『7人の脱出 シーズン2-リベンジ-』第14話 あらすじ・ネタバレ
ジンモ、非情なるKの手に…そしてジュランに新たな命が
冒頭からいきなり衝撃シーン!そう、ジンモが乗る車が追われるカーチェイスの末、事故に…。Kはルカに警察が追っていること、一部始終の映像も押さえられていると聞き、事故の映像を全て削除するよう指示。さらに病院でジンモの息の根を止めようと画策するなんて、どこまで非情なんだ!
一方、ジュラン、チョルウ、キタクは子供たちを安全な場所へ避難させます。その後、病院でジンモのそばにいたドヒョクと合流したキタク。子供たちを寝かしつけた後、ジュランが倒れてしまうんですが…なんと、チョルウに妊娠を告げるんです!こんな大変な時に…でも、だからこそ希望を繋ぎたいという気持ち、痛いほど伝わってきます。
Kの暴走と「億万長者ファミリー」の結託
Kはジンモの死を喜び、「ネズミが1匹減った」と吐き捨てる始末。首相に電話するも繋がらず、業を煮やしたKは首相官邸へ。そこでKは、カゴク地区に関する記者会見の延期を強要しますが、首相は国民の疑念を招くと拒否。するとKは銃を突きつけ脅迫!しかし、首相も負けじと引き出しから銃を取り出しKに向けますが…Kはルカを使い、元ソウル市長失脚やカゴク地区への関与など、首相の悪事を暴露すると脅し、完全に主導権を握ります。そして、ジンモの死に関する報道規制を敷き、ある会合の準備を命じるのでした。
その頃、チャンソンもジンモの死を知り、Kに詰め寄りますが、Kは「一緒に後始末をしないと共倒れだ」と冷静に言い放ち、次の計画を話し合うため自宅へ呼び出します。モネはチャンソンのコートに仕掛けた盗聴器を回収。賢明な判断でした。
病院ではミヨンとキタクが心臓移植手術中のミョンジを待っています。そこへドヒョクが到着し、首相がK側についたことを報告。モネからも、チャンソンがKの家に向かったこと、盗聴器を回収したため手助けできないという連絡が入ります。ドヒョクは、Kとチャンソンが首相の指示に従い、さらに狡猾になると予測。一網打尽にするための計画を練るのでした。
そして、Kの家ではとんでもない会合が開かれていました。チャンソンはKの部下に盗聴器がないかチェックされます。Kは情報が漏れていることを疑っている様子。会議室に入ると、そこには首相本人に加え、検事総長、警察庁長官、国家情報院長、与野党の党首たちがホログラムで参加!Kはこのメンバーを「億万長者ファミリー」と紹介。チャンソンは、カゴク地区の10億ドル投資の恩恵を受ける者たちの集まりだと察します。
ドヒョク、自ら罠にかかる!Kの描く悪夢のシナリオ
「億万長者ファミリー」の会合が進む中、ドヒョクもミヨン、キタクと対策会議。Kたちがジンモの死を自分になすりつけ、ミヨンのカゴク地区への投資を利用してソンチャングループを違法な不動産カルテルの黒幕に仕立て上げると予測。ドヒョクの計画は…「Kの夢を叶えてやる」こと!
ドヒョクの読み通り、首相はチャンソンに「セーブ」のネットワークを使い、ジンモの死を捏造するよう指示。昼間の事故で目撃者も多いことからチャンソンは躊躇しますが、Kは「我々には権力、金、そしてルカがいる」と一蹴。しかし、ミョンジが心臓移植後すぐに目覚めることを懸念するチャンソン。警察庁長官はペク・イノが自白済みで再捜査はしないと断言し、検事総長も裁判はそのまま進めると請け負います。
「億万長者ファミリー」は犯人をドヒョクとすることで合意。そして、ドヒョクは逮捕される準備を進めます。ドヒョクは、自分が逮捕されれば、Kの背後にいる影響力のある者たちが証拠捏造のために動き出し、その繋がりを掴むことができると踏んでいたのです。ドヒョクの次なる一手は、自ら囮となり、Kの陰謀に関わる全ての人間を暴き出すことでした!
