恋は盲目?ドンジュの暴走と地道な捜査
第6話は、心配する医者の声も耳に入らないくらい、ハンナに夢中なユン・ドンジュの姿からスタート。 あの衝撃的なめまいも「ただの立ちくらみっすよ!」なんて言って、全然気にしてない様子。 ハンナを子犬みたいな目で見つめちゃって、もう完全に恋する乙女ならぬ、恋する青年(笑)。 すぐさま事件の捜査に戻っちゃいます。
さて、彼らが追うミン・ジュヨン。こいつの経歴が怪しいくらいクリーンなことに、ドンジュは「絶対裏がある!」と確信。 駐車場あたりに捨てられたであろう、いわゆる「飛ばし」の携帯を探し始めます。 そして、執念で見つけ出すんだけど、なんとスマホは真っ二つに! しかも、その片割れを拾おうとして、ドンジュは排水溝に閉じ込められちゃうっていう、相変わらずのドジっ子ぶりも発揮(笑)。 ジョンヒョンに助け出されるんだけど、ハンナとのキスをネタにからかったりして、この2人のライバル関係もますますヒートアップ!見てて飽きないよね!
科捜研に持ち込まれたスマホの破片からは、バッチリとジュヨンの指紋が検出されて、一歩前進!って感じです。
母との和解、そして麻薬の女王の暗躍
捜査の裏では、ドンジュのプライベートな一面も。母親のお店に落書きしてた子供たちを厳しくも優しく諭して、追い出されたはずの母親もその様子をちゃんと見ていました。 なんと、その夜、母親から「ご飯食べに来なさい」ってお誘いが!やっと親子、仲直りできそう…!このシーンはグッときたなぁ。
その頃、セーフハウスにいる「麻薬の女王」は退屈を持て余し気味。 しかも、市場に出回ってる偽のキャンディ(麻薬)の製造者が許せないらしく、とんでもない計画を思いつきます。 偽キャンディの製造者「ポンピル」がパウク港にいるという情報を掴んだ彼女は、なんとその情報を警察にリーク! ドンジュたちに自分の邪魔者を始末させようっていう、恐るべき策略!
父親の死の再捜査を巡って上司と対立したばかりのハンナも合流し、チームはまんまと麻薬の女王の罠にハマっていきます。 ハンナだけは「あの女、信用できるの?」って疑ってるんだけど、チームは一晩中張り込んだ末に、港に現れたポンピルを追跡開始!
壮大な追跡劇の末…なんとドンジュ、泳げないのに海にドボン! ダメじゃん!ってツッコミ入れたの私だけじゃないはず(笑)。
結局、ポンピルは捕まえたものの、彼はジュヨンのことなんて全く知らない様子。 そう、ドンジュたちは、麻薬の女王のためにタダ働きさせられちゃったってワケ。 してやられた感が半端ない!
巨大な黒幕と、ジュヨンの狂気
警察署に戻ると、今度はジョンヒョンの元カノ?ジョンアがフィリピンから帰国して現れるっていうサプライズ。 彼女はなぜかジョンヒョンに必死にしがみついて、なんとあの麻薬の女王と同じセーフハウスで保護されることに…。 これ、絶対何か起こるフラグだよね!?
一方、ハンナとジョンヒョンの調査で、事件の裏に潜む巨大な陰謀が明らかになってきます。
ジュヨンが関わっていたチョンイル海運は、意図的に倒産してTAEコーポレーションに買収されていたんです。 そして、このTAEコーポレーションが、ロシア産の冷凍スケトウダラと偽って化学薬品を密輸。 その物流を担当していたのが、ジュヨンの部下オ・ジョングが運営するJ9セキュリティだった、と。
もう、パズルのピースがどんどんハマっていく感じ!
そして、この全ての黒幕、TAEコーポレーションのCEOスティーブ・ロの父親は、なんとインソン市の市長! しかも、警察署長ともズブズブの関係…。 こんなの、どうやって崩せっていうのよ!?ってくらい巨大な敵です。
計画がバレたジュヨンは、市長に呼び出されて謝罪を強要されるんだけど…ここからがジュヨンの本領発揮。彼はなんと逆ギレして市長をボコボコに! 「俺のおかげで市長になれたくせに」と脅し、自分の交通違反事件をもみ消させます。 もう、こいつの狂気、底なし沼だわ…。
悲劇の連鎖、そして絶望のドンジュ
チームでの食事会の後、さらなる悲劇が。コ・マンシクがジュヨンの部下に襲われ、拳銃を奪われてしまいます。 ジュヨンはその銃で、自分の指紋をつけずに発砲。 明らかにマンシクに罪をなすりつけようっていう魂胆です。
時を同じくして、ハンナはついに麻薬の女王の正体に気づきます。 そして、セーフハウスではジョンアもその正体を知り、なんと二人で脱走!セーフハウスは炎に包まれてしまいます。 なんと、ジョンアはジュヨンと繋がっていたんです!彼女は署長の娘をジュヨンの元へ連れて行ってしまいます…。
そして、ドンジュの元に届けられたプレゼント。それは、弾が抜かれたマンシクの銃でした。 ジュヨンの真のターゲットは、ジョンアでも署長の娘でもなかった…。
ドンジュが母親との和解のディナーの約束をしていたレストランに駆けつけると、そこには血まみれで撃たれ、酸素マスクをつけられた母親ギョンイルの姿が…。 食卓には、ジュヨンがいつも几帳面に皿から取り除いていた、あのキュウリが添えられていました。
母親を殺され、絶望と怒りに燃えるドンジュは、港でジュヨンを見つけると、無言で殴り倒します。
ラストシーンでは、ドンジュの脳の損傷が深刻であることを示唆する映像が…。 母親を失った悲しみと、自らの体に巣食う病魔。ドンジュは一体どうなってしまうのか!?来週まで待てない!ってところで、第6話は幕を閉じました。
『グッドボーイ』第6話の感想
今回の第6話は、序盤のコミカルなやり取りから一転、息をのむような展開の連続でした。特に印象的だったのは、ミン・ジュヨンの狂気が一線を越えた瞬間です。市長を相手に暴力で支配する姿は、彼の底知れない悪意をまざまざと見せつけ、ただの黒幕ではない異常性を感じさせました。また、ドンジュたちが麻薬の女王の掌の上で踊らされていたと判明したシーンは、捜査の複雑さと敵の狡猾さに唸らされました。そして何より、ドンジュと母親の和解を予感させた直後に訪れた、あまりにも残酷な結末には言葉を失います。希望を見せた後の深い絶望という構成が、物語に強烈な重みを与えていました。ドンジュが抱える悲しみと怒りが、今後の物語にどう影響していくのか、目が離せません。
つづく