いやあ、今回の『かくれんぼ』は息つく暇もありませんでしたね!チェリンの出生の秘密が、ついに核心に迫ってきました。ずっと彼女をそばで支え、時に不可解な行動を見せてきたキム室長の真意が、少しずつ明らかになっていく展開には、思わず画面に釘付けになってしまいました。
ついに明かされる衝撃の事実!チェリン、実母の行方を追う
チェリンは、自分の実母について何かを知っているのがキム室長だと確信します。ウニョクから、キム室長が怪しいバイク男と会っていたこと、そして祖母ヘグムの弱みを握る情報をチェリンに渡したのもキム室長ではないか、と聞かされ、チェリンの疑念は深まるばかり。一体、キム室長は敵なのでしょうか、それとも味方…?
意を決して実家に戻ったチェリンは、キム室長を問い詰めようとします。しかし、そこへ運悪く祖母ヘグムが帰宅。チェリンは機転を利かせ、「情報を漏らした人物を教える」ことを交換条件に、自分がなぜ養子としてこの家に来たのかをヘグムに問いただします。
ヘグムの口から語られたのは、あまりにも残酷な真実でした。懇意にしている占い師から「孫のスアは20歳まで生きられない」と告げられ、その厄災からスアを守るための「身代わり」として、チェリンは孤児院から連れてこられたのです。自分がただの厄除けだったという事実に、チェリンは言葉を失います。
そしてチェリンが、情報漏洩者としてキム室長の名前を告げようとしたその瞬間、キム室長本人から衝撃的なメールが届きます。「あなたの実母の名前はキム・ソネ。これ以上話せば、一生母親には会わせない」。母の情報を人質に取られたチェリンは、その場を去るしかありませんでした。
母の死、そしてウニョクの優しさ
キム室長に「母はどこにいるの」と涙ながらに訴えるチェリン。しかしキム室長は、「あなたが会社の主人になることが、キム・ソネの願いだった」と謎めいた言葉を残すだけ。
ウニョクと共に実母探しの手がかりを求めるチェリンは、かつて自分がいた孤児院を訪ねますが、院長はキム室長の指示通り口を閉ざします。諦めきれない二人がキム室長を尾行すると、彼女が向かった先は、なんと納骨堂でした。そこでチェリンは、実母キム・ソネが既にこの世の人ではないことを知ってしまうのです。会えるかもしれないという最後の希望さえも打ち砕かれ、チェリンは静かにその事実を受け入れるしかありませんでした。
その夜、ウニョクの家で彼の父親チョ・ピルドゥと鉢合わせし、暴力を振るわれそうになったチェリン。間一髪で駆けつけたウニョクに救われ、彼の養父が遺した家で一緒に過ごすことになります。傷ついたチェリンを優しく包み込むウニョクの存在が、唯一の救いでした。
暴走するスア!会社の危機を救ったのは…
一方、会社ではスアがとんでもない問題を引き起こしていました。ジェサンの言葉に焦ったスアは、問題となった原料を独断で廃棄しようと大暴れ。連絡を受けて駆けつけたチェリンは、「化粧品がダメなら、石鹸や洗剤にすればいい!」と見事なアイデアでその場を収めます。
この機転により会社は危機を脱し、商品は大ヒット。しかし、スアはその手柄をすべて自分のものにしてしまうのです。ところが、その嘘は父ジュンシクの耳に入ってしまい、スアは窮地に立たされるのでした。
『かくれんぼ』第39話の感想
今回のエピソードは、登場人物たちの感情が激しくぶつかり合う、非常に見ごたえのある回でした。特に、自分の出生の真実を知り、さらに実母の死という過酷な現実に直面したチェリンの姿には胸が締め付けられました。彼女がただの「厄除け」として家に迎えられたという事実はあまりにむごく、それでも気丈に前を向こうとする強さに心を打たれます。一方で、キム室長の行動の真意が少しずつ見えてきた点も興味深いです。彼女はチェリンの実の母親であり、娘を会社の頂点に立たせるために暗躍していたのかもしれません。彼女が流した涙の裏にある長年の苦悩を思うと、物語に一層の深みを感じます。対照的に描かれるスアの未熟で衝動的な行動が、物語の良いスパイスになっていました。
つづく