ついにこの時が来てしまいましたね…!手に汗握る展開で、毎回目が離せなかったドラマ『広場』も、ついに最終回。ギジュンとクムソンの最後の戦いはどうなるのか?復讐の連鎖は断ち切れるのか?
この記事では、衝撃と虚しさが入り混じる最終話のあらすじとネタバレを、臨場感たっぷりにお届けします!まだ見ていない方はご注意くださいね。
最後の戦いの幕開け
ジュウン会長の葬儀が執り行われる中、物語は最後の局面へと一気に加速します。クムソンはヨンドのオフィスで拳銃を発見し、不敵な笑みを浮かべます。
その頃、ソンチョルは仲間だと思っていた同僚に裏切られ、大金を奪われてしまいます。これもすべて、ソンチョルを通じてクムソンが仕組んだ罠でした。
一方、ギジュンはヨンドの手下を急襲し、彼の悪事のすべてが記録された録音データが入ったUSBメモリの奪取に成功します。この中には、クムソンやジュウン会長、ボンサンなど、主要人物たちの決定的な証拠が収められていました。
弟の仇、そしてヨンドの最期
録音データを手に入れたギジュンの前に、弟ギソクを殺した日本の暗殺者・カネヤマが立ちはだかります。カネヤマの強さにギジュンは苦戦を強いられますが、彼こそが弟の仇だと気づいた瞬間、怒りが爆発。壮絶な死闘の末、カネヤマを打ち破ります。
そしてついに、ヨンドとの直接対決の時が。ヨンドは拳銃でギジュンを2度撃ち抜きますが、復讐の鬼と化したギジュンは止まりません。その執念はヨンドの命を、血生臭く、無残に奪い去るのでした。
クムソンの野望と破滅へのカウントダウン
ヨンドという脅威が消えた教会で、クムソンは次長検事やボンサン組の新代表を巧みに言いくるめ、自らの陣営に取り込みます。そこに現れたのは、復讐を遂げたばかりのギジュン。彼は亡きボスに敬意を表しつつ、クムソンに「すぐに会いに来る」と静かに宣戦布告するのでした。
弟の墓前でしばし佇んだ後、ギジュンはヘボムにクムソンの録音データを託します。「俺からの電話を待て」と。
一方、クムソンは検事総長までも抱き込み、ジュウン組とボンサン組の合併を正式に発表。祝賀パーティーで高らかに演説し、自分たちの違法行為すらもが合法になる「新しいシステム」の到来を宣言します。しかし、その栄光は長くは続きませんでした。
ヘボムとユン弁護士が、あの録音データをマスコミに一斉送信!ニュース速報が流れ、パーティー会場はパニックに。梯子を外された次長検事がクムソンを罵倒すると、激昂したクムソンは彼を殴り殺してしまいます。腹心のソンチョルは「ここは俺が片付けるから、早く行け」とクムソンを逃がすのでした。
友との決別、そして最後の対決へ
クムソンを追ってホテルに乗り込んできたギジュン。ソンチョルは部下を下がらせ、まるでクムソンの元へ案内するかのように見せかけ、ギジュンを背後から刺します。かつての友との、悲しい戦いが始まってしまいました。ここでもギジュンは勝利を収めますが、旧友をその手で殺めてしまった彼の表情に喜びはありません。
衝撃の結末:勝者なき広場
ついにクムソンの屋敷にたどり着いたギジュン。クムソンは、父の椅子に座り、どこか虚ろな表情を浮かべていました。
「すべてを犠牲にする価値があったか?」
ギジュンの問いに、クムソンは「勝つという感覚は好きだったが、この地位の輝きはもう感じられない」と、幻滅したように答えます。
ギジュンがナイフを手に一歩踏み出すと、クムソンは銃をギジュンに向け、そしてすぐにその銃口を自分自身に向けます。彼が自ら命を絶とうとしたその瞬間、ギジュンはクムソンの手首を斬りつけました。楽には死なせない、もっと長く、ゆっくりとした苦しみを味わわせるために。
ギジュンの涙…復讐の果てに
銃弾と刺し傷で満身創痍のギジュンが最後に向かったのは、弟ギソクと最後に過ごしたキャンプ場でした。弟との会話を思い出し、これまで決して見せなかった涙を流すギジュン。
夜が明け、朝になっても、彼は椅子に座ったまま動きません。復讐の連鎖の終着点で、彼もまた、静かに息を引き取ったことを物語っていました。
まさに「勝者なき広場」という言葉がふさわしい、壮絶な最終回でした。復讐は何も生まない…その虚しさが、最後のギジュンの涙に凝縮されていたように思います。多くの犠牲を払い、すべてを失って、彼が最後にたどり着いた場所が弟との思い出の場所だったというのが、あまりにも切ないですね。視聴者の心に深く刻まれる、忘れられないエンディングとなりました。
『広場』最終回 第7話の感想
最終回は、復讐という行為の虚しさを強烈に描き出しました。ギジュンが全てを賭して追い求めたものの果てに待っていたのは、勝利の喜びではなく、深い喪失感と静かな終焉でした。クムソンもまた、権力の頂点で見たのは幻滅であり、登場人物たちの誰一人として救われない結末は、非常に重く、心に深く刻まれるものでした。暴力の連鎖がもたらす悲劇的な帰結を、見事に描き切った最終話だったと感じます。