いやはや、『青春ウォルダム』第2話、とんでもないことになりましたね! 呪われた世子イ・ファンと、家族殺しの濡れ衣を着せられたミン・ジェイ。最悪の出会いを果たした二人の運命が、早くも激しく交錯し始めました。今回は、手に汗握る第2話の展開を、ネタバレ全開で語っていきます!

刺客の正体は許嫁!?疑心暗鬼の世子

物語は、狩りの最中にファンが何者かに狙われる緊迫のシーンから幕を開けます。親友であり、ジェイの許嫁でもあるハン・ソンオンがファンをかばい、事なきを得ますが、現場は騒然。そんな中、ファンに会うために男装して兵士に紛れ込んでいたジェイが、ファンに見つかってしまいます!

ファンは、自分を狙った矢とジェイを結びつけ、彼女が一家を毒殺した犯人であり、自分をも殺しに来た刺客だと確信。ジェイは必死に無実を訴え、ファンが父に送ったはずの「密書」のために来たと弁明しますが、ファンは「密書など送っていない」と一蹴します。もう、この時点ですれ違いと疑惑のオンパレード!

そこへソンオンたちが駆けつけたため、ジェイはとっさに顔を伏せ、偽名を名乗ります。ファンはジェイが女であることを見抜きながらも、あえて追及せず、ひとまず彼女を捕らえて連れ帰るのでした。

祭文に滴る血…追い詰められるファン

狩りの後、ファンの右腕が問題ないことを証明するため、衆目の前で祭文を書く儀式が執り行われます。これは、ファンの失脚を狙う右議政チョ・ウォンボたちの仕組んだテストでした。

ファンが筆を取ると、なんと傷もないはずの手から血が滴り落ち、祭文を汚してしまいます!「鬼の呪いだ!」と騒ぎ立てる大臣たち。しかし、ファンは冷静でした。「犯人はこの中にいる」と宣言し、その場にいた者すべての身体検査を命じます。

絶体絶命のピンチに陥ったのはジェイ! 身体検査をされれば、女であることがバレてしまう…。かつて肖像画を見て胸をときめかせた許嫁ソンオンが、まっすぐ自分に向かってくるではありませんか。どうする、ジェイ!?

その瞬間、彼女の手を掴んだのは、なんとファンでした。彼はジェイを自分の幕舎へと連れ去ります。

「この世に鬼などいない」天才少女の覚醒

二人きりになった幕舎で、ファンはなおもジェイを疑い、毒が入っているかもしれないと水を飲むよう強要します。ジェイはためらうことなく水を飲み干し、改めて自分の無実と、祭文の件への関与を否定しました。

その後、小屋に閉じ込められたジェイは脱出を試みますが、またもやファンに捕まります。ここで、ついに物語が大きく動きました。

ジェイは、ファンを苦しめる「鬼の呪いの手紙」の内容を知っていること、そして、その謎を解く手助けができることを告げたのです。かつて数々の難事件を解決に導いたのは、兄ではなく自分自身の力であったと明かし、祭文の血も呪いではなく、人間の仕業によるトリックだと断言します。「この世に鬼神など存在しません。あるのは人の仕業だけです」というジェイの言葉に、ファンは目を見張るのでした。

ファンは王や大臣たちの前で、ジェイが見破ったトリックを実演し、呪いでないと証明します。しかし、彼はジェイを信じきれず、宮牌を投げ渡し「お前の潔白は自分で証明しろ」と冷たく突き放します。

「聖君だと思っていました。でもあなたは違った」

ファンの冷たい態度に深く失望したジェイの言葉が、彼の心に突き刺さるのでした。

『青春ウォルダム 呪われた王宮』第2話の感想

第2話は、孤独な世子ファンと、絶望の淵にいるジェイ、二人の天才が出会うべくして出会った回でしたね。互いに疑いを持ちながらも、心の奥底では相手の持つ尋常ならざる才能や気迫に気づき始めている、その緊張感がひしひしと伝わってきました。

特に印象的だったのは、ジェイの聡明さと度胸です。一家殺害の犯人にされ追われる身でありながら、冷静に状況を分析し、世子の前でも一歩も引かない姿は、単なる悲劇のヒロインではありません。彼女が「この世に鬼などいない」と断言したシーンは、本作が単なるオカルトミステリーではなく、人間の知恵と意志が運命を切り開く物語であることを示していて、非常に胸が熱くなりました。

一方で、呪いに怯え、誰のことも信じられないファンの孤独もより深く描かれました。彼の冷たい態度は、実は弱さの裏返しなのかもしれません。この正反対のようでどこか似ている二人が、これからどうやって信頼を築き、巨大な陰謀に立ち向かっていくのか。物語の土台がしっかりと築かれた、見ごたえのある一話でした。

つづく