ついに迎えた最終回!ジュヨンの暴走はどこまで続くのか、そしてドンジュたちの運命は?手に汗握る『グッドボーイ』第16話のすべてを、ここでお届けします!

仁城を襲う炎と、暴走する悪意

物語は、ジュヨンが仕掛けたトラック爆弾が炸裂する衝撃的なシーンから幕を開けます。ドンジュたちの目の前でトラックが大炎上し、チームは間一髪で難を逃れました。しかし、悪夢はそれだけでは終わりません。仁城市の各地で、さらに3台のトラックが次々と爆発。失うものをなくしたジュヨンの狂気は、街全体を恐怖に陥れます。

爆発を目の当たりにしたマンシクは命拾いしたことに安堵しますが、ドンジュの怒りは収まりません。彼は署長の元へ乗り込み、これまでの癒着と怠慢の責任を激しく追及します。署長もついに観念し、仁城市の多くの高官たちが長年ジュヨンと手を組んできたという、根深い腐敗の事実を認めました。

新たな脅威と、ジュヨンを追う二つの影

まだ爆発していないトラックが残っていることが判明し、チームは新たな脅威に直面します。その在り処を知るかもしれない唯一の人物、ヨンハを再び尋問することに。彼女の口から明かされたのは、ジュヨンに恋心を抱くキム・ユナという女性の存在でした。チームは、ユナがジュヨンと国外逃亡するために落ち合う予定だった「ヴィクトリーホテル」に罠を仕掛け、ジュヨンをおびき出そうと計画します。

しかし、ジュヨンを狙うのは彼らだけではありませんでした。ジュヨンとの取引に失敗し、メンツを潰されたヤクザたちも、血眼になって彼の行方を追っていたのです。

ホテルでの死の罠と、決死の脱出劇

チームはヴィクトリーホテルでジュヨンを待ち構えますが、彼は一向に姿を現しません。ドンジュは何かきな臭いものを感じ取ります。その予感は的中。ユナはチームを裏切り、タクシーで逃走。ホテルの床にはシアン化ナトリウムの粉末が撒かれていました。ジュヨンの真の狙いは、自身がオーナーを務めるこのホテルで株主総会を開き、集まった腐敗高官たちをガスで皆殺しにすることだったのです。

計画に気づいたチームは、株主たちを避難させようとしますが、彼らは聞く耳を持ちません。その直後、照明が落ち、天井から毒ガスが噴射されます。パニックに陥る中、ドンジュが窓ガラスを突き破って活路を開き、チームは人々を率いて非常階段からの決死の脱出を敢行。ハンナが呼んだ警察の援軍も到着し、結果的に署長は街を救った英雄として祭り上げられることになりました。

埠頭の最終決戦、そして衝撃の結末

ジュヨンを追い詰める最終決戦の舞台は、埠頭。船で海外へ逃亡しようとするジュヨンに、警察より先に追いついたのはヤクザでした。袋の鼠となったジュヨンがリンチされる中、ドンジュとジョンヒョンが現場に到着。ヤクザたちとの乱闘の末、ついにジュヨンを追い詰めます。

しかし、ジュヨンは最後の抵抗として海へ身を投げ、自ら命を絶とうとします。ドンジュも迷わず海へ飛び込み、水中でジュヨンに手錠をかけると、執念で岸まで引きずり上げました。こうして、長きにわたる戦いに、ついに終止符が打たれたのです。

物語は後日談へ。ドンジュはリハビリに励み、ハンナが彼を支えます。チームのメンバーはそれぞれの功績を称えられ、マンシクには妻の妊娠という嬉しい知らせも舞い込みました。

ドンジュは刑務所でジュヨンと面会し、自身の昇進を告げます。ジュヨンは「俺を捕まえても、この世の腐敗は何も変わらない」と嘲笑います。その言葉が現実になるかのように、その夜、ジュヨンは刑務官によって静かに命を奪われるという、衝撃的な結末を迎えました。

『グッドボーイ』最終回 第16話の感想

正義が必ずしもすべてを浄化するわけではない、という現実を突きつけられたような最終回でした。悪の根源であるジュヨンを捕らえても、彼を生み出した社会の構造そのものは変わらない。彼の最期は、ある意味でその象徴だったのかもしれません。ドンジュたちが手にした勝利と、その裏に残るほろ苦い後味。単純なハッピーエンドで終わらせない、深みのある物語に唸らされました。ヒーローたちの日常が戻ってきたことに安堵しつつも、この社会で正義を貫くことの難しさを改めて考えさせられる、非常に見ごたえのあるフィナーレでした。

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