとハ・ジェイ。酔ったジェイを背負って家まで送るサンピルの姿は、もうすっかり恋人同士のよう。しかし、そこで待っていたのはジェイの父でした。

実はジェイの父は、あのチャ・ムンスク判事に呼び出されていたのです。チャ判事は、ジェイの懲戒取り消しは自分の力添えがあったからだと恩を売り、さらに「ジェイはこんな田舎(綺城)にいるべき人材ではない。サンピルと付き合っているようだが、別れさせてソウルに帰すべきだ」と吹き込みます。尊敬するチャ判事の言葉を鵜呑みにした父は、すっかりその気になってしまいました。

帰宅したジェイは、父からソウルへ帰るよう命令されます。そして、母の失踪の黒幕がチャ判事だと打ち明けますが、父はサンピルにそそのかされたと激怒。ジェイの頬を叩き、無理やり荷造りをさせようとします。父との間に深い溝ができてしまったジェイは、家を飛び出し、サンピルの法律事務所へ身を寄せることに。こうして、二人の少しぎこちない共同生活が始まりました。同じ境遇を分かち合うことで、二人の心はさらに強く結びついていきます。

母の生存、そして復讐の序章

その頃、サンピルの叔父デウンは、アン・オジュの手下だったウ刑事から「ジェイの母親は生きている」という衝撃の事実を知らされます。デウンはすぐさま綺城へ向かい、ついにジェイの母ノ・ヒョンジュを発見。彼女はチャ判事への復讐を果たすため、身を隠しながら機会をうかがっていたのです。

ヒョンジュは、チャ判事の専属マッサージ師がアン・オジュと内通していることを突き止め、その座を奪う計画を立てます。そして見事、新しいマッサージ師としてチャ判事の屋敷に潜入することに成功しました。敵の懐に飛び込む、まさに命がけの作戦です。

束の間の幸せと、最悪の悲劇

今日はジェイの母の誕生日。ジェイが携帯のアラームでそのことに気づき、寂しげな表情を浮かべていると、サンピルが花束とケーキを用意してくれていました。「お母さんのために歌ってあげよう」というサンピルの優しい言葉に、ジェイは涙を流しながらバースデーソングを歌います。この温かいシーンは、観ているこちらも胸が熱くなりましたね。

しかし、幸せな時間は長くは続きませんでした。

サンピルを潰すためなら手段を選ばないアン・オジュは、彼の最も大切な家族である叔父デウンに狙いを定めます。デウンはアン・オジュの罠にはまり、無残にも殺害されてしまいました。

さらに恐ろしいことに、アン・オジュはデウン殺害の罪をサンピルになすりつけ、完璧な偽装工作を行います。何も知らないサンピルは、叔父の死の現場で警察に囲まれ、殺人容疑で現行犯逮捕されてしまうのでした。

先ほどまで優しく微笑んでいたサンピルが、一瞬にして囚人服姿の容疑者となってしまう…。ジェイがその姿を目の当たりにしたところで、第8話は幕を閉じます。あまりにも衝撃的で、残酷なエンディングでした。

『無法弁護士~最高のパートナー』第8話の感想

第8話は、サンピルとジェイの絆が深まる心温まる描写と、それを無慈悲に叩き潰す悪の策略が強烈な対比となっていました。特に、サンピルがジェイの母親の誕生日を祝う場面は、彼の不器用ながらも深い優しさが感じられ、このまま二人に穏やかな時間が訪れてほしいと願わずにはいられませんでした。しかし、その直後に訪れる叔父デウンの死とサンピルの逮捕という展開は、物語の非情さを改めて突きつけてきます。アン・オジュの底知れぬ悪意と、チャ・ムンスクの偽りの聖母のような顔の裏に隠された冷酷さが、回を追うごとに増していくようです。この絶望的な状況から、サンピルとジェイがどう立ち向かっていくのか。正義を貫くことの困難さと、それでも諦めない人間の強さを考えさせられる、非常に重厚なエピソードでした。

つづく