いやはや、今回の『グッドボーイ』第7話は、とんでもない展開の連続でしたね!母のように慕うミジャさんが銃撃され、怒りに我を忘れたドンジュの姿は、見ていて胸が張り裂けそうでした。そして、彼が下した悲痛な決断と、ハンナとの関係の進展…。早速、衝撃の第7話の全貌を、ネタバレ全開で振り返っていきましょう!

カウンターパンチの代償

物語は、ミジャさんがレストランで何者かに撃たれ、病院に緊急搬送されるという衝撃的なシーンから始まります。幸い一命はとりとめたものの、意識不明の重体。この非道な襲撃が、宿敵ミン・ジュヨンによる無差別な犯行ではなく、自分への「カウンターパンチ」だと悟ったドンジュの怒りは頂点に達します。

彼はジュヨンの元へ乗り込み、怒りに任せてジュヨンを殴り倒してしまいます。しかし、これはジュヨンの思う壺でした。ジュヨンはこの暴行をネタに、ドンジュを停職処分に追い込み、さらには特別チームの解散まで要求してきたのです。

ドンジュ不在の捜査とジュヨンの暗躍

ドンジュが停職となり身動きが取れない中、ハンナやマンシク率いるチームは捜査を続行します。彼らはジュヨンが使っていたプリペイド携帯の売人を突き止め、そこから麻薬の元締めである「ヨンハ」や、ロシアマフィアとの繋がりを示す重要な情報を掴みます。

その頃、病院ではとんでもないことが起きていました。なんと、回復したジュヨンがミジャの病室に見舞いと称して現れたのです。居合わせたドンジュに「俺が撃ったと証言したら、彼女は生きていられない」と冷酷に言い放つジュヨン。この非道な脅迫に、ドンジュだけでなく、同席していたハンナも激昂。持っていたフルーツバスケットをジュヨンの顔に投げつけ、啖呵を切る姿は実に見事でした。

ドンジュの自己犠牲と悲しい真実

ドンジュは懲戒聴聞会でも反論せず、アスリートの宣誓を暗唱してその場を去ると、数日間姿を消してしまいます。仲間たちが心配する中、ボロボロの姿で発見されたドンジュ。

なぜチームの解散が撤回されたのか?その理由はあまりにも痛々しいものでした。ドンジュはチームを守るため、ジュヨンに直接懇願し、彼の部下であるオ・ジョングに一方的に殴られることを受け入れていたのです。ジュヨンが愉快そうにその光景を眺める中、ただ耐え続けるドンジュの姿は、涙なしには見られませんでした。

さらに、ドンジュがボクサー時代の後遺症である「パンチドランク症候群」に苦しんでいる可能性も示唆されます。彼の視界がぼやけ、鼻血を流すシーンは、今後の展開に大きな不安を残しました。

痛みの先のキス

すべてを一人で抱え込み、ハンナを避けていたドンジュ。しかし、ついに彼はハンナの前で正直な気持ちを打ち明けます。彼が諦めていないこと、内なる強さを鍛えるためにすべての屈辱に耐えたことを知ったハンナは、彼を誇りに思うと伝えます。そして、これまで積み重なってきた想いが溢れ出すかのように、二人は情熱的なキスを交わすのでした。

『グッドボーイ』第7話の感想

今回のエピソードは、主人公ドンジュの痛々しいほどの自己犠牲が胸に突き刺さる回でした。仲間とチームを守るために、たった一人で敵の元へ赴き、プライドも何もかも捨てて屈辱に耐える姿は、ヒーローの輝きと同時に、一人の人間の悲壮な覚悟を感じさせました。悪役ミン・ジュヨンの、人間性を全く感じさせない底知れぬ悪意も見事なもので、彼の存在が物語に一層の深みと緊張感を与えています。アクションの派手さだけでなく、登場人物たちの内面で燃える静かな炎や、心の葛藤を丁寧に描いている点がこのドラマの大きな魅力だと再認識しました。ドンジュとハンナの関係が進展したラストシーンには安堵しましたが、彼の抱える病という新たな不安要素が提示され、今後の展開から目が離せません。

つづく