親子、師弟、そして裏切り…人間関係が渦巻く第6話
ボンサン組を片付けたヨンドは、クムソンに「鉄は熱いうちに打て」と、実の父親であるジュウン会長を始末するようそそのかします。この二人、すっかり悪のタッグを組んじゃってますね…。
その夜、ヨンドはなんとギジュンと鉢合わせ!いきなり襲いかかられる絶体絶命のピンチに、現れたのはなんと刑務所から出てきたばかりのアン・テファン。彼はかつてオ会長の部下だった男。テファンがギジュンを食い止めている隙に、ヨンドはどうにかその場を脱出します。この一件がジュウンの差し金だと気づいたヨンドは、ジュウンに会談を申し込みます。
翌朝、ジュウングループの役員会に向かおうとするジュウン会長の前に立ちはだかったのは、息子のクムソン。「今日の役員会には私が行きます」と宣言するんです。父親に会社から追い出されて以来、クムソンはヨンドと手を組んでいたんですね。「お前にこんな悪夢のような人生を歩んでほしくなかった」と嘆く父に、クムソンは「俺はずっとこれを望んでいた」と冷たく言い放ちます。ひえぇ、痺れるほど冷酷!
一方、警察署で一夜を明かしたヨンドは、テファンに自分の車を運転させ、意図的におとり捜査を開始。ソンチョルの部下が車の位置を突き止め、ギジュンにその住所を伝えます。
ジュウングループの役員会では、役員たちがクムソンの登場に猛反発。しかし、会議室を出て行った一人の役員の悲鳴が廊下に響き渡ると、事態は一変します。「親父と違って、俺は手を汚すことを恐れない」というクムソンの脅しに、役員たちは震え上がり、席に戻るしかありませんでした。その頃、自宅で一人残された父ジュウンは、金庫から銃を取り出していました…。
ヨンドの車を追ったギジュンが対峙したのは、運転していたテファンでした。11年前、ギジュンに片手を切り落とされたというテファン。義手をつけた彼は、復讐のためにギジュンに襲いかかります。激しい戦いの末、ギジュンに刺されたテファンですが、彼は自らそのナイフをさらに深く体に押し込み、壮絶な最期を遂げます。なんという執念…。
そしてついに、ヨンドはジュウンの屋敷へ。銃を構えるジュウンですが、ヨンドはそれを叩き落とし、もみ合いの末、引き金を引きます。ついに、ジュウン会長はヨンドの凶弾に倒れてしまいました。
その後、ジュウンの屋敷に駆け付けたギジュンは、椅子に座ったまま絶命している父の姿を発見します。しかし、それはヨンドが仕掛けた完璧な罠でした。突入してきた警官隊によって、ギジュンは父親殺しの容疑でその場で逮捕されてしまいます。なんと、クムソンは父の部屋に仕掛けた盗聴器で、ヨンドが父を殺害する瞬間をすべて聞いていたのです。
警察署で、ヨンドはギジュンに対し、弟ギソクの殺害を画策した一人であることを告白。移送される車の中で、何かがおかしいと気づいたギジュンは警官たちを倒し、車を横転させます。
ボロボロになって車から這い出したギジュンを待っていたのは、なんとソンチョルでした。彼はヨンドからギジュンの「後始末」を頼まれていたのです。しかし、ソンチョルはギジュンを殺すどころか、携帯電話とジュウンのパイプを渡し、彼を逃がします。「もうすぐ国を離れる」と言い残して…。ソンチョルの真意は一体どこにあるんでしょうか!?
自宅に戻ったクムソンは、部下のソンチョルにヨンドがジュウンを殺害した際の録音データを聞かせます。激昂するソンチョルを抑え、クムソンは検事という自らの権力を使い、ヨンドの事務所への家宅捜索を命じます。ヨンドは部下からの警告で事務所には向かわず、クムソンに電話。そこでクムソンは、すべてを知った上でヨンドを切り捨てることを宣言します。利用するだけ利用して、ポイ捨てとは…クムソン、恐ろしい男です。
さらにクムソンは、ギソクを殺した日本の暗殺者・カネヤマと接触。インターポールに追われているカネヤマに、ヨンドが偽の身分を与えていたことを突き止め、「ギジュンを殺せば、自由の身を保証する」と新たな取引を持ち掛けます。
物語は8ヶ月前に遡ります。クムソンはヨンドに接触し、内務調査が進んでいる彼の弱みを握り、「協力すれば、その件を揉み消す」と持ち掛けていました。クムソンの計画は、ギソクを殺してジュンモに罪を着せ、ジュウンとボンサンの両組織を争わせて共倒れさせ、自分がその頂点に立つという壮大なものでした。しかし、ヨンドはその会話をすべて録音していたのです。そしてそのデータをUSBメモリに入れ、ゴルフ場に隠していました。
いやはや、第6話はとんでもない情報量でしたね!父を殺させ、その実行犯であるヨンドを切り捨て、ギジュンを社会的に抹殺しようとするクムソン。しかし、ヨンドもまた、クムソンの計画をすべて記録した切り札を隠し持っていました。一体誰が最後に笑うのか?そして、逃亡したギジュンの反撃はなるのか?次回が待ちきれません!
『広場』第6話の感想
第6話は、登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、権力構造が一変する重要な回でした。特に印象的だったのは、クムソンが実の父親を追い落とし、ジュウングループの実権を握る過程の冷徹さです。これまでヨンドに主導権があるように見えましたが、実は全てクムソンの描いた絵図だったことが明らかになり、その知略には驚かされます。信じていた者からの裏切り、そして予期せぬ協力者の出現など、人間関係の脆さと計算高さが際立っていました。誰が真の勝者になるのか、予測のつかない緊迫感が全編を支配していました。
つづく