ついに迎えた最終回!長きにわたる呪いと陰謀、そして悲しい過去の謎がすべて解き明かされる、まさに圧巻のフィナーレでした。イ・ファンとミン・ジェイ、そして仲間たちの運命がどうなるのか、固唾をのんで見守った方も多いのではないでしょうか。

すべての元凶であった右議政チョ・ウォンボは、イ・ファンたちが碧川(ピョンチョン)の民が潜む来安谷(レアンゴク)へ向かったことを突き止め、私兵を率いて彼らを皆殺しにしようと企みます。時を同じくして、ウォンボは衝撃の事実に気づきます。自分が王に嫁がせた継妃こそが、10年前に滅ぼしたはずの碧川の生き残りであり、復讐のために王宮に入り込んでいたのです。激怒したウォンボは継妃を問い詰めますが、彼女もまた、ウォンボへの深い恨みを爆発させます。

一方、来安谷に到着したイ・ファンとミン・ジェイたち。最初は逆賊と誤解され捕らえられてしまいますが、ファンの真摯な言葉と、同じく碧川出身の刺客夫婦のとりなしによって、次第に信頼を得ていきます。そこで明らかになったのは、10年前の悲劇の真相でした。民を救うための陳情書がウォンボによって握りつぶされ、無実の人々が虐殺されたというのです。ファンは彼らの無念を受け止め、故郷への帰還と名誉の回復を固く約束します。その誠意を示すかのように、ファンは民のために自ら井戸を掘り始め、その姿に民の心も動かされていきました。

しかし、和解の時も束の間、ウォンボの私兵が来安谷に攻め込んできます。絶体絶命の窮地に立たされるファンたち。まさにその時、事態を察したハン・ソンオンの父、ハン・ジュンオンが官軍を率いて駆けつけ、形勢は逆転します。追い詰められたウォンボは降伏を装い、最後の悪あがきでファンに襲いかかりますが、ファンの護衛官テガンの双子の兄が身を挺してファンを守り、命を落としました。

すべての戦いが終わり、宮殿では継妃が服毒自殺を図りますが、一命は取り留めたものの正気を失ってしまいます。彼女は王宮を追われ、街で人々から蔑まれながら生きるという、ある意味で最も過酷な罰を受けることになりました。巨悪の首魁チョ・ウォンボとその一味は、最も重い刑に処せられ、長きにわたる陰謀は完全に幕を閉じました。

事件解決から1年後。ミン・ジェイは家族殺害の汚名を晴らし、侍女のチャン・ガラムも賤民の身分から解放されました。ハン・ソンオンは自ら願い出て、再建された碧川の地の新たな郡守となり、民を導きます。キム・ミョンジンとチャン・ガラムは、紆余曲折の末に想いが通じ合い、幸せな未来を歩み始めます。

そして、王位に就いたイ・ファンは、原因不明の体調不良に悩まされていました。御医の診断は、なんと「恋煩い」。ジェイがいない宮殿での日々に、寂しさを募らせていたのです。ファンはついに、学堂で子どもたちに文字を教えていたジェイのもとを訪れます。「遅くなったが、あの日のそなたの告白に対する私の答えだ。…恋慕している」と、ついに素直な想いを告げるファン。ジェイはその手を取り、二人は固く抱き合い、幸せな口づけを交わすのでした。

『青春ウォルダム 呪われた王宮』最終回 第20話の感想

すべての伏線が見事に回収され、登場人物それぞれが納得のいく結末を迎えた、素晴らしい最終回でした。10年にわたる碧川の悲劇と、それに端を発する呪いや陰謀の数々が、一つ一つ丁寧に解き明かされていく様は、まさに圧巻の一言です。悪事を尽くしたチョ・ウォンボが最も惨めな最期を遂げ、復讐心に囚われた継妃が生きたまま罰を受け続けるという結末は、物語に深い余韻を残しました。何より、あらゆる苦難を乗り越えたイ・ファンとミン・ジェイが、ようやく互いの想いを確かめ合い、幸せな未来へと歩み出したシーンには、心からの安堵と祝福を贈りたい気持ちでいっぱいです。彼らの周りで幸せを掴んだ仲間たちの姿も微笑ましく、見終えた後に温かい気持ちになれる、見事な大団円だったと思います。

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