第1話で、まるで磁石みたいに引き寄せられたジェハとダウン。第2話では、二人の過去と、リメイク映画『白の中の恋』を巡るそれぞれの想いが、さらに深く、そしてどうしようもなく切なく描かれていくんだ。今回は、そんな第2話のあらすじとネタバレを、ドラマ好きの僕が熱く語っていくよ!

「私の人生は短いから」ダウンが女優を目指す悲しい理由

まず描かれたのは、ダウンの過去。彼女がなぜあれほどまでに「女優」という仕事に執着するのか、その理由が明らかになった。

回想シーンで映し出されたのは、末期癌に苦しむ彼女の母親の姿。そして、その病気が遺伝性のもので、ダウン自身にも受け継がれてしまったという、あまりにも残酷な事実だった。

「私の人生は短すぎる。だから、女優としてたくさんの人生を生きたいの」

学校の演劇で喝采を浴びたダウンは、いつ訪れるかわからない「死」の恐怖と隣り合わせに生きながらも、その短い人生を全力で燃やし尽くすことを決意したんだ。彼女の演技に宿る、あの魂を揺さぶるような深みは、この覚悟から生まれていたんだね…。もう、この時点で涙腺がゆるゆるだよ。

運命の役との出会い、そして「出来レース」のオーディションへ

レストランでジェハと再会したダウンは、彼が父の遺作をリメイクする監督だと知る。彼女が愛してやまないオリジナル版と違い、リメイク版ではヒロインが「死ぬ」という結末…。これって、まさに自分の物語そのものじゃないか。ダウンがこの役にすべてを懸けようとする理由は、ここにあったんだ。

そして、運命のオーディションが始まる。でも、現実は甘くない。投資家の意向で、主演は人気女優のソヨンに内定済み。つまり、オーディションは世間向けの「出来レース」ってわけだ。

他の応募者たちが大げさで紋切り型の演技をする中、ダウンは違う。彼女は、内側から滲み出るような、静かで、それでいて胸を締め付けるような演技を披露する。その姿は、ジェハをはじめとする審査員たちの心を、完全に鷲掴みにしたんだ。このシーンの緊張感、マジで鳥肌ものだった!

「撮影中に死んだら?」ジェハの葛藤と、ダウンの覚悟

ダウンの才能と、命がけの覚悟に心を揺さぶられるジェハ。でも、彼は監督として、そして一人の人間として、とてつもなく大きな葛藤を抱えることになる。

「もし、撮影の途中で君が死んだらどうする?」

重い口調でそう問うジェハに、ダウンは衝撃的な言葉を返すんだ。「リメイクがバズる助けになるでしょ」って。自分の命さえも、映画を成功させるための駒として差し出す覚悟。彼女のその壮絶な強さが、ジェハの心をぐちゃぐちゃにかき乱す。

「私を女優にして。後悔しながら死にたくないの」

こんな風に真正面から懇願されたら、誰だって答えに窮してしまうだろう。

絡み合う人間模様…元カノと腹黒い投資家

物語をさらに複雑にするのが、ジェハの元カノで、今をときめく人気女優のソヨン。かつて、スキャンダルから彼女を守るために、ジェハは一方的に別れを告げた過去があった。深く傷ついたソヨンは、今やトップスターの座に上り詰め、なんとこのリメイク作品の主演を熱望しているんだ。うわー、これはとんでもない修羅場の予感がする…。

さらに、腹黒い投資家の存在も厄介だ。彼が興味があるのは、映画の芸術性なんかじゃない。「有名な映画監督が、愛人と作ったとされる作品を、その息子がリメイクする」というゴシップ的な話題性だけ。芸術と商業、純粋な想いとドロドロした思惑が渦巻く映画業界のリアルが、生々しく描かれていて、本当に見ごたえがある。

「死なないでくれ」――ラストシーンに込められた想い

様々な人間の思惑が交錯する中、オーディションの二次審査、ジェハとの一対一の面接に臨むダウン。

「なぜ女優に?」というジェハの問いに、彼女は自分の夢を見つけられないまま亡くなった母親の想いを、静かに語り始める。その姿は、奇しくも、この映画の脚本を書いたジェハの母親の人生とも重なって見えた。

「私を信じて」

そう言って、太陽のように明るく微笑むダウン。

それに対して、ジェハはただ一言、絞り出すようにこう告げるんだ。

「君に望むのは一つだけ。死なないでくれ」

ここで終わり!?嘘でしょ!?こんなの、続きが気になって眠れるわけがない!

ダウンの命と夢、そしてジェハが撮るべき映画の形は、一体どこへ向かうのか。第3話が待ちきれない!

『私たちの映画』第2話の感想

第2話は、ダウンが女優を目指す切実な理由が明かされ、深く胸を打たれました。遺伝性の病を抱え、残された時間が限られているからこそ、多くの人生を演じたいと願う彼女の覚悟。その魂の叫びのような演技は、形式的なはずだったオーディションの空気を一変させます。彼女の命を預かるかのような重圧に苦悩するジェハと、「後悔したくない」とまっすぐに訴えるダウン。二人の運命が静かに、しかし決定的に交差し、物語の核となるテーマがより鮮明になった回でした。

つづく