チャンソンの裏切りとKの罠、そしてモネの決死の行動
しかし、チャンソンには別の思惑があったようです。帰宅後、ルカに「億万長者ファミリー」の会議映像から自分の顔を削除するよう指示します。一方、Kはドヒョクを殺人犯に仕立て上げるための工作を開始。記者会見を開き、自分とジンモが不動産カルテルを捜査しており、ソンチャングループが黒幕だと突き止めたと発表。そのため、ミン・ドヒョクがジンモの子供たちを誘拐し、Kが救出したがジンモは死亡した、という筋書きです。警察はジンモの車にドヒョクの財布を仕込み、事故現場で発見されたと報告。子供たちは警察の保護下にあると発表されます。
さらにチャンソンは、S-CURIアプリに欠陥があり、インストールするとスマホの動作が遅くなりデータが流出すると攻撃。記者会見場の記者たちは慌ててアプリをアンインストールします。そして、ドヒョクが殺人容疑で逮捕されたことを引き合いに出し、彼が良い意図でアプリを開発したはずがないと畳み掛けます。その頃、キタクとドヒョクはソンチャングループの会長室で、警察が来るのを悠々と待っていました。
警察に連行されるドヒョク。警察署の外で車の中からその様子を見ていたチャンソンに、ドヒョクは不敵な笑みを向けます。ドヒョク逮捕後、チャンソンは部下に逮捕記事を出すよう指示。記事を見たモネは、キタクから「ドヒョクを信じて待て」というメールを受け取り、キタクに会うことを決意。モネはキタクに、チャンソンがルカにアクセスできること、AIに映像削除を指示するのを聞いたと伝えます。キタクは、チャンソンがKの弱点を握っていると察知。モネは、ダミにしたことへの罰を受ける覚悟で、ルカを暴露しドヒョクを助けたいと訴えます。
ミョンジの覚醒と新たな協力者の登場
病院では、ジュランが移植手術後、昏睡状態から目覚めたミョンジに付き添っています。ミョンジは全てを思い出し、子供たちとジンモを心配します。ジュランは、ジンモが心臓を提供したこと、Kがジンモを殺しドヒョクに罪を着せたことを伝えます。子供たちは無事だと安心させますが、ジンモの死に胸を痛めるミョンジ。ジュランは「この戦いでは、生き残ることが勝つことだ」とミョンジを励まします。
キタクとミヨンは、Kが借名口座を使ってカゴク地区に関与した証拠を持つ男と密会。しかし、その男に電話が入り、キタクがカゴク地区に何かを埋めた容疑で指名手配されたと知らされます。男は「全ての電話が盗聴されているから、これ以上会えない」と言い残します。キタクはミヨンに、ソンチャングループに戻り、何があっても事業を継続するよう指示。ドヒョクが10日以内に全てが明らかになると言っていたからです。
警察署では、オ・サンシク刑事がキタクの行方を追っており、その怒りをドヒョクにぶつけます。しかし、ドヒョクは全く動じません。ドヒョクはサンシクに、自分がしたことへの罪悪感に苛まれる警官だから家に帰るのが恥ずかしいのだろうと指摘。そして、チョルウが「賄賂を受け取るような警官ではないと信じている」と言っていたことを伝え、「揺らぐことはあっても、他人に壊されるな」とサンシクを諭します。
一方、嘘の連鎖は続き、政府関係者が家宅捜索令状を持ってソンチャングループに押し寄せ、株式市場では同グループの株取引が停止されます。退院したミョンジはジンモの遺影に手を合わせた後、警察署へ向かい、Kが夫を撃ったこと、夫が裏切ったと思いハナをKに渡してしまったことを証言します。しかしサンシクは、イノが撃ったのであり、昏睡状態が長かったため記憶が曖昧なのだろうと言い、事件は検察に送致されたと伝えます。ミョンジは担当検事に話したいと要求。Kはサンシクに電話し、ミョンジの件は検事が処理すること、ドヒョクを見張るよう指示します。
