どうも!今回も『私たちの映画』から目が離せない展開でしたね!第3話は、主人公たちの過去と現在が交錯し、映画作りにかける情熱と、それぞれが抱える秘密が物語を大きく動かしました。早速、あらすじと感想を語っていきたいと思います!

過去のオーディションと、現在の契約

物語は、ジェハの監督デビュー作『孤独な人々』のオーディションの回想シーンから始まります。実はダウンは当時、主役の最有力候補でしたが、病気が発覚し入院するために、自ら役を辞退していたのです。そんな過去があったなんて、ジェハは全く覚えていない様子…。切ないですね。

そして現在。ジェハから正式にリメイク版の主演をオファーされたダウンは、友人ギョヨンの家に身を寄せます。しかし、制作会社のスンウォンが「主演は人気女優のソヨン」という情報をマスコミにリークしたことで、事態は混乱。心を乱されたダウンに対し、ジェハは彼女を守るように寄り添います。

ダウンは「今度は途中で投げ出さない」と固い決意を伝え、二人は正式に契約を結びます。その契約内容がまた、二人の置かれた状況を物語っていました。

  • ジェハの条件:撮影が終わるまで死なないこと。病気のことは絶対に秘密にすること。(病気の人をリアリティのために利用したと非難されるのを避けるため)
  • ダウンの条件:原作からラブストーリーを削除するという改変で、映画を台無しにしないこと。

ダウンは、主人公がヒロインを見捨てて去る展開にも「愛がある」と信じていますが、ジェハは病気の母を置いて撮影に行った父を憎んでおり、その考えに同意できません。この対立が、今後の映画作りにどう影響していくのか、見どころの一つになりそうです。

動き出す映画製作と、それぞれの思惑

キャスティングを巡る騒動の中、当の本人であるソヨンは、なんと自ら助演(ジョンファ役)を希望。スンウォンのリーク記事に対抗し、マスコミに「自分は助演です」と発表してしまいます。これにはエージェントのコ代理も激怒。

一方、ジェハは投資家たちを前に、無名の新人がトップスターに代わって主役を演じ、そのトップスターも作品に出演するという話題性をアピール。「テスト撮影を見て気に入らなければ、資金を引き上げても構わない」と大胆な賭けに出ます。さらに、業界トップクラスのスタッフを集めるよう要求し、スンウォンを慌てさせました。

撮影監督のチョルミンは、脚本が暗すぎると難色を示しますが、ジェハが用意した芸術的な絵コンテを見て心を動かされ、参加を決意します。

運命の出会いと、守られる秘密

ついに顔を合わせたダウンとソヨン。二人はすぐに意気投合しますが、そこにコ代理が現れます。その隙にダウンは発作を起こしてしまい、隠れて苦しんでいました。そんなダウンを見つけたソヨンは、彼女を病院へ運び、「誰にも言わない」と約束します。この出会いが、今後の関係にどう影響していくのでしょうか。

そして迎えたテスト撮影当日。ダウンはプレッシャーを感じながらも見事な演技を披露します。そのリアルな演技は編集室で絶賛され、不安視していた投資家たちも納得。映画の製作が正式に決定しました!

大喜びしたダウンは、思わずジェハに抱きついてしまいます。気まずいながらも、二人の間には確かな絆が芽生え始めていました。ダウンは、映画の重要なシーンのロケ地として病院のスカイブリッジを提案し、「この映画が生きる目的を与えてくれた」と、死を考えていた過去を打ち明けます。彼女の言葉に、ジェハは思わず彼女の頭を撫でようとしますが、寸前で思いとどまるのでした。

しかし、物語は穏やかには終わりません。主演を降板したことで市場価値が下がったソヨンにしびれを切らしたコ代理は、今度はダウンに契約を持ちかけますが、断られてしまいます。コ代理は「ジェハを信じるな」とダウンに警告。そしてラスト、ダウンはソヨンがジェハにキスをする衝撃的な場面を目撃してしまうのでした。

『私たちの映画』第3話の感想

第3話は、登場人物それぞれの立場や想いが複雑に絡み合い、物語に一層の深みを与えていました。特に印象的だったのは、ダウンとジェハが交わした「契約」です。「死なないこと」という条件は、彼女の運命の過酷さを突きつけると同時に、映画を完成させたいというジェハの切実な願いの表れでもあります。また、ダウンが「愛」の解釈を巡ってジェハに意見する場面は、彼女がただ役を演じるだけでなく、この作品に魂を注ごうとしている強い意志を感じさせました。ソヨンとの間に芽生えた友情や、父との確執など、サイドストーリーも丁寧に描かれており、人間ドラマとしての厚みが増しています。ラストのキスシーンは、これから始まるであろう波乱を予感させ、物語から目が離せなくなりました。

つづく