ついに迎えた最終回…!『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』第32話、もうね、ティッシュ箱必須!ハンカチじゃ足りないかもしれない、そんな怒涛の展開が待っていましたよ!イ・バンウォンの、そして彼に関わる人々の運命がどうなってしまうのか、固唾を飲んで見守った方も多いんじゃないでしょうか?
太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ 最終回ネタバレ
非情な決断、引き裂かれる絆…シム・オンの悲劇
物語は、イ・バンウォン(チュ・サンウクさん、もうハマり役!)と、息子であり王である世宗(セジョン)との間で、意見が激しく衝突するところから始まります。イ・バンウォン、自分の意に沿わない王の言葉にカチン!「ならば王位を返せ!」とばかりにプレッシャーをかけるんですから、もうヒヤヒヤもんです。結局、王は父の圧力に屈し、シム・オン(昭憲王后の父)の処遇について、イ・バンウォンの意向を汲む形に…。
王は苦渋の決断で、シム・オンに「頼むから明国にいてくれ、戻ってくるな!」と使いを送るんだけど、シム・オンはね…娘が罪人の子として生きることを良しとせず、潔白を証明するために帰国を選ぶんですよ。もう、この時点で涙腺崩壊の予感しかしなかった…。案の定、帰国したシム・オンは即逮捕。義禁府で待っていたのは、想像を絶する拷問でした。
ミン氏の願いも虚しく…イ・バンウォンの孤独
ここで登場するのが、イ・バンウォンの妻、ミン氏。彼女は夫のもとを訪れ、「どうかシム・オンを助けて。これ以上、王様(息子である世宗)を苦しめないで」と必死に訴えるんです。でもね、イ・バンウォンは聞く耳を持たない。「お前は王宮に戻って静かに暮らせ」と冷たく突き放すだけ。ミン氏の心は、もうズタズタだったでしょうね…。彼女は実家に戻り、母のそばで過ごすことを選びます。そのお母さんもまた、「あんな男に娘を嫁がせるんじゃなかった…」と、一族を襲った悲劇を嘆くんですよ。胸が締め付けられるシーンでした。
世宗は、シム・オンが無実だと分かっていながらも、どうすることもできない。この状況では、父の怒りを買ったシム・オンに助かる道はないと悟り、せめて苦しまずに済むよう「罪を認めよ」と伝えるんです。シム・オンは、その言葉を受け入れ、毒薬を賜り、この世を去ります。彼の死後、家族は流罪になったり、官奴になったりと、悲惨な運命を辿ることに…。
イ・バンウォンは、王のために外戚の力を削ぎ、国の安泰を図ったと信じている。でも、世宗から見れば、父は多くの無辜の民を手にかけた張本人。「父上のやり方は間違っている!」と、王は父とは違う道を行くことを誓い、シム氏(昭憲王后)を決して廃位しないと宣言します。しかし、シム王后は、自分の家族を見殺しにした王に対し、冷たい態度を崩しません。そりゃそうですよね…愛する夫が、自分の父を見殺しにしたんですから。
愛する妻の最期、そしてイ・バンウォン自身の終焉
そんな中、イ・バンウォンはミン氏が連絡を絶ったと聞き、さらに世宗が政務をそつなくこなす姿を見て、ついに宮殿を離れ、ミン氏を探す旅に出ます。やっとの思いでミン氏を見つけ出したイ・バンウォン。彼は心から謝罪するんだけど、ミン氏の心はもう彼には向いていなかった。「一人で静かに寺で死にたい」と願うミン氏。しかし、彼女はすでに重い病に侵されていました。イ・バンウォンは無理やり彼女を宮殿に連れ帰り、御医に治療を命じますが、時すでに遅く、ミン氏は彼の腕の中で静かに息を引き取ります。愛憎渦巻いた夫婦でしたが、最後の最後に、イ・バンウォンは何を思ったんでしょうね…。
自分に残された時間も少ないと悟ったイ・バンウォンは、持てる知識のすべてを世宗に授け、「王としての責任を果たせ」と諭します。しかし、王は「父上は王座の虜になってしまった。もう、私に任せてください」と、父を労わる言葉をかけるんです。それでも、イ・バンウォンは最後まで国のことを手放せず、ついに病に倒れます。そして、愛するミン氏と同じ場所に葬られることに…。
世宗は、父イ・バンウォンの生涯を振り返り、その苦悩と孤独、そして最後まで誰もそばにいなかった寂しさを思い、深く心を痛めます。しかし同時に、民のために多くのことを成し遂げた偉大な君主であったことも認めるのでした。
いやー、本当に壮絶な最終回でした。権力とは何か、家族とは何か、そして国を治めるということの重さを、改めて考えさせられる物語でしたね。イ・バンウォンの孤独と、それを受け継ぐ世宗の決意。涙なしには見られませんでした!
『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』最終回、第32話は、権力者の孤独と、その中で貫かれる信念、そして避けられない悲劇が深く心に刻まれる内容でした。イ・バンウォンが最後まで手放せなかった国への執念と、それによって犠牲になった人々の姿は、観ていて胸が締め付けられる思いでした。特に、愛する妻ミン氏との最後のやり取りや、息子である世宗が父の苦悩を理解しようとする姿は、涙なしには見られませんでした。
シム・オンの無念の死も、権力闘争の非情さを際立たせていましたね。登場人物それぞれの想いが交錯し、重厚な人間ドラマとして見事に完結したと感じています。視聴後も、イ・バンウォンという人物の複雑な魅力と、彼が生きた時代の厳しさについて、深く考えさせられる余韻が残りました。