それぞれの正義と事件の行方

まず注目したいのは、我らがチャンウォンの奮闘です。今回彼が担当したのは、ボイスフィッシング詐欺に加担したとして起訴された女性、ド・ミギョン。彼女は低金利ローンを申し込んだつもりが、取引履歴を作るためと言われ、自身の口座に振り込まれたお金を現金で引き出して犯人に渡してしまった、いわゆる「受け子」にされてしまったのです。

本人は完全に被害者なのに、なぜ検察は彼女を起訴したのか?チャンウォンはこの点に疑問を抱き、彼女の無実を証明するために奔走します。幸いにも、犯人との通話録音が見つかり、法廷で彼女の無実を力強く訴えるチャンウォンの姿は、弁護士として一回りも二回りも大きく見えましたね。

一方、ムンジョンは建設労働者の未払い賃金問題を抱え、現場検証へ。その帰り道、電車で妊婦用の席に堂々と座る男性を鋭い視線で退かせて、別の妊婦さんに席を譲らせるというファインプレーを見せます。その妊婦さんからお礼と共にマタニティマークを受け取るシーンは、彼女自身の妊娠を暗示しているようで、ドキッとさせられました。

じれったい二人に、ついに訪れた瞬間

そして、皆さんが一番気になっているであろう、ジュヒョンとヒジの関係!これがもう、大変なことになりました!

きっかけは、ジュヒョンの同窓会。インターンたちとの食事会で偶然同じ店に居合わせたヒジを、ジュヒョンの友人が「香港で一緒にいた子だ!」と見つけます。この一件から、二人は香港での思い出話に。

ヒジが「香港旅行で一番好きだった瞬間は?」と尋ねると、回想シーンへ。レストランでの食事、街歩き、そしてジュヒョンがヒジのためにこっそりブレスレットを買っていたこと…。旅行の高揚感だけじゃないか、ソウルに帰ったら会えなくなるんじゃないかと不安だったヒジ。そんな彼女に、ジュヒョンは「あの時間のすべてが最高の瞬間だった」と答えるんです。もう、この時点で最高ですよね!

さらに物語は加速します。旧正月の連休中、誰もいない事務所でばったり会った二人。閉まっているレストランばかりで途方に暮れる中、かつてジュヒョンにすっぽかされた日にヒジが見つけた24時間営業の店の話に。するとジュヒョンから「あの日、俺も行ったんだ。でも君を見つけられなかった」という衝撃の告白が!

ずっとすれ違っていた二人の誤解が、ついに解けた瞬間でした。「次は気持ちをはっきりさせてくれ」と言うジュヒョンに対し、ヒジは彼の頬にキス。「これで十分はっきりした?」と問いかける彼女に、ジュヒョンがキスで応える…。長かった…本当に長かった!このシーンを待ちわびていたファンは多いはずです。甘い、甘すぎる展開に、思わず画面の前でガッツポーズしてしまいました。

しかし、幸せな時間は長くは続きません。他の弁護士たちが事務所に戻ってきて、慌てて手を離す二人。そしてラストシーン、幸せの絶頂にいるはずのヒジに、叔父が逮捕されたという一本の電話が…。甘い雰囲気から一転、不穏な空気が立ち込めたところで、第7話は幕を閉じました。

『瑞草洞<ソチョドン>』第7話の感想

今回は、これまでのもどかしい空気を吹き飛ばすような展開と、新たな嵐の予感が同居する、非常に見応えのある回でした。ジュヒョンとヒジの関係が、香港での思い出と長年のすれ違いの真相を経て、ようやく一歩前進したことには、心から安堵しました。二人のキスシーンは、このドラマのハイライトの一つと言えるでしょう。同時に、チャンウォンがボイスフィッシング詐欺の被害者に真摯に向き合い、弁護士として成長していく姿も印象的でした。彼の熱意と正義感が、今後の物語にどう影響していくのか注目です。事務所の面々の人間模様にも深みが増し、それぞれのキャラクターがより魅力的に感じられました。しかし、ラストでヒジに降りかかった突然の困難は、二人の幸せな未来に暗い影を落とします。この急転直下な展開が、物語に新たな緊張感をもたらし、続きから目が離せなくなりました。

つづく