『呑金/タングム』第10話あらすじネタバレ
悪夢の始まり…ホンラン、絶体絶命の危機!
物語は、大君が偽のホンランの体に忌まわしい入れ墨を施す、衝撃的な回想シーンから幕を開けます。そして現在、我らがホンランはヨルグクの執拗な拷問を受けていました。ヨルグクは、ホンランの体に例の入れ墨がないことを確認し、彼が自分の息子ではないと確信。ホンランもまた、ヨルグクが「悪の絵師」と手を組んでいることに気づきます。
そこへユ氏一家が引き出され、ホンランとイネがかつて自分たちの奴隷だったと証言。彼らによれば、ホンランは逃亡しようとして捕まり、その後、ある女性に二人とも買われていったとのこと。もちろん、ヨニはそんな話、信じるはずもありません。しかし、ヨルグクはどこ吹く風。それどころか、ホンランの本当の父親は自分ではなくユクソンであることをほのめかす始末! ヨニは、ミン商団を偽物で支配しようとしたという濡れ衣を着せられ、自宅軟禁にされてしまいます。
ヨルグクの企みはそれだけではありませんでした。ホンランを人質に取り、大君にさらなる要求を突きつけようとしていたのです。大君が「ホンランを生かして無傷で連れてこい」と命じたことで、図らずも自分の関与を露呈してしまったのは、なんとも皮肉な展開でしたね。
ジェイの葛藤とムジンの暴走
一方、料理人からホンランを売ったのがムジンだと聞かされたジェイは、衝撃と罪悪感に苛まれます。入れ墨の男が本物のホンランであってほしいと願う彼女の心は揺れ動きます。そんなジェイに対し、ムジンは例のキスを持ち出して罪悪感を煽り、「生き延びたければ俺と結婚しろ」と迫る始末。いやもう、ムジン、どこまで自分勝手なんだか!
ムジンはヨルグクの元へ駆け込み、結婚を要求。意外にもヨルグクはジェイを気遣い、彼女が同意したのかを尋ねますが、ムジンは脅しで応じようとし、逆にヨルグクに諌められてしまいます。
明かされる「悪の絵師」の正体!
その夜、事態は急変! 大君の手下たちがヨルグクをおびき出し、その隙にホンランを強奪! 刺客たちとジェイが後を追うと、ホンランは大君の元へ。そこでホンランの背中の入れ墨を愛でる大君の姿を見て、ホンラン、刺客たち、そしてジェイは、ついに大君こそが「悪の絵師」であるという戦慄の事実にたどり着くのです! いやもう、このシーンは鳥肌ものでしたね…。
コッニムは、相手が大君では勝ち目がないと絶望。ホンランがいなければ、あの分割証書も手に入りません。
ムジンの野心と恐るべき儀式
そんな中、怒り心頭のムジンはヨルグクの側近(実は大君のスパイ!)を脅し、大君の元へ。父親以上の成果を上げると豪語するムジンを、大君は面白がり、利用することに。ヨルグクの脅しにうんざりしていた大君にとっては、渡りに船だったのかもしれません。
そして、衝撃の事実が明らかに。ホンランを含め、入れ墨を施された6人の捕虜がおり、そのほとんどが衰弱しているとのこと。大君はムジンに、彼らを使った何らかの儀式を急がせるのです。
ムジンが去り際にジェイの潜入に気づき、激怒。「ホンランはお前を利用して、絵師の手先であるヨルグクに復讐しようとしているだけだ」と嘘を並べますが、ジェイは揺るぎません。なぜ詐欺師のホンランを選ぶのか理解できないムジンの、見下したような独占欲むき出しの態度に、ジェイの怒りは頂点に。ムジン、完全に敵を増やしてますね…。ヨルグクも、ムジンが自分を出し抜いたことに激怒していました。
宮殿では、ホンランが独房から脱走し、捕らえられた子供たちを発見。さらに、入れ墨と酷似した6枚の呪符が飾られた儀式場を目撃します。外では、作業員たちが銅や動物の赤子、処女の髪といった奇妙な品々を運び込んでいました。
コッニムの協力者である巫女クィゴクジャが、これらが人間を神へと昇華させる「昇天の儀式」の一部であり、6人の「人間の呪符」を溶けた青銅に沈めるという恐ろしいものであることを暴露! そう、我らがホンランもその「人間の呪符」の一人だったのです!
