『7人の脱出 シーズン2-リベンジ-』第13話 あらすじ・ネタバレ

胸を打つ家族の絆と、キタクの悲痛な告白

物語は、病院でのジンモと子供たちがミョンジを見舞うシーンからスタート。エリカとフィリップは、元気になったらまた一緒にキャンプに行こうねってミョンジを励ますんだ。ハナが「私の娘になって」とミョンジに言ったことを思い出して、エリカとフィリップも大喜び。フィリップはハナとの結婚を望んでるけど、家族になることの素晴らしさをエリカに諭されて、みんなで家族になることを受け入れるんだ。子供たちがミョンジのためにクリスマスソングを歌うシーンは、涙なしには見られなかったよ…。

その頃、ドヒョクとキタクは次なる作戦について話し合っていた。ドヒョクが開発したアプリ「S-CURI」は、秘密のチャットが監視されてないかチェックして、アクセスをブロックできるっていう優れもの。彼らの次の目標は、Kからイ・フィソとしてのアイデンティティを取り戻すこと。そしてここで、キタクから衝撃の告白が…。ラヒの死後、ダミが自分の娘だったことを知ったんだって。娘を金のために利用させてしまったこと、父親らしいことを何もしてやれなかったこと、そしてダミの最期しか見届けられなかったことを悔やんで、キタクは自分を責めるんだ。ドヒョクは、ダミが優しくて勇敢で、自分を守るために声を上げられる子だったこと、そして父親であるキタクにそっくりだったことを伝えて慰めるんだけど、キタクの悲痛な叫びは胸に迫るものがあったね…。

Kの巧妙な反撃と、ドヒョクたちの逆襲劇!

一方、Kは自分がイ・フィソだと人々に信じ込ませるために、巧妙な反撃を開始する。イ・フィソの遠縁の家族をメディアの前に登場させて金銭的支援をアピールしたり、ダミが通っていたミョンジュ女子高に奨学金制度を設立したり、フェイクニュースの被害者を支援するセンターを建設すると発表したりと、まさにイメージ戦略のオンパレード。

キタクはKの動きを監視し、ドヒョクに報告。ドヒョクは「S-CURI」の最終チェックを進めていた。キタクはダミの母校を訪れ、彼女が経験したであろう辛い日々を思って、また感情的になってしまうんだ…。

そんな中、チャンソンはKの家へ。Kがイ・フィソであることを証明するための身元検証プロセスに備えるためだ。モネはチャンソンを送り出す際、彼のコートにこっそり盗聴器を仕掛ける。チャンソンは、Kには強力な協力者がいるから、偽の身元も証明できると確信している様子。モネはその会話を盗聴し、Kがチャンソンにルカの監視を任せたとドヒョクに報告。ドヒョクたちは別の計画を立てる必要に迫られる。

そして、ついにKの身元検証イベント当日。国家検証チームによって、彼がイ・フィソであることの証明がオンラインで生配信される。担当者は、このプロセスが操作されることはありえないと自信満々。でも、ドヒョクはルカがデジタル記録を操作していることを見抜いていた。そこで、彼は一般大衆に疑念を植え付けるための別の計画を実行する。まず、「S-CURI」をリリースし、ミヨンがTIKITAKAが削除されたチャットを保管していることを暴露する動画を公開。国民に「S-CURI」をインストールして、秘密のチャットが監視されていないか確認し、ブロックするよう呼びかけるんだ。

次にドヒョクは3人の男たちとTIKITAKAに乗り込み、検証プロセスに割り込んで、自分も検証すべきだと主張する。実はその前に、モネがチャンソンをうまく引きつけ、彼がルカから目を離した一瞬の隙に、ドヒョクが男たちに関する偽情報をルカに送り込んでいたんだ。だからKは、自信満々に彼らの名前や大学時代の知り合いだと語るんだけど、実は全くの他人だったことが判明! ルカが誤った情報を流したことにショックを受け、Kは検証室から逃げ出す。

でも、Kの災難はまだ始まったばかり。逃げ出した先でキタクに捕まり、ダミの名前を策略に利用したことでボコボコにされる。「二度と娘の名前を口にするな。次にやったら首をへし折るぞ」と警告され、手を折られてしまう。

さらにドヒョクは、イ・フィソを知る人々を全国から探し出し、Kが身元検証中にTIKITAKAに写真を持ってきたら10万ドルを渡すと伝えていた。チョルウとジュランが、15台のバスでやってきた人々と共に写真騒動を引き起こし、KはTIKITAKAスタジオから出られなくなり、見知らぬ人々にそれぞれ10万ドルを支払う承認書にサインせざるを得なくなるんだ。

モネの覚悟とチャンソンの変化、そしてKの黒い繋がり

モネはチャンソンの家で、Kがまた暴走してハナや母親、兄弟など大切な人々を傷つけるのではないかと怯える演技を見せる。チャンソンは、Kが彼女や彼女の大切な人々を傷つけることは決してさせないと誓うけど、モネは信じない。Kとドヒョクの戦いから手を引いてでも彼女を守ると言うチャンソンに、モネはKよりも強くなって自分とハナを守ってほしいと約束させ、チャンソンをKから引き離すことに成功するんだ。

一方、キタクは刑務所にいるイノを訪ね、ミョンジの事件について自白しないよう説得しようとするけど、イノは終身刑よりもKを恐れている。Kの力は広範囲に及んでいて、彼がやろうと思えば何でもできるとキタクに警告する。時を同じくして、ドヒョクはKが子供絡みの事件で利用しているベビーシッターに接触し、ミョンジ殺害について証言する同意を得る。

