ついに、ついにこの日がやってきました!『花が咲けば、月を想い』も最終章、15話と16話。いや~、長かったような、あっという間だったような…。正直、ちょっと引っ張りすぎじゃない?なんて思った週もありましたが(笑)、終わりが近づくとやっぱり寂しいもんですね。

『花が咲けば、月を想い』15-16話(最終回)あらすじネタバレ

さて、最終回に向けて物語は怒涛の展開!まるでジェットコースターに乗っているみたいに、ハラハラドキドキの連続でした。私たちの主人公、密造酒師のロソは、ついに父の仇を突き止めますが、その衝撃の事実は友情を引き裂き、彼女自身を更なる危険へと晒すことに…。愛する者たちを守り、父の復讐を果たすことができるのか?それとも、何かを犠牲にしなければならないのか?手に汗握る展開でしたね!

じれったい!黒幕の正体探しと、まさかの裏切り(第15話前半)

まずね、言わせてほしい!黒幕「ジャナビ(猿)」の正体、視聴者はとっくに気づいてたって!(笑) なのに、ロソとヨンが「え?もしかして…いや、でも…」みたいに、じーっくり時間をかけて真相にたどり着くもんだから、こっちは「早く気づいてー!」ってテレビの前で叫んでましたよ。脚本家さん、もうちょっと早くても良かったんじゃないですかね?(小声)

ロソが元女将の妓生(キーセン)から、しどろもどろな証言を引き出している間、我らが監察官ヨンは、数々の手がかりがありながらも、なかなか真実を受け入れられない様子。まるで、ジグソーパズルの最後のピースをはめるまで、それが馬の絵だと認めない頑固者みたい(笑)。空の背景ピースなのにね!

そして、ついに二人が「ジャナビ=領議政イ・シフム」だと確信した時、真っ先に心配したのは世子イ・ピョのこと。この優しさがロソなんだよなぁ…。父の仇であるシフムへの罰も、ピョがスキャンダルに巻き込まれないように穏便に済ませたいとまで考えるんです。

ところが!そのピョが、まさかの行動に!母と友人たちの安全を思うあまり、叔父であるシフムの言いなりになってしまうんですね…。ヨンはその場で逮捕され、ロソもピョの手引きで宮殿の一室に軟禁状態に。うーん、ピョの気持ちも分かるけど、これは辛い展開…。

父の死の真相と、ロソの覚悟(第15話後半)

シフムはロソを味方に引き入れようとしますが、ロソは毅然として父の死の真相を問い詰めます。ここで明らかになる、衝撃の過去。かつてシフムが前世子に禁酒令を提案した夜、ロソの父は「民を10年も苦しめることになる」と反対したのです。

前世子は「手段は目的を正当化しない」とし、「池に映った月を掴もうとして溺れた猿」の寓話を引き合いに出してシフムを諌めます。…が、これが完全に裏目!「猿」というあだ名にコンプレックスを持っていたシフムは、これを個人的な侮辱と挑戦だと受け取ってしまうんですね。なんともまぁ、器の小さい…。

父がそんな「大義」のために死んだなんて、到底受け入れられないロソ。花瓶を叩き割り、その破片でシフムに襲いかかります!この気迫、さすがロソ!シフムも驚くほどの俊敏さで手首を掴まれてしまいますが、その獰猛な姿に、シフムはロソの父の面影を見るのです。よりによって仇の口からそんな言葉を聞くなんて、皮肉なもんですね…。

友の裏切りと、愛の鉄拳!(第16話前半)

軟禁されたロソとヨンを訪れたピョは、「これは二人を守るためだ」と繰り返しますが、叔父がヨンを生かしておくはずがない…。罪悪感に苛まれるピョでしたが、ここでハン・エジンが大活躍!一杯クイっと飲んで勇気を出すと、ピョの頬に強烈なビンタ!「目を覚ませ!」と。いやー、エジンかっこよすぎ!あのビンタで、ピョもようやく目が覚めたようです。仲間を救い、叔父の悪事を暴くため、ついに立ち上がる決意を固めます。よかった、ピョが敵のままじゃなくて!