ホンランは大君が入浴しているところを襲撃しようとしますが、大君が鳴らした鈴の音にあえなく倒れてしまいます。なんと、入れ墨を施された子供たちは、鈴の音で苦痛を感じるように訓練されていたのでした。
ジェイの決死の策と、涙の共闘
クィゴクジャは、ホンランはもはや助からないと断じ、ミン家への復讐のための犠牲と見なすようコッニムに告げます。彼女の家族はヨニの父親に殺されており、それがコッニムと手を組む理由でした。しかし、そこへジェイが起死回生の計画を携えて現れます!
ジェイはヨニに、ホンラン救出のために協力してほしいと懇願。ヨニを説得するため、ジェイは「ホンランは自分の兄だ」と嘘をつき、証拠として本物のホンランのお守り袋を渡します。このシーン、ジェイの覚悟が伝わってきてグッときましたね。
ユクソンの手引きで作業員に変装し、宮殿に潜入したジェイ。ホンランに刃物を渡し、ヨニから得た分割証書のありかを伝えます。
儀式開始!怒涛のクライマックス!
ついに儀式が始まり、シム家の人々も列席しています。ホンランは自力で拘束を解き、衛兵たちと激しい戦いを繰り広げます! 大君は「ホンランを殺すな!」と叫びますが、ムジンは聞く耳持たず、ホンランに襲いかかります。まさにその時、刺客たちが到着し、大君の手下たちを食い止めます! 混乱の中、大君は逃走。ホンランは雪男(おそらく敵の幹部)を討ち取ります! ホンランが去った後、イネが残りの「人間の呪符」たちを解放しようとしますが…なんと、ムジンがイネを刺してしまうのです! イネー!!
再会、そして衝撃のラスト…
コッニムの隠れ家で、ジェイはホンランの帰りを待っていました。ヨルグクの娘であることに負い目を感じ、ホンランがなぜ自分を愛してくれるのか理解できないと吐露するジェイを、ホンランはただ強く抱きしめます。コッニムはジェイの誠実さを認め、分割証書を手に入れたらホンランに出ていくよう告げます。ホンランはイネの安否を尋ねますが、コッニムは「彼は私のもの」と冷たく言い放ちます。最後に、ホンランはコッニムに、本物のホンランについての真実を話してほしいと頼みます。彼女が知っていることを、ホンランは確信していたのです。
そして、エンディング…。シム家の人々が屋敷の井戸の水を汲み上げると、その底から現れたのは…本物のホンランの白骨でした。ジェイは泣き崩れ、「見つけるのが遅くなってごめんなさい」とホンランに謝罪するのでした…。
あまりにも悲しく、衝撃的なラストシーンでした。本物のホンランは、こんな形で…。ジェイの悲痛な叫びが、いつまでも耳に残って離れません。
『呑金/タングム』第10話感想
『呑金/タングム』第10話は、あまりにも多くの真実が明らかになり、登場人物たちの過酷な運命に胸が締め付けられる回でした。ホンランが「悪の絵師」の正体を知り、恐ろしい儀式の生贄にされかける展開には息をのみました。ジェイの勇気ある行動と、ヨニとの共闘には心を打たれましたが、イネがムジンに刺される場面は衝撃的で、彼の非道さには憤りを感じずにはいられません。そして何よりも、ラストで明かされた本物のホンランの結末は言葉を失うほど悲痛でした。ジェイの涙と共に、視聴者も深い哀しみに包まれたのではないでしょうか。物語が大きく動いた今回、提示された事実の重さを噛み締めています。
つづく