オリンピック出場を夢見て、柔道に全てを捧げてきたハンナ。しかし、決勝戦の大事な場面で、長く伸ばした髪がほどけ、集中力を乱されてしまう。痛恨の敗北…。その悔しさを胸に、ハンナはもがき苦しんでいた。
一方、ドンジュは税関でミン・ジュヨンに遭遇!あのひき逃げ事件の犯人だと確信したドンジュは、いてもたってもいられず大騒ぎ。通報されて署に戻ることになるが、証拠がないため、ジュヨンを捕まえることはできなかった。そこに現れたのは、キム・ジョンヒョン。柔道で鍛えたドンジュに、ジョンヒョンがテコンドーで勝負を挑む!結果は…ジョンヒョンの圧勝。幼い頃からテコンドーを習っていたという彼の意外な一面が明らかになる。
署内はギョンイル逮捕のニュースで持ちきり。ドンジュは母親を訪ね、真犯人が捕まればギョンイルは釈放されると励ます。この言葉がドンジュの背中を押し、事件当夜ジュヨンが乗っていた輸入車について調べ始める。
ジョンヒョンは、ギョンイルの担当検事が自分の兄であることを知る。二人の間には、深い確執があるようだ…。
ドンジュは拘置所のギョンイルに会いに行き、真実を話すよう説得を試みるが、ギョンイルは口を閉ざしたまま。裏では、ジュヨンが看守にギョンイルの殺害を指示していた。そして翌日、ギョンイルは自殺に見せかけて殺されてしまう。現場には、看守の腕時計が残されていた…。
ギョンイルの母親からも見放され、怒りに震えるドンジュ。ジュヨンのもとへ乗り込み、激しい怒りのままに殴りかかる。そして、事件のもみ消しと引き換えに要求されていた条件を突っぱねる。
一方、辞表を提出したハンナは、父親の遺品の中からジュヨンのものと似た腕時計を発見する。警察官だった父…。ハンナは質屋を訪ね、その腕時計について尋ねる。店主によると、それは闇ルートで取引される限定品で、大物密輸業者が愛用しているらしい。しかし、ハンナの持っているものが本物かどうかは分からないという。
ジュヨンは、ドンジュに看守の身元を特定されるきっかけを作ってしまった手際の悪さを叱責し、始末する。そして、誰かが自分の書類を調べていることに気づき、ハンナの存在が脅威になり得ると察知する。
ドンジュの部屋には、ギョンイルとの思い出の写真が飾られていた。実はギョンイルは、ドンジュの柔道のライバルだったのだ。スパーリングでギョンイルに怪我を負わせてしまった過去を持つドンジュ。ギョンイルは、ドンジュの弟ではなかった…。
ハンナの家には、不動産屋が訪ねてくる。保険外交員をしている母親が、借金返済のために父親の家の売却を依頼していたのだ。決勝戦当日、ハンナの集中力を欠く原因となったのは、母親が広告の貼り替え作業をしていたからだった。追い打ちをかけるように、ハンナは長年患っていた病で倒れてしまう。その時、ドンジュが間一髪で彼女を支えた。
署内では、誰かがハンナの個人情報を調べていたことが判明する。ジョンヒョンは、この動きに不穏な空気を感じ取る。
ハンナから質に入れたメダルを返されたドンジュは、ジュヨンとの訴訟を取り下げてもらうために、再び写経に励む。翌日、ハンナは辞表を撤回し、署に戻る。そしてジョンヒョンは、ハンナを守るため、チームに加わることを決意する。
夜、ドンジュは税関に侵入し、ジュヨンに宣戦布告。「必ずお前を捕まえる」と、強い決意を込めて言い放つ。ドンジュの復讐劇は、新たな局面を迎える…。
『グッドボーイ』第3話の感想
第3話は、まさに怒涛の展開でした。ハンナの柔道への情熱と挫折、ドンジュの正義感と怒り、そして複雑に絡み合う人間関係。それぞれのキャラクターの想いがぶつかり合い、息つく暇もないほど引き込まれました。
特に印象的だったのは、ドンジュのギョンイルに対する複雑な感情です。ライバルでありながら、どこかで友情のようなものを感じていたであろうドンジュにとって、ギョンイルの死は大きな衝撃だったはずです。彼の悲しみと怒りが、画面を通してひしひしと伝わってきました。
また、ハンナの抱える苦悩も胸を締め付けます。柔道への情熱、家族の問題、そして自身の病気。様々な困難に立ち向かう彼女の姿は、応援せずにはいられません。
そして、物語の鍵を握るジュヨンの冷酷さと狡猾さ。彼の存在が、物語全体に緊張感を与えています。今後、ドンジュとジュヨンの対決がどのように展開していくのか、非常に楽しみです。
つづく