そして、Kの背後にある巨大なコネクションが明らかになる。首相から大統領まで、政府の有力者たちと繋がっていたんだ。彼らはKがイ・フィソではなくシム・ジュンソクであることを知りながら、選挙で政敵の弱みを握るために彼を利用していた。だからKは、彼らに自分の身元を保証させ、ガゴクプロジェクトを手に入れようとしていた。

モネはチャンソンとKの会話を盗み聞きし、Kがガゴク地区にハッキングネットワークを構築していることを知り、キタクに報告。Kには政府、特に首相の後ろ盾があると伝える。その頃、ジンモは首相からガゴクプロジェクトを承認するよう命じられ、彼の補佐官はK側に寝返っているようだ。ドヒョクがKと首相の繋がりについて警告しようとジンモに電話すると、補佐官が電話を取り上げてしまう。ジンモは補佐官がなぜ急に裏切ったのか疑問に思うが、Kが彼の家族を脅していることを知る。

オ刑事はチョルウに嘘の情報を流し、Kが警備員を買収したから家から出て指定の場所へ向かうよう指示する。実はKはオ刑事の家族も脅しており、彼はKの言いなりになるしかなかったんだ。Kはジンモのオフィスに現れ、ガゴク地区開発プロジェクトを発表して自分に渡すよう要求。さもなければ子供たちに危害を加えると脅す。

悲劇の連鎖と、ジンモの最後の願い

ジンモは発表前に子供たちに会うことを要求し、ビデオ通話中にハナが手話で監禁場所を伝える。ドヒョクもKの脅迫を知り、ジンモから送られてきたハナの情報を元に子供たちの救出に向かう。キタクは昔の同僚に協力を求め、ガゴクの地下に埋められたハッキングプログラム(通信ネットワーク)を見つけ出すよう依頼する。見つけたら100万ドルを支払うと。

ドヒョクのチームも負けてはいない。ミヨンが首相に会い、Kがガゴクに構築した通信ネットワークを見せ、結果的に首相はKに電話して記者会見をキャンセルし、二度と脅すなと警告する。一方、ドヒョクとキタクは子供たちが監禁されている場所に乗り込み、Kの手下たちとの激しい戦いの末、子供たちを救出する! セイブのオフィスでは、ハナが誘拐されたことに激怒したチャンソンが、Kはもはや敵であり、自分の家族に手出しする者は誰であろうと叩き潰すと宣言する。

Kはオ刑事が教えた場所に急行するが、ドヒョクとキタクがすでに子供たちを救出した後だった。しかし、Kは刑事に子供たちに追跡チップを付けるよう命じており、彼らの居場所を追跡する。ジンモはKが出て行くところに到着し、彼の車を追跡。ジンモはドヒョクに電話し、子供たちが彼と話したがるが、突然通話が切れてしまう。ジンモは陸橋でKの車に体当たりして子供たちを救おうとするが、彼の車は道路の端に衝突し、横転して下の道路に墜落してしまう…。ドヒョクは彼を救うために車から飛び出し、キタクは子供たちを安全な場所へ避難させるため車を走らせ、Kは別の方向へ逃走する。

ジンモは死を悟り、ドヒョクに最後の言葉を伝える。孤児として生まれ、ずっと一人ぼっちだったけれど、人生の最後に共に戦う真の友人たちと守るべき家族ができて幸せだったと。ノ会長やミョンジへの想いに気づくのがいつも一歩遅かったことを後悔し、家族を奪われる痛みを当時は知らなかったと、ドヒョクの家族にしたことを謝罪する。

そして、意識を失う直前、手遅れになる前に自分の心をミョンジに移植してほしいとドヒョクに頼むんだ…。ジンモは病院へ搬送される途中で亡くなり、彼の心臓は瀕死の状態だったミョンジに移植される。ジュランは病院でミョンジを見舞い、ジンモが彼女と共にいると伝え、彼の鼓動が打つ胸に手を置く。

エピソードの最後には、ジンモがミョンジを妻として迎え、父親になる機会を与えられたと感じた幸せな記憶の断片が映し出される…。

『7人の脱出 シーズン2-リベンジ-』第13話 感想

今回の第13話は、特にジンモの行動と彼の選択が胸に深く刻まれました。ミョンジと子供たちへの愛情、そして仲間たちへの想いが、彼の最後の決断に繋がったのだと思うと、言葉にならない感情が込み上げてきます。特に、これまで複雑な立場にいた彼が、命を懸けて家族を守ろうとする姿は、これまでのエピソードの中でも際立って印象的でした。彼の心臓がミョンジに移植されるという展開は、悲しみと共に、どこか救いのようなものも感じさせます。

キタクの苦悩もまた、見ていて辛いものがありました。娘ダミへの愛情と後悔の念が、彼の行動の大きな原動力になっていることが改めて伝わってきました。Kに対する怒りと、ダミの名誉を守ろうとする彼の執念は、今後の展開において重要な鍵となりそうです。

Kの悪役ぶりはますますエスカレートし、その権力がいかに広範囲に及んでいるかが明らかになりました。彼がイ・フィソになりすまし、周囲を欺き続ける様は、見ていて憤りを感じずにはいられません。しかし、ドヒョクたちが巧妙な作戦でKの嘘を暴こうとする姿には、一縷の望みを感じます。特に、ルカを逆手に取った作戦や、大衆を巻き込んだ反撃は痛快でした。

つづく