今回は『病院船〜ずっと君のそばに〜』第23話のあらすじとネタバレを紹介していくよ。前回、父親が倒れるという衝撃の展開で終わったけど、今回は天才外科医ソン・ウンジェが最大の試練に直面する、涙なしでは見られない回なんだ。

プライドを捨てた土下座と非情な現実

物語は、ウンジェがかつての上司キム・ドフン教授の前で土下座し、父親の手術を懇願する衝撃的なシーンから始まる。エリート中のエリートであるウンジェが、プライドも何もかも捨ててひれ伏す姿は、見ているこっちの胸が張り裂けそうだったよ。

でも、キム・ドフンの態度はあまりにも冷酷。「ひざまずいて脅迫する気か」なんて言葉を浴びせるんだから、もう怒りを通り越して呆れちゃうよね。彼の本心は、院長選挙を前にして成功率の低い手術でキャリアに傷をつけたくないっていう、あまりにも自己中心的なものだった。

そんな時、ウンジェの元教え子で、今はキム・ドフンの下で働くキム・ジェファンが「個人的な恨みで断るなんて!」と一喝!よく言った!と拍手喝采したくなったけど、ウンジェは彼を制止するしかなかった。結局、ソウルで唯一の望みは絶たれてしまうんだ。

父の容態急変!ウンジェを支えたヒョンの優しさ

失意のまま病院を後にしたウンジェに、追い打ちをかけるように弟ウジェから「父さんの容態が急変した」との電話が。急いで故郷の巨済(コジェ)島に帰ろうにも、もう最終便は出た後。夜の道端で、どうすることもできずに涙を流すウンジェの姿は本当に痛々しかった。

パニック状態のウンジェが助けを求めたのは、やっぱりクァク・ヒョン。電話で泣きじゃくるウンジェをなだめ、すぐに病院へ駆けつけてくれるヒョンの優しさには、心底癒やされる。ヒョンが到着した頃にはお父さんの容態は安定していて、付き添っていた弟のウジェもベッドの傍らで眠りこけていた。遅れて駆けつけたウンジェは、その光景に少しだけ安堵の表情を浮かべるんだ。

「私が執刀します」―ウンジェの決意と集結する仲間たち

ソウルでの手術が不可能になった今、ウンジェはとんでもない決断を下す。「私が父の手術をします」と。病院の院長は、キム・ドフンが断った経緯を聞き、ウンジェの覚悟を認めて手術を許可。それだけでなく、自らソウルに出向いてキム・ドフンに「冷酷な老人になるか、慈悲深い長老になるか、よく考えろ」と釘を刺してくれるんだ。院長、かっこよすぎる!

一方、病院船の宿舎では、キム・ジェゴルがうっかり「ウンジェ先生が父親の手術をするらしい」と口を滑らせてしまう。それを聞いた仲間たちは大騒ぎ!特に看護師長のピョ・ゴウンは、事情を知っていたのに黙っていたヒョンとジェゴルに腹を立てながらも、真っ先にウンジェの元へ駆けつけ、「手術の助手は私がやるわ!」と力強く宣言するんだ。

そして、その廊下の向こうから現れたのは、病院船のクルー全員!「先生!」「ファイティン!」と口々に励ます仲間たちの姿に、これまで常に一人で戦ってきたウンジェの瞳から、感動の涙が溢れ出す。このシーンは、本当に胸が熱くなったよ。

手術当日。弟ウジェからのエールを受け、手術室へ向かうウンジェ。するとそこには、信じられない光景が広がっていた。なんと、ソウルから元教え子のキム・ジェファンとかつての同僚看護師たちが、手術着姿で待機していたんだ!彼らはウンジェを助けるため、はるばる駆けつけてくれた。

孤立無援だと思っていた手術は、最高のチームと共に挑む希望の手術へと変わった。仲間たちの熱い想いを背負い、ウンジェは今、メスを握る!

『病院船〜ずっと君のそばに〜』第23話の感想

今回のエピソードは、まさに絶望の淵から希望の光が差し込むまでを描いた、感情が大きく揺さぶられる回でした。傲慢な元上司に土下座までして拒絶され、孤独と無力感に打ちひしがれるウンジェの姿には、胸が締め付けられる思いがしました。しかし、そんな彼女を支えたのは、やはり「人との絆」でしたね。いつもそばで優しく見守るクァク・ヒョンはもちろん、口は悪いけれど情に厚い病院船の仲間たち、そして彼女を慕って遠方から駆けつけた元同僚たち。彼らの存在が、ウンジェの固く閉ざされた心を少しずつ溶かしていく様子が丁寧に描かれており、非常に感動的でした。特に、病院船のクルーが全員で応援に駆けつけるシーンは、本作のテーマである「人と人との温かいつながり」が凝縮された名場面だと思います。困難に立ち向かう主人公と、それを支える仲間たちの姿を通して、改めて人の温かさを感じさせてくれる、素晴らしいエピソードでした。

つづく