Kは検事総長に電話し、イノの事件を味方の検事に担当させるよう指示。担当検事はカン・ギタク。ミョンジが検事室に乗り込むと、ちょうど彼に事件を他の検事に引き継ぐよう電話が入ったところでした。ミョンジは、Kが夫を殺し自分も殺そうとした犯人だと訴えますが、既に別の検事が担当になった後。ギタクはミョンジを呼び止め、事件は複雑で厳しい戦いになるだろうと告げます。彼はできる限り助けると約束しますが、ミョンジは彼を信用できません。ギタクは、検事総長がKの後ろ盾になっているため、自分だけが信頼できる人間であり、どんな犠牲を払ってでも事件を最後まで見届けると誓うのでした。
検事室を出たミョンジは、Kの部下にKのもとへ連れて行かれます。Kは、ジンモの死の真相を探るのをやめなければ、子供たちが既婚男性との不倫で生まれた子だと暴露し、ジンモを汚職政治家に仕立て上げると脅迫。帰宅したミョンジは、病院でのジンモの励ましの言葉を思い出し、昏睡状態だった自分の代わりに子供たちや家のことを世話していたジンモのノートを見つけるのでした。
ドヒョク、一時脱出!チャンソンの狂気、そして衝撃の結末…
警察署では、Kがドヒョクがまだいるか確認の電話をしてきます。電話の後、サンシクはドヒョクにモネからのメモを見せます。そこには、チャンソンの家からルカにアクセスできること、キタクが外で待っていることが書かれていました。ドヒョクは警察署の監視カメラをハッキングし、自分とサンシクがまだ取調室にいるように見せかけ、サンシクはドヒョクを一時的に釈放。サンシクは1時間以内に戻るよう告げます。キタクとドヒョクはチャンソンの家に到着。チャンソンはルカへのバックドアアクセスを持っており、ログインOTPさえあればどこからでもアクセスできることが判明します。
必死でオフィスを探る二人。その頃、チャンソンはモネに、家に忘れ物をしたと言い張り戻ろうとしますが、モネはなんとかキタクに計画変更を伝えます。警察署では、Kが10分早く電話してきましたが、ドヒョクは時間内に戻り、疑いを招くことはありませんでした。
しかし、チャンソンは家に隠しカメラを設置しており、ドヒョクがいたことに気づいていました。彼はモネを問い詰め、ドヒョクを夫婦の家に侵入させた復讐としてモネの家族を殺し、モネを永遠に自分のそばに閉じ込めておくと脅します。しかし、モネも反撃し、母親と弟を傷つけさせまいとチャンソンをナイフで刺してしまいます!チャンソンはモネを殺し、一緒に死のうとします。彼はキタクがダミの実の父親であることを知っており、モネがキタクの手に渡ることを望んでいませんでした。その時、キタクが家に突入し、チャンソンからモネを救います!キタクがチャンソンの首を折る直前、チャンソンがモネに残した最後の言葉は…「愛してる」。
いやはや、壮絶すぎます…!チャンソンの歪んだ愛と狂気、そしてキタクの怒り。モネは助かりましたが、また新たな悲劇が。そして、ドヒョクの計画は一体どこまで進んでいるのか?
『7人の脱出 シーズン2-リベンジ-』第14話 感想
いやはや、第14話は息を詰めて見守るような展開の連続でしたね。冒頭のジンモの衝撃的な死から始まり、Kの非情な策略が次々と繰り出され、一瞬たりとも目が離せませんでした。特に、Kが首相をはじめとする権力者たちをいとも簡単に手玉に取り、「億万長者ファミリー」なるものを結成してしまう様は、その影響力の底知れなさを改めて感じさせ、ある種の恐ろしさすら覚えました。
そんな中、ドヒョクが自らをおとりにしてKの陰謀を暴こうとする大胆な計画には驚かされました。彼の冷静沈着な判断力と、仲間を信じる強い心が、この絶望的な状況下での唯一の光明のように感じられます。ミョンジがジンモの心臓移植を経て意識を取り戻し、真実を明らかにしようと立ち上がる姿も胸を打ちました。彼女の証言が今後の展開にどう影響するのか、非常に気になるところです。
そして、今回最も衝撃的だったのは、やはりチャンソンの狂気と最期でしょう。モネへの歪んだ愛情が暴走し、最後はキタクの手によって命を落とすという結末は、あまりにも壮絶でした。モネがチャンソンの支配から逃れようと必死にもがき、ついには彼にナイフを向けるシーンは、彼女の覚悟と、ダミへの罪悪感を抱えながらも前に進もうとする意志の表れだったのではないでしょうか。
つづく