特権階級が支配する学園で、またしても新たな火種がくすぶり始めました。ドラマ『清潭國際高等學校 第2季』の第1話は、まさに嵐の前の静けさを打ち破る衝撃的な幕開けとなりました。

物語は、シウンとヘインと思われる人物の通話記録から始まります。ヘインが「動画を送るのは待って」と懇願する声、そして何者かがシウンを呼ぶ声、次の瞬間には悲鳴が響き渡り…シウンは命を落としてしまいます。

その直後、学校に到着したヘインが目撃したのは、校舎から墜落するシウンの姿でした。あまりの衝撃に言葉を失いながらも、ヘインは事件の鍵を握るであろうシウンのスマートフォンを探しますが、見つけることはできません。

翌日、学校はシウンの死の話題で持ちきり。生徒たちの誰もがヘインを犯人だと噂し、警察も授業中のヘインを連れ出し、参考人とは名ばかりの尋問を行います。もちろんヘインは無実を主張しますが、シウンに脅迫されていた理由については固く口を閉ざしたままです。

一方、学校側は理事長のソ・ヒスが緊急理事会を開き、学校の名誉を守ることを最優先に動きます。学校とシウンの両親は、この一件を「自殺」として処理したい意向のようです。

生徒たちの間でも、新たな亀裂が生まれていました。女王ジェナとユリの関係は、一見すると元通りに見えますが、その内側は緊張感で張り詰めています。ジェナはシウンの死にユリが関わっているのではないかと疑い、ユリは自分の誕生日パーティーを台無しにされた復讐の機会を虎視眈々と狙っていました。

ヘインの受難は続きます。弁護士費用はかさみ、父親は家の規模を縮小することまで考え始める始末。学校ではボソクを中心としたいじめっ子たちから「人殺し」と執拗に責められますが、ヘインも必死に抵抗。そんな彼女を助けたのは、アメリカに渡ったイ・ソマンの弟、イ・サランでした。彼は兄からヘインを守るよう頼まれていたのです。

時を同じくして、ジェナもまた家庭の問題に直面していました。父親から近々離婚が報じられると告げられ、母親を心配するジェナ。彼女は父親に対し、継母たちに危害を加えることさえほのめかしますが、返ってきたのは冷たい平手打ちでした。家を飛び出したジェナは、母親に会おうと半狂乱でタクシーを探します。その危なっかしい姿を見かねたヘインは、彼女のためにタクシーを止め、車内で流れるジェナの家族に関するニュースを消すよう運転手に頼むのでした。

翌日、ユリからの「プレゼント」がジェナに届きます。それは、校内暴力に関する懲戒委員会への召喚状。ユリの復讐が始まったのです。しかし、ジェナは少しも動じず、逆にシウン殺害に関する疑いをユリに突きつけます。

ヘインにはさらなる試練が待ち受けていました。ボソクとの争いで彼に怪我をさせてしまったことで、ボソクの母親がヘインの退学を要求してきたのです。ヘインの父親が土下座して許しを請う姿に、ヘインは怒りを爆発させ、ボソクの母親に言い返してしまいます。しかし、教師から「訴えられたら終わりだ」という冷たい現実を突きつけられ…。

エピソードの最後、ヘインは父親の隣に並び、自らも膝をつきます。屈辱に震えながらも、彼女の瞳には確かな決意の光が宿っていました。金持ちのなすがままに生きるのはもう終わり。謝罪の言葉を口にしながら、ヘインは静かに復讐計画を練り始めるのでした。

『清潭國際高等學校 第2季』第1話の感想

シーズン1の衝撃を引き継ぎつつ、より深く複雑になった人間関係と心理戦に初回から引き込まれました。シウンの死の謎を軸に、登場人物それぞれの思惑が絡み合い、物語に一層の厚みを与えています。特に印象的だったのは、主人公ヘインの変貌です。これまでは受難の連続でしたが、ラストシーンで見せた土下座は、単なる屈服ではありません。屈辱をバネに、自らの手で運命を切り開こうとする強い意志の表れであり、彼女の復讐劇が本格的に始まることを予感させました。また、敵対関係にあったジェナとの間に芽生えた僅かな共感が、今後の展開にどう影響するのかも気になるところです。特権階級の腐敗と、それに抗う者のしたたかな戦いを描く骨太な脚本に、今後の展開への期待が高まります。

つづく