やれやれ、ウンジェとヒョンの関係が少しずつ近づいてきたかと思いきや、またまた一波乱の予感ですね!今回はウンジェの家族の問題と、ヒョンの元カノ(?)ヨンウンが大きな爆弾を投下してきて、心が休まる暇もありませんでした。
物語は、工事現場の事故で負傷した弟ウジェの元へ駆けつけたウンジェのシーンから始まります。先に病院に到着していたヒョンは、ウンジェの弟ウジェと初対面。腕を怪我しただけのウジェでしたが、人懐っこい性格で、ヒョンを一目見るなり「義兄さん!」と呼んで懐くんです。ヒョンが姉のウンジェを好きだと見抜いていて、ウンジェには内緒だよ、と口止めするあたり、なかなか鋭い弟ですね。
そこに血相を変えたウンジェが登場。弟が無事だったことに安堵しつつも、シーツを被って隠れようとする弟を追いかける姿は、まるで姉弟ゲンカそのもの。しかし、弟の口から「父さんが来て、生活費と学費を持って行った」と聞かされ、ウンジェの表情は一変します。どうやら、父親が家族の悩みのタネのようですね…。ウンジェはヒョンが立て替えてくれた治療費をきっぱりと返し、彼の優しさを振り切るように弟と去っていきます。
弟の散らかった部屋を片付け、髪を洗ってあげるウンジェ。そんな姉に、ウジェは「なぜヒョンさんと付き合わないの?」と核心を突く質問をします。ウンジェは、両親の恋愛が悲しい結末を迎えたのを見てきたため、恋愛に対して臆病になっていると本音を漏らすのでした。愛するがゆえに傷つくことを、誰よりも恐れているんですね。
一方、ウンジェに拒絶され、一人で酒を飲んで傷心を癒そうとするヒョン。そこへ現れたのが、画家のチェ・ヨンウンです。彼女は泣きながらヒョンに「最後の2年を一緒にいてほしい」と衝撃的な言葉を告げます。ヒョンが言葉の意味を問いただすと、ヨンウンは自分が「急性骨髄性白血病」であることを告白するのでした。あまりの衝撃に言葉を失うヒョン。宿舎に戻ると、必死で病気について調べる姿が痛々しいです…。
そして、このエピソードのもう一つのハイライトは、歯科医のチャ・ジュニョン!病院船の電子レンジが壊れ、お昼ご飯がインスタント麺でがっかりしていたところ、患者さんに誘われてユ・アリム看護師と島へ海鮮チヂミを食べに行くことに。ところがその島で、お餅を喉に詰まらせたおじいさんが発生!ヘリも来られない絶体絶命の状況で、連絡を受けたジュニョンが現場に急行します。彼の懸命な応急処置で、おじいさんは一命を取り留めました。自分の手で命を救ったことに、ジュニョンは感動の涙を流します。普段は少し頼りない彼が見せた、医師としての成長に胸が熱くなる名シーンでした。
『病院船〜ずっと君のそばに〜』第19話の感想
今回は、登場人物それぞれの抱える痛みや過去が深く描かれ、物語に一層の奥行きが生まれた回でした。ウンジェが恋愛に踏み出せない理由は、やはり両親の関係が影を落としていたのですね。弟に見せる姉としての優しい顔と、ヒョンに見せる意地っ張りな顔のギャップが、彼女の不器用さを際立たせていました。そして、ヨンウンの突然の告白は、今後のウンジェとヒョンの関係に大きな影響を与えることになりそうです。彼女の悲痛な願いを前に、ヒョンがどのような選択をするのか、見守る側としても心が痛みます。そんな重い雰囲気の中、歯科医ジュニョンの成長エピソードは一筋の光のようでした。彼が流した感動の涙は、医師としての原点を思い出させてくれるようで、思わずもらい泣きしてしまいました。
つづく