前回のラスト、ウィギョムの怒りが爆発したシーンからの続きでしたが、今回は彼の心の叫び、そしてユンギが背負う悲しい過去の真相にグッと迫る、まさに神回でした。

さっそく、ハラハラドキドキの第6話を振り返っていきましょう!

止まらない怒りと、父への決別

物語は、ウィギョムがインギュを殴り続ける衝撃的なシーンから始まります。兄スギョムと父ソクテへの複雑な思いが爆発し、我を忘れてしまうウィギョム。命乞いをするインギュを前にしても、その拳は止まりません。「俺たちが悪党になってどうする!」というユンギの必死の制止で、なんとか最悪の事態は免れました。

その頃、ユンギに吉報が。なんと、病院で眠り続けていた親友ジソンが目を覚ましたのです!急いで病院に駆けつけるユンギ。まだ話すことはできないものの、ジソンが確かにユンギを認識している様子に、見ているこっちも胸が熱くなりましたね。

しかし、ウィギョムの苦悩は続きます。家に帰ると、あの毒親ソクテが「集中力の妨げになる」という理不尽な理由で、亡き兄スギョムの部屋を片付けると宣言。さらに、兄の形見であるウォークマンを渡せと迫ります。

ここでついにウィギョムが反旗を翻します!

「父さんのせいで兄さんは死んだんだ!」

ウォークマンの音楽だけが、父親のいない世界に連れて行ってくれる唯一の逃げ場所だったこと、兄を追い詰めたのは父と母だったこと。ウィギョムの魂の叫びに、さすがのソクテも言葉を失います。いやー、よく言ったウィギョム!と快哉を叫んだのは私だけじゃないはず。

計算外の強敵と、まさかの救世主

心の整理がつかないまま、ウィギョムはユンギと共に3人目のターゲット、ピ・ドイを狙います。しかし、今回の相手は一枚上手でした。なんと、彼らの襲撃を読んで待ち伏せしていたのです!

多勢に無勢、あっという間に形勢は逆転。マスクを剥がされ、ユンギの顔を見たドイは「ジソンの復讐か?」と不気味に笑います。そう、ユンギの戦いは、ジソンのための復讐だったのです。

絶体絶命のピンチ!ボロボロになりながら逃げる二人。その時、彼らの前にバイクで現れた救世主は…なんと、あの無口なクラスメイト、スンジュンでした!

バイト中だったスンジュンのおかげで、なんとか逃げ切った二人。ユンギが復讐のために自分を利用していたと知り、怒りをぶつけるウィギョム。傷だらけで家に帰れない彼を見かねて、スンジュンは自分が寝泊まりしているボクシングジムに彼を泊めてあげるのでした。

学校ではクールで一匹狼のスンジュンですが、実は元ボクシングの有望株だったことが判明。ウィギョムに「中途半端なケンカはやめて、ボクシングをしろ」とアドバイスする姿は、めちゃくちゃカッコよかったですね!新たな友情が芽生える予感…?

明かされる衝撃の過去と、最凶の敵

その頃、ユンギに倒されたナムヨプ、インギュ、そしてドイが、ある人物の元に集まっていました。その男の名はキス。

そして、ここで衝撃の事実が判明します。

なんと、2年以上もジソンを昏睡状態に陥らせた張本人は、この4人だったのです!

ユンギの復讐を止めるため、キスに大金を積むナムヨプ。依頼を受けたキスは、翌日さっそく学校に乗り込んできます。手始めにスンギのバンドルームを襲撃し、メンバーをいとも簡単に叩きのめすキス。その強さは、まさに規格外。

そして、ついにユンギとウィギョムが呼び出されます。

怒りに任せて突っ込もうとするウィギョムを、ユンギは静かに制止します。

「これは俺の問題だ。お前は手を出すな」

友のための復讐に、これ以上ウィギョムを巻き込みたくない。ユンギの覚悟が決まった瞬間でした。

最凶の敵キスを前に、たった一人で立ち向かおうとするユンギ。果たして二人の運命は!?もう、次回が気になりすぎて眠れません!新たな仲間スンジュンは助けに来るのか?ウィギョムはユンギの制止を振り切って戦ってしまうのか?

『ONE:ハイスクール・ヒーローズ』第6話の感想

今回の第6話は、登場人物たちの内面が深く掘り下げられ、物語が大きく動いた回でした。特に印象的だったのは、ウィギョムが父親ソクテに対して長年の鬱憤を爆発させた場面です。兄の死の真相に触れ、自分の心の拠り所を語る彼の姿は、これまでの鬱屈とした様子から一歩踏み出したように感じられ、キャラクターの大きな成長が見られました。

一方で、ユンギが親友ジソンのために復讐をしていたという事実も明らかになりました。彼の行動の根源にあった深い悲しみと怒りを知り、物語にさらなる奥行きが生まれました。新たな強敵キスの登場や、これまで謎めいていたスンジュンの意外な一面も見え、各キャラクターの関係性が複雑に絡み合い始めています。今後の展開から目が離せません。

つづく