再会は突然に…覚えていないフリのジュヒョン

物語は、ヒジがジュヒョンたちの食事会に合流するシーンからスタート。ジュヒョンの驚いた顔!明らかに動揺しています。ヒジは「10年前に香港で会ったじゃないですか」とにこやかに話しかけます。当時、法学生だったジュヒョンに「ソウルでまた会おう」と言われたことまで覚えていました。

しかし、ジュヒョンは「記憶にない」とバッサリ。あからさまに冷たい態度をとるんですよね。これは絶対何かあるパターンでしょう!

法律事務所、まさかの強制合併!?

一方、弁護士たちがオフィスを構えるビルのオーナー、キム・ヒョンミンがとんでもない提案をぶち上げます。なんと、ビル内の法律事務所をすべて合併させ、巨大な「法律事務所ヒョンミン」を設立するというのです。

最初は懐疑的なパートナーたちでしたが、それぞれの事務所の独立性は保ちつつ、対外的には大きなファームに見えるというメリットを巧みに説明され、心が揺らぎ始めます。オーナーとしては、長期的なテナントを確保したいという思惑があるようです。この合併話、今後の大きな火種になりそうですね。

ヒジの正義とジュヒョンの現実

そんな中、ヒジはクライアントの代理で、個人資産の差し押さえ現場に立ち会うことに。しかし、そこはまさに修羅場でした。差し押さえに抵抗した債務者夫婦が、なんとその場で服を脱ぎ始めるという衝撃の展開に!この一件で、ヒジは大きなショックを受けます。

時を同じくして、ジュヒョンが担当していたのは、銀行からのローンを返済できなくなったチャン・ヒョンソクという男性の立ち退き訴訟。銀行側の代理人として、冷徹に業務を遂行するジュヒョン。

偶然にも、そのチャン・ヒョンソクが無料弁護を頼ってきたのがヒジの事務所でした。上司に断られてしまいますが、ヒジは彼が抱える書類に目を通し、相手方の弁護士がジュヒョンであることを知ってしまいます。

新判例をめぐる法廷外バトル!

事態が大きく動いたのは、ある最高裁判所の新しい判例が出たことでした。「チャン・ヒョンソクのような経済的弱者は、強制的に立ち退かせることはできない」という内容です。

この情報をいち早くキャッチしたジュヒョンとヒジ。ジュヒョンは、相手がまだこの判例を知らない可能性に賭け、訴訟を強行しようとします。しかし、ヒジがそれを許しません。彼女はチャン・ヒョンソクのもとへ駆けつけ、この新判例について教え、対抗するための書類作成まで手伝ってしまうのです。

法廷でヒジが用意した書類を目にしたジュヒョンは、彼女の仕業だとすぐに気づきます。結果、ジュヒョンのクライアントは訴訟の取り下げを決定。事実上、ヒジの「勝利」となりました。

ぶつかり合う二人の「正義」

しかし、話はこれで終わりません。昼食の席で、ジュヒョンはヒジの行動を厳しく非難します。「人助けをした」と主張するヒジに対し、ジュヒョンは「その判例のせいで、銀行は今後チャン・ヒョンソクのような人々への融資をためらうようになる」と、冷徹な現実を突きつけます。理想論だけでは救えない現実がある、というジュヒョンの主張もまた、一つの正義なのかもしれません。二人の対立は深まるばかりです。

そしてラストシーン。ヒジが大学の構内で一人佇んでいると、ランニング中のジュヒョンが偶然通りかかります。その瞬間、ジュヒョンの脳裏にフラッシュバックしたのは、10年前の香港でのヒジとのキスシーン…!

やっぱり覚えてるんじゃないですか!冷たい態度の裏には、一体どんな過去が隠されているのでしょうか。そして、全事務所の合併も正式に決定し、物語はさらに大きく動き出します。

『瑞草洞<ソチョドン>』第2話の感想

理想を胸に突き進むヒジと、現実を知るがゆえに冷徹に徹するジュヒョン。第2話は、この二人の対照的な「正義」が鮮やかに描かれた回でした。差し押さえ現場で服を脱いで抵抗する債務者の姿は、法が介入する現場の生々しさを強烈に印象付けます。一方で、ヒジの行動がもたらすかもしれない長期的な悪影響を指摘するジュヒョンの言葉には、単純な悪役では片付けられない説得力がありました。どちらが正しいとは言えない、法の世界の複雑さと奥深さを感じさせられます。個人の救済が、社会全体の仕組みに歪みを生む可能性。この重いテーマを、二人の弁護士の対立を通して見事に描き出しており、非常に見ごたえがありました。合併話も本格化し、人間関係の力学がどう変化していくのか、目が離せません。

つづく