第8話は、ヒジの父キム・ミョンホが投資詐欺の容疑で突然逮捕されるという衝撃的なシーンから始まります。母は単なる誤解だと信じていますが、ヒジが警察署に駆けつけても、父は面会を拒否。いったい何が起きているのか…。
ヒジは弁護士として父と向き合うことを決意。訴状を読むと、なんと父が過去に被害に遭ったのと同じ手口の詐欺で訴えられていることが判明します。父は「誤解だ」の一点張りですが、状況は明らかに不利。母からは「あなたまで巻き込まれたくない」と弁護を反対されてしまいます。
そこでヒジが頼ったのが、恋人であり同僚でもあるジュヒョン。自分の事務所では立場上難しいと考えたヒジは、ジュヒョンの事務所に表向きの弁護を依頼し、自分は裏で動くという作戦に出ます。ここからのチームプレイが本当に熱いんです!
事件の鍵を握るのは、チェ・ソンミという女性。過去のチャリティーイベントで、ミョンホと一緒に仮想通貨への投資を呼びかけていた人物です。しかし、ミョンホは「自分は関係ない、すべてチェ・ソンミがやったことだ」と主張します。
一方、音声フィッシング詐欺の被害者を弁護していたチャンウォンは、敗訴してしまい依頼人に重い罰金が課されることに。責任を感じたチャンウォンは自腹で罰金を払おうとしますが、断られてしまいます。彼の正義感と優しさが切ない…。
そんな中、ジュヒョンやムンジョン、サンギといったいつものメンバーがヒジのために立ち上がります。「私たちも手伝うよ!」と、一丸となって事件の真相究明に乗り出す姿は、まさに最高の仲間たち。
ムンジョンは刑務所にいるチェ・ソンミに面会し、チャンウォンはミョンホとソンミが過去に交わした事業契約書を発見。しかし、その証拠は「ミョンホが詐欺の共犯者である」ことを示すかのような内容で、ヒジは厳しい現実に直面させられます。
そして、運命の裁判が開廷。ジュヒョンとチャンウォンは、見つかった契約書を証拠として提出することに異議を申し立てます。
ヒジは、父が詐欺に遭った後、事業を閉鎖したものの会社登記は残していたことを思い出します。この事実が、後の逆転劇の重要な伏線になるんです。
再び開かれた法廷で、ジュヒョンは証人として立ったソンミを鋭く追及します。「ミョンホさんの事業は2019年には閉鎖されていたはず。どうやって契約書にサインできたんですか?」と。そして、ソンミがミョンホから借りた9億ウォンを返すために別の詐欺を働き、その罪をミョンホになすりつけようとしたこと、さらにはミョンホの印鑑を盗んで契約書を偽造したことを暴き立てます!
続いてチャンウォンが被害者の一人に尋問すると、彼女はついに真実を告白。「ソンミに『お金を返してほしければミョンホを犯人に仕立て上げろ』と言われた」と。
この決定的な証言により、チェ・ソンミには懲役7年の判決が下り、ミョンホは見事無罪を勝ち取りました!家族と再会し、抱き合うシーンは涙なしには見られません。
事件解決後、ヒジは仲間たちと祝杯をあげます。その席で、ヒジとジュヒョンが付き合っていることがバレバレだったと明かされる、微笑ましい一幕も。
しかし、物語はそれだけでは終わりません。ラストシーンで、ヒジは上司のナ・ギョンミンに産休について相談しますが、前例がないからか、その反応はなんとも渋いものでした…。新たな問題の予感が漂う中、第8話は幕を閉じます。
『瑞草洞<ソチョドン>』第8話の感想
今回は、一人の仲間を救うために法律事務所の垣根を越えてチームが団結する、非常に見応えのあるエピソードでした。父の無実を信じ抜くヒジの強さと、それを支えるジュヒョンや同僚たちの温かい友情に胸が熱くなりましたね。特に、不利な証拠が次々と見つかる中で、誰もヒジを疑わず、ただ真実のために奔走する姿は理想的な仲間関係そのものです。
法廷でのジュヒョンの鮮やかな逆転劇は、まさに痛快の一言。小さな事実の断片を繋ぎ合わせ、相手の嘘を完璧に暴いていくプロセスは、法廷ドラマの醍醐味を存分に味あわせてくれました。事件解決後の和やかな雰囲気と、最後に提示された「産休」という新たな現実的な問題の対比も巧みで、このドラマが持つ社会派な一面を改めて感じさせられました。
つづく