いやあ、今回もとんでもない展開でしたね!カン・ヨハンが仕掛けた罠に、社会的責任財団の面々が面白いようにかかっていく様子は、もはや芸術の域。さっそく第7話の衝撃を振り返っていきましょう!
疑心暗鬼に陥る権力者たち
カン・ヨハンがライブ裁判で「次のターゲットは社会的責任財団の寄付金の行方だ」と宣言したことで、大統領のホ・ジュンセをはじめ、チャ・ギョンヒ法務部長官、ソ・ジョンハク会長たちは大パニックに陥ります。ヨハンは彼らの仲間割れを誘うため、パク・ドゥマンとミン・ヨンシクにそれぞれ接触。まるで悪魔の囁きのように「仲間を売れば助けてやる」と持ちかけ、まんまと偽の会計帳簿を手に入れます。この男、人の心の隙間に入り込む天才ですね。
一方、ホ・ジュンセは記者会見を開き、「ヨハンは嘘つきだ!」と逆襲。さらにヨハンに懸賞金をかけるという暴挙に出ますが、ヨハンはそんなことではびくともしません。自分を拉致しに来たホ・ジュンセの手下たちを逆手にとり、なんとホ・ジュンセ本人とのツーショットをライブ配信!寄付金の行方を問い詰められ、タジタジになる大統領の姿が全国に晒されるのでした。この一連の流れ、痛快すぎます!
明かされるガオンの過去と、ソナの覚醒
今回の裁判のテーマは「社会的責任財団の不正」。ヨハンはパク・ドゥマンとミン・ヨンシクから手に入れた偽の帳簿を法廷で突きつけ、彼らの醜い責任のなすりつけ合いを暴露します。
しかし、ヨハンの本当の狙いは別にありました。彼は突然、キム・ガオンの両親が過去に詐欺師に全財産を騙し取られ、自ら命を絶った事件に言及します。何も聞かされていなかったガオンは、法廷のど真ん中で自身の最も触れられたくない過去を晒され、激しく動揺。「なぜこんなことを!」とヨハンに詰め寄りますが、ヨハンは冷たく突き放すだけでした。
その裏で、チョン・ソナが恐ろしい本性を現します。自分を裏切り、すべての罪を着せようと画策していたソ・ジョンハク会長のもとを訪れたソナ。恐怖にひざまずき命乞いをするソ会長を、ソナはためらうことなくナイフで殺害してしまいます。彼女が福祉施設の院長を階段から突き落とすシーンもありましたが、もはや彼女を止められる者はいないのかもしれません。
衝撃のラスト!真犯人は別にいる…?
裁判後、ヨハンはガオンを刑務所へ連れて行きます。そこにいたのは、ガオンの両親を死に追いやったとされる詐欺師チュ・イルド。復讐心に燃えるガオンでしたが、目の前に現れた男を見て愕然とします。顔は同じでも、雰囲気がまるで違う。そう、彼は替え玉だったのです。
ガオンが覚えていた、逮捕時に不気味な笑みを浮かべた真犯人は、今ものうのうと外の世界で生きている。その事実を知ったガオンは、怒りに我を忘れて絶叫するのでした。
そして、ソ・ジョンハクが「急死」したことで、チョン・ソナは社会的責任財団の新理事長に就任。華やかな祝賀会で微笑む彼女の姿は、まさに悪の化身。新たな怪物の誕生を高らかに宣言するかのような、鳥肌もののエンディングでした。
『悪魔判事』第7話の感想
今回は、カン・ヨハンとチョン・ソナという二人の「怪物」が、それぞれのやり方で権力者たちを掌の上で転がす様が見事でした。特に、ソナがただの秘書ではなく、財団の実権を握るために冷徹な計画を進めていたことが明らかになり、物語の奥行きが一気に増したように感じます。彼女がソ会長を殺害するシーンは、恐怖と同時にある種の爽快感すら覚えるほど、彼女の覚悟が伝わってきました。
一方で、正義を信じるガオンの心が、ヨハンによって徹底的に揺さぶられる展開は非常に苦しいものでした。信じていたものが崩れ去り、復讐すべき相手さえも偽物だったと知った時の絶望は計り知れません。彼がこの先、どのような道を選ぶのか。ヨハンの示す悪の道か、それとも新たな正義を見出すのか。物語の核心に迫る、非常に見応えのある回でした。
つづく