ヨンは投獄される前に王へ手紙を書いていましたが、王がシフムを罰しようとしたまさにその時、都合よく(!)毒が回って倒れてしまいます。王が動けないとなれば、計画変更!ここから、まるで試験中の学生みたいに、信頼できる使用人を通して仲間たちが手紙を交換し合う作戦がスタート(笑)。

そして、ロソとヨンは見事脱出に成功し、シム商人の醸造所を奪還!ここでロソは兄のヘス(いたの忘れてた、なんて言えない…)やサンモクと再会します。

悲恋…ウンシムとシム商人の最期

ロソとヨンがシフムの禁酒令と禁酒局を潰す計画を練る一方、妓生のウンシムはもっと直接的な方法でシフムに迫ります。シフムを称える宴に現れ、美しい剣舞で人々を魅了。そのままシフムに斬りかかるかと思いきや…!あと一歩のところで阻まれてしまいます。

そして、ここで衝撃の事実が!なんと、シム商人はシフムの息子だったのです!えええええ!?シム商人が今まで無敵だったのは、脚本の都合じゃなくて、ちゃんと伏線だったんですね…。父に初めて名乗りを上げ、ほんの少しだけ人間らしい表情を見せたシム商人は、ウンシムを庇って命を落とします。なんとも美しい最期でした…。

しかし、その直後、ウンシムは「彼のためよ」と言い残し、後を追って自害してしまうのです。え、待って!?彼はあなたを守って死んだのよ!?生きてほしかったからでしょ!?近くでシム商人の幽霊が「何してんだよー!」って叫んでたに違いない…。あまりにも切ない結末でした。

禁酒令の終焉と、それぞれの未来へ(第16話後半)

同じ夜、ロソと仲間たちは、まるでアルコール版サンタクロースみたいに、街中の家々にこっそりお酒を配りまくります。お酒が溢れかえっているのがロソの仕業だと気づいたシフムは、見せしめのために無実の民を3人逮捕し、処刑すると宣告。ロソをおびき出す作戦です。

その作戦通り、ロソは民衆の前に姿を現し、禁酒令の偽善と不正を訴えます。その頃、宮殿ではピョとエジンが手を取り合って脱出!王が意識不明、ピョも不在となれば、次に権限を持つのは王妃。ヨンは王妃の元へ王の印を届けるため、宮殿の廊下で壮絶な戦いを繰り広げます。まるでアクションゲームの主人公!無事に王の印を届け、王妃はシフム逮捕の命令を下します。

ここからは、あっという間に全てが解決。シフムは罪を否認しようとしますが、そこにピョの母である王妃に付き添われた王(まだ弱々しいけど)が証人として登場!王はロソを赦し、禁酒令を解き、シフムを処刑。シフムは最期の瞬間に、野心よりも友との酒を選ぶべきだったと悟るのでした…。遅いよ!

そして1年後。生き残ったみんなは幸せそう。チュングムはチュングムのために両班の身分を買い、ピョとエジンは結婚して仲良く旅をしています。サンモクは記憶を取り戻し、そしてヨンは…なんとまだ無職!(笑) ロソの兄を見習ったのか、「勉強中」を言い訳にのんびり暮らしている様子。ロソはヨンの失業を理由にプロポーズを断ったりしますが、不器用ながらも愛を伝えるヨンの言葉に、最後は笑顔で受け入れるのでした。おめでとう!

このドラマで一貫して素晴らしかったのは、ロソの主体性と強さ。恋愛が始まっても、彼女がお姫様扱いされたり、弱くなったりすることは決してありませんでした。最後のキスシーンですら、彼女からヨンをぐいっと引き寄せてましたからね!かっこいい!

全ての女性キャラクターがハッピーエンドとはいきませんでしたが(テモ、ウンシム…涙)、女性同士の友情の大切さを描いていた点は素晴らしかったと思います。よくある男性を取り合うドロドロ展開もなかったしね。ロソとエジンが恋のライバルだった時でさえ、友情は壊れませんでした。

というわけで、色々ツッコミどころはありつつも(笑)、魅力的な女性キャラクターたちのおかげで、記憶に残る作品となりました!

つづく