いやあ、今回もすごかったですね!『かくれんぼ』第23話、息もつかせぬ展開で、手に汗握るってまさにこのこと。追い詰められたはずのチェリンが、ここからどうやって反撃するのかと思っていましたが、想像をはるかに超える大立ち回りを見せてくれました。
窮地のチェリン、最後の交渉相手は夫の愛人
前回、テサン財閥による会社の乗っ取りが目前に迫り、祖母ヘグムがショックで倒れるという絶体絶命の状況に陥ったチェリン。彼女に残された道はただ一つ。夫ジェサンの不正の証拠を握るジェサンの愛人、ワン・ソラを説得することだけでした。
しかし、当然ソラはチェリンを警戒します。夫の正妻が、愛人である自分に協力話を持ち掛けてくるなんて、どう考えたって罠だと思いますよね。チェリンは冷静に、ジェサンが会社の金を横領している事実を伝え、このままではあなたも共犯になってしまうと説得を試みます。
それでも首を縦に振らないソラに対し、チェリンは最終手段に出ます。ジェサンの過去の妻たちが、不審な死を遂げている事実を突きつけ、「次はあなたか、私よ」と、空の写真立てを見せるのです。このままでは破滅しかないと悟ったソラは、ついにチェリンに協力することを決意。ジェサンの不正の証拠が詰まったUSBメモリをチェリンに託しました。
ジェサンの暴走とウニョクの覚悟
その頃、ジェサンは姿を消したソラを躍起になって探していました。ソラを助けたのがウニョクだと知り、逆上して殴りかかります。そんな二人のいざこざを知ってか知らずか、父であるテサン会長は、なんとジェサンを次期会長に、そしてウニョクを秘書室長に任命すると宣言。犬猿の仲の二人を無理やり和解させようとするのですから、もうメチャクチャです。
一方、ウニョクはチェリンへの想いをより一層強くしていました。彼が危険を冒してまでジェサンの秘密をチェリンに教えたのは、ただ彼女のため。チェリンと出会って、自分のモノクロだった人生に色が生まれたのだと、静かに愛を告げるシーンは、胸が締め付けられましたね。
しかし、事態は急変します。ソラを見つけにウニョクの家に乗り込んだジェサンは、そこで衝撃の光景を目にするのです。ウニョクが自分とソラの密会写真を持ち、部屋に盗聴器まで仕掛けていたことを発見。さらに、チェリンが落としていったハンカチを見つけたことで、ジェサンの怒りと嫉妬は頂点に達します。信じていた二人に裏切られたと思い込んだジェサンは、ウニョクへの殺意にも似た憎しみを燃やすのでした。
決戦の時!社長会議での直接対決
そして、運命の社長会議当日。テサン財閥による吸収合併が決定する、まさにその時がやってきます。ウニョクは会社に辞表を提出し、姿を消します。
勝ち誇った表情で会議室へ向かうテサンとジェサン親子。その前に、一人の女性が立ちはだかります。そう、ミン・チェリンです。
「社長たちの前で恥をかきたくなければ、ジェサンさんの件で話があります」
チェリンは毅然とした態度で二人を止め、会長室でジェサンの横領と帳簿改ざんの証拠を突きつけます。しかし、百戦錬磨のテサン会長は「こんなものでは脅しにならない」と一蹴。
ですが、チェリンにはまだ奥の手がありました。彼女が再生したのは、ソラの肉声。「法廷で全て証言します」というソラの声が響き渡った瞬間、テサンの表情は凍り付き、ジェサンは恐怖で顔面蒼白に。
形勢は一気に大逆転!会社を、そして自分の人生を守るため、チェリンが仕掛けた最後の大勝負。その結末はいかに…!という、最高の引きで次回へ続きます。
『かくれんぼ』第23話の感想
今回のエピソードは、追い詰められたチェリンが見せた執念と覚悟に尽きます。これまで耐え忍ぶ場面が多かった彼女が、自らの手で運命を切り開こうと能動的に動く姿は、見ていて胸がすく思いでした。特に、夫の愛人であるソラを説得する場面では、単なる脅しではなく、同じ女性として生き残る道を提示する冷静さとクレバーさが光っていました。一方で、ジェサンの小物感あふれる焦りっぷりと、全てを察しながらも息子の不正にも動じないテサン会長の怪物っぷりが、物語に一層の深みを与えています。ウニョクの献身的な愛も切なく、それぞれのキャラクターの思惑が複雑に絡み合い、物語の緊張感を最高潮に高めていました。これからの展開から目が離せません。
つづく