今回は『病院船』第18話について、熱く語っていきたいと思います!いや〜、今回は優しさと切なさが交互に押し寄せてきて、ラストは本当に息を呑みました…。早速、あらすじから見ていきましょう!

ウンジェとジェゴルが一緒にいる姿を、ヒョンが切なそうにビール片手に見つめている…そんなシーンから18話は始まります。そこに現れたヨンウンがヒョンを誘いますが、ヒョンの心はここにあらず。寂しそうにその場を去っていくヒョンの背中が、もう見ていて辛いんですよね。

一方、病院船の仲間やジェゴルの家族は、ウンジェを温かく迎え入れようとします。ジェゴルの母親が、ウンジェのためにベッドや家具を部屋に運び込んでくれるんです。殺風景だったウンジェの部屋が、人の温もりで満たされていく…。亡き母を思い出して感動するウンジェを、ジェゴルの母は「私も子を失った母だから、あなたの気持ちがわかる」と優しく抱きしめます。このシーン、涙なしには見られません。しかも、その家具は病院船のスタッフたちが「ウンジェ先生に残ってほしい」という一心で、経費で買ってくれたものだったことが判明。不器用だけど、みんなの愛が伝わってきますよね。

そんな優しさに触れながらも、ウンジェは巨済(コジェ)病院の救急で働き詰めの毎日。連日の激務で疲れ果て、鼻血が出ていることにすら気づきません。そんな彼女にそっとハンカチを差し出し、疲れた足をマッサージしてあげるジェゴル。彼の騎士道精神あふれる優しさには、本当に頭が下がります。眠ってしまったウンジェのそばに寄り添うジェゴルの姿を、訪ねてきたヒョンが目撃してしまう…この三角関係、本当に切ない!

ヒョンは、眠るウンジェとジェゴルの姿を見て静かにその場を去り、父親の療養院へ向かいます。そこで、ウンジェが送ってくれた資料を熱心に読み込む父の姿を見るのです。ヒョンは「彼女は父さんを俺の元に連れてきてくれたのに、俺は彼女の母親を奪った…それでも諦めきれない」と、苦しい胸の内を吐露します。

そんな中、ヨンウンがウンジェに「ソウルの病院に戻れるよう手伝うから、ヒョンのそばを去って」ととんでもない取引を持ちかけます。もちろんウンジェはきっぱりと断りますが、その時、弟のウジェから着信が。しかし、ウンジェは話の途中だったため、その電話を切ってしまいます。

そして、物語は衝撃のラストへ。

仕事を終えたウンジェが屋台で一杯やろうとした、その時。テレビのニュース速報が目に飛び込んできます。それは、交通事故の負傷者リスト…。そこに、信じられない名前がありました。弟、ソン・ウジェの名前が。

血の気が引いたウンジェは、急いで病院へ駆けつけます。負傷者たちの中から必死に弟の姿を探す彼女の目に映ったのは、ベッドの前で立ち尽くすヒョンの姿。そして、そのベッドに横たわる人物の顔には、冷たい白い布がかけられていたのでした…。

『病院船〜ずっと君のそばに〜』第18話の感想

今回は、登場人物たちの優しさが深く心に沁みる回でした。特に、ジェゴルと彼の母親が見せる、ウンジェに対する無償の愛には胸を打たれます。心を閉ざしがちなウンジェの氷が、少しずつ溶けていく様子が丁寧に描かれていました。一方で、ヒョンの不器用ながらも一途な想いが、ジェゴルのスマートな優しさとの対比でより一層切なく映ります。彼はただ見守ることしかできず、そのもどかしさがこちらにも伝わってきました。物語全体が温かい雰囲気に包まれていたからこそ、最後の残酷な展開がより一層際立ちます。ようやく周囲の温かさに触れ始めたウンジェに、これ以上ないほどの試練が訪れるとは。この絶望的な状況から、彼女が、そして彼女を支える人々がどう立ち向かっていくのか、物語の行方を静かに見守りたいと思います。

つづく