第3話でジュヨンとの緊迫した対峙の末、ドンジュがオフィスの窓ガラスを叩き割る衝撃的なシーンから幕を開けた第4話。二人の間の対立は、もはや修復不可能なまでに深まっている。
早速、マンシクは330万円にも及ぶ窓ガラスの修理費請求書を突きつけ、ドンジュを叱責する。相変わらずジョンヒョンとドンジュの仲は険悪なままで、事件への取り組み方(そしてハンナへのアプローチ方法)をめぐって口論が絶えない。結果、チームは二手に分かれて捜査を進めることになる。
ハンナとジョンヒョンがペアになったことに嫉妬したドンジュは、強引にハンナと交代する。ドンジュとハンナの捜査は、二人の衝突ばかりで成果が上がらない。一方、ジョンヒョンは夜遅くまで捜査を続け、現場周辺の監視カメラをチェックし、地面に大量のタバコの吸い殻が落ちていることに気づく。
ハンナとジェホンは、第3話でジュヨンから血の付いた腕時計を受け取っていたオ・ジョングを追跡する。ギョンイルの死への関与を直接尋ねるも、ジョングは冷静さを保ち、口を割らない。
捜査に戻る途中、ハンナはファン・ギョンチョルに呼び止められる。ギョンチョルは、2008年にロシアマフィアのメンバーが射殺された事件で、ハンナの父親が現場責任者だったことを持ち出す。そして、その事件に関するファイルを渡す。ハンナの父親の死因は頭部への銃撃で、マフィアのメンバーによるものと疑われていたが、関連性は明白であるにもかかわらず未解決事件として処理されていたのだ。
マンシクは独自に質屋で腕時計の調査を進め、ハクトウワシのタトゥーを持つ男、クァンセにたどり着く。クァンセはかつて自動車密輸で名を馳せ、ゴールデンバニーとも繋がりがあった。マンシクの追及により、クァンセは国内最高の自動車密輸業者「モンキー」の存在を明かす。
モンキーには仁川税関の協力者がおり、それがジュヨンと繋がっていることが判明する。モンキーはまだ車を所持しており、チームは慎重に行動する必要がある。警察署内で不用意に情報を漏らせば、ジュヨンは証拠隠滅を図るだろう。
そこで、チームはモンキーをおびき寄せるために囮の車を使う作戦を立てる。モンキーが狙いそうな車は、なんと署長の車だった。クァンセの協力を得て署長の車を確保し、作戦決行となる。
作戦実行中、ドンジュとハンナは張り込み中に思わぬハプニングに見舞われるが、すぐに他のメンバーと合流する。ジョンヒョンは面白くない。
作戦は開始され、チームは倉庫に突入する。しかし、そこにテヨン率いるチームが現れ、モンキーの密輸摘発の功績を横取りしようとする。激しい乱闘の末、モンキーは逃走するが、ほどなくして道端で発見される。モンキーはネジのようなナイフで首を刺されており、プロの殺し屋による犯行と思われた。現場からは、監視カメラの映像で見つかったタバコの吸い殻と似たものが発見されるが、捜査は再び行き詰まる。
一方、マンシクは署長の車の件で署長の怒りを買ってしまう。しかし、この作戦によって密輸組織の実態が明るみに出て、多くの悪党が逮捕される。もちろん、チョ署長はこの手柄を自分のものにする。
作戦後、ジョンヒョンはチームメンバーに、今回の事件はロシアマフィアとフィリピン人武装グループによる麻薬取引に関連しているという仮説を立てる。倉庫からはジュヨンの車は発見されなかったが、モンキーには書類偽造を行う内部協力者が必要だったことが判明し、イ・ジンスが殺された理由も明らかになる。ジンスはジュヨンの計画を偶然知り、口封じのために殺されたのだ。ジンスが集めた書類も、ジュヨンによって燃やされていた。
激怒したジュヨンは、トイレで鉢合わせた課長に怒りをぶつける。
タイムリミットが迫る中、チームは港に向かい、コンテナを一つずつ捜索する。午後7時までに車を見つけなければならない。ドンジュがジュヨンと対峙し、チームに時間を稼いでいる間に、ついに車は発見される。
激しいカーチェイスが始まり、チームは協力してジュヨンを追い詰める。ハンナはジュヨンを止めようと道路の真ん中に立ちふさがる。ハンナに気づいたジュヨンは、彼女に衝突するのを避けるため、車の屋根から飛び降り、フロントガラスに激突する。
ジュヨンは逮捕され、飛行機に乗り遅れることになる。ドンジュは、ひとまずジュヨンを止めることに成功したのだった。
『グッドボーイ』第4話の感想
第4話は、ドンジュとジュヨンの対立は激化し、チーム内の人間関係にも亀裂が生じ始めるなど、緊張感が終始漂っていました。特に、ドンジュとハンナのぎこちない関係性や、ジョンヒョンとのライバル関係は、今後の展開に大きな影響を与えそうです。
マンシクのコミカルな一面も健在で、シリアスなストーリーの中で良い息抜きとなっています。また、過去の事件との繋がりや、複雑に絡み合う人間関係が徐々に明らかになり、物語の奥深さが感じられました。
モンキーを捕らえるための作戦は、ハラハラドキドキの連続。署長の車が囮に使われるという大胆な展開には驚かされました。しかし、テヨン率いるチームの介入や、モンキーの逃走など、予期せぬ出来事が次々と起こり、最後まで目が離せませんでした。
そして、ラストシーンのカーチェイスは圧巻。ハンナの勇気ある行動と、ジュヨンの意外な行動には、思わず息を呑みました。ジュヨンは逮捕されましたが、事件の真相はまだ闇の中。今後の展開が非常に気になります。
つづく