いやー、先週の展開には正直、干からびたベーコンみたいに心がカサカサになっちゃってたんだけど、まさかまさかの大逆転! 我らが監察官ナム・ヨン様、死んだなんて噂、誰が信じます? でも、我らがヒロイン、カン・ロソは自分の目で確かめるまで信じられない! …って言っても、都に入るのだって一苦労。だって、ロソの顔は今や都中の手配書にデカデカと載っちゃってるんだから!

第11-12話あらすじネタバレ:まさかの生存と、すれ違う想い

前回、ヨンが刺されて「え、ここで終わり!?」ってなった視聴者のみなさん、お待たせしました! なんと、ヨン様…生きてましたー! いや、まあ、正直「やっぱりね!」って思った人も多いはず。このドラマ、みんな不死身かよ!ってくらいピンチを切り抜けてきたもんね。でも、どうやってあの状況から生き延びたのか、その説明があまりにも雑だったらどうしよう…って、ちょっとドキドキしてたのは私だけ? 下手したら、崖から落ちてもピンピンしてたサンモクみたいに、何事もなかったかのようにムクッと起き上がって去っていくんじゃないか、くらいに思ってたわけ。

そしたら、なんとヨンの鑑札を持った遺体が川で発見されたっていうじゃないの! もちろん、ヨンが本当に死んだなんて微塵も思ってなかったけど、どうやって死を偽装したのかは気になるところ。実はこれ、妓楼の女将ウンシム姉さんの大活躍があったのよ。彼女が死体を手配して、ヨンの服を着せて川に流すことで、ヨンが傷を癒す時間を稼いだっていうわけ。さすがウンシム姉さん、頼りになる!

ヨンが「死んだフリ」作戦を実行中、ロソと世子イ・ピョはそれぞれヨンの死と向き合ってたんだけど…。正直、ロソよりもピョの方がヨンの死にショックを受けてたように見えたのは私だけ? いやいや、ロソを責めてるわけじゃないのよ。彼女は最後まで「きっと噂は嘘だ」って信じようとしてたから、ヨンの棺を見るまでは本気で悲しむことを自分に許してなかったんだと思う。それに、脚本家さんの意図なのか、ロソが悲しみに暮れるべきシーンで、ちょっとタイミングの悪いコミカルなシーンが挟まれちゃってたのが残念だったかな。ロソがエジンを誘拐するフリをする場面は面白かったけど、恋人の死を悼んで都に戻ろうと必死なはずのロソの行動としては、ちょっと感情移入しにくかったかも。

一方のピョは、ヨンの遺体(偽物だけど)を目の当たりにして、ロソより早くヨンの死を「確認」しちゃったから、悲しみのどん底にいた時間が長かったのよね。ヨンの殺害(とされた事件)に加えて、ロソがシム商人の悪事の濡れ衣を着せられたことで、ピョは叔父が作り上げた籠の中で自分がいかに無力かを痛感してた。彼の苛立ちは見てるこっちにも伝わってきたし、母親が彼を慰めようと肉を焼いて食べさせようとするシーンは、不器用だけど愛情が感じられて、思わずグッときちゃった。

さて、死んだことになっているヨンは、この状況を逆手に取って、自分の葬儀にシム商人を誘き出す作戦を立てるの。シム商人はロソの居場所を探るために必ず現れるはず、と踏んでね。計画が一つ一つ明かされていく様は、まるで強盗映画みたいでワクワクしたんだけど…またしてもシム商人に逃げられちゃった!キーッ! でも、今回はデモが逃げるシム商人を撃ってたから、まあ、少しは進展…なのかな?

そしてついに、我らがカップルが再会! ロソはヨンが生きていたことに安堵の涙を流しつつも、死んだと信じ込ませたヨンをボコボコに(笑)。感動的なシーンではあったんだけど、個人的には、ヨンが生きてると知った時のピョの反応の方がグッときたな。彼の安堵感は控えめだったけど、すごく印象的だった。

もちろん、ピョがヨンとの再会を素直に喜ぶだけなわけがない! 機会をうかがって、すかさずロソをハグしようとするピョ。そこに嫉妬メラメラのヨンが割って入って…。何度かロソをハグしようと冗談めかして邪魔するピョだったけど、最後は本心に従ってヨンを力いっぱい抱きしめるの。ヨンは「まだ怪我してるんだぞ!」って文句を言いつつも、親友が生きていた喜びを噛み締めるピョの姿に、こっちまで胸が熱くなっちゃった。ブロマンス最高!

ピョとヨンの友情はかつてなく強固になったけど、ヨンとロソの間には亀裂が…。死から劇的に生還し、王宮の面々を驚かせたヨンは、シム商人が自分を襲い、密造酒ビジネスの黒幕だと証言する。でも残念なことに、ロソは都に戻るためにエジンを誘拐するフリをしたせいで、依然として指名手配犯のまま。ヨンは彼女の潔白が証明されるまで、ロソを軟禁状態にしちゃうの。

さらに悪いことに、ヨンはロソを避け始めるのよ。はっきり言って、バカなの!?って感じなんだけど。実はヨン、ロソの父カン・ホヨンが死んだ夜のことを思い出して、罪悪感に苛まれてロソと向き合えなくなっちゃってたの。全てが解決した後で真実を話すのが彼女のためだなんて、勝手に思い込んじゃって…。

もういい加減、ロソが誰かに自分の人生を決められたくない、自立した強い女性だってこと、ヨンも学んでほしいわよね。彼女は何度も自分が強くて冷静で、機知に富んでることを証明してきたんだから。過去のことから彼女を守ろうとするヨンの過保護っぷりには、正直イライラしちゃう。禁酒法を利用して私兵を集めようとするシフムの陰謀を暴くのに、ロソや彼女の仲間たちの助けを借りた方が絶対いいし、ロソにだって父親を殺した犯人を捕まえる権利があるはずなのに!

私たちの主人公カップルが、全くもって不必要な壁にぶち当たってる一方で、ピョは世子嬪選びっていう頭の痛い問題に直面中。自分が世子だと知ったエジンは、喜んで選考に参加するんだけど、彼女の元気で純粋で、ちょっと強情な性格が、だんだんピョに影響を与えてるみたい。ピョは「おしゃべりすぎて減点だな」なんてブツブツ言ってるけど、エジンが身分の低い自分の母親を他の側室たちから守った時には、明らかに感銘を受けてたもんね。エジンが「あなたの心を盗んでみせる」って言ってたけど、これは本当に成功しちゃうかも! 応援したくなっちゃうわ。

世子嬪選びのシーンは、これまであまり出番のなかった王妃ヨンの姿が見られたのも興味深かった。王はヨンの後ろ盾が彼女の祖父だと思ってるけど、彼女の支持は別のところにあることを、それとなく示唆してるのよね。ウンシム姉さんみたいに謎めいた存在だけど、これからもっと出番が増えそうな予感。ロソが最後に隠れたのって、もしかして王妃の駕籠だったりして? そうだったら面白いんだけどな!

つづく