物語は、ヘインとハエインの直接対決から始まります。ハエインが記憶喪失は嘘だと告白したことで、事態は一気に緊迫。自分の状況を利用して「ダイヤモンド6」に入ろうとするなんて!とハエインがヘインを罵倒し、取っ組み合いの末に二人ともプールへ真っ逆さま。この一部始終を何者かがこっそり撮影しているのが、また不気味さを煽ります。なんとかプールから這い上がったヘインは、「大人しくしてろ」とハエインに釘を刺しますが、時すでに遅し、という感じでしょうか。

一方、庶子であることが学校中にバレてしまったジヌク。周りの生徒たちは手のひらを返したように彼を無視し始めますが、本人はどこ吹く風。しかし、想いを寄せるジェナからは「あなたに興味はない」と冷たく突き放されてしまいます。

そんな中、ずぶ濡れのヘインに食事を差し入れる優しいサラン。でも、彼がうっかり忘れていったカバンの中に、なんとシウンのスマホが!ヘインはこれを見つけてしまいます。サラン、君は一体何者なんだ…?

学校では、謎の人物「ブラックドッグ」がダイヤモンド6の裏アカを次々と暴露し、大騒ぎに。ブラックドッグはヒスを脅迫して金銭を要求しており、ヒスは支払いに応じつつも、その正体を暴こうと躍起になっています。追い詰められたヘインは、シウンに脅されていること、そして秘密の動画のことをジェナに打ち明けるのでした。

そして物語の舞台は、ジヌクの誕生日パーティーへ。招待状が配られる中、シウンの動画が一つ公開されます。自分のことかと肝を冷やすヘインですが、幸いにも今回は別の内容でした。その裏で、ウジンはハエインに記憶喪失のフリをやめるよう迫りますが、彼女はしらを切り通します。このやり取りを、サランが遠くから静かに見つめていました。

パーティーの直前、ジェナからヘインにドレスが届きます。これを着てパーティーへ向かうヘイン。時を同じくして、ハエインはドオンを利用し、まんまとパーティーへの招待を手に入れていました。

パーティー会場で、ヘインはジェナから贈られたドレスで登場。一方、別室ではウジンがハエインを嘲笑い、ドオンがもはやダイヤモンド6のメンバーではないことを告げます。するとハエインは、自分を殺そうとしたのはユリだと、ウジンにそれとなく匂わせるのでした。

パーティーが盛り上がる中、ボソクは飲み過ぎてダウン。ヘインとサランはダンスフロアの主役となり、ヴィンテージシャンパンを勝ち取ります。ジヌクがヘインに近づこうとしますが、サランが巧みにそれを阻止。ウジンとジヌクの間にも一触即発の空気が流れます。

そして、パーティーの主役であるジェナが遅れて登場。彼女の口から放たれたのは、なんとジヌクとの婚約発表!会場が驚きに包まれる中、ユリはこの状況を利用しようとしますが、それこそがジェナの罠でした。ジェナは、ユリのドレスとそっくりなデザインのものを意図的にヘインに贈っていたのです。ジェナがユリのファッションセンスを嘲笑うと、周りも同調し、ユリは屈辱的な笑いものに。そしてヘインは、二人のエリート女子の醜い争いのど真ん中に、駒として立たされている自分に気づくのでした。

『清潭(チョンダム)国際高校(Bitch x Rich) シーズン2』第4話の感想

今回のエピソードは、登場人物たちの思惑が複雑に絡み合い、人間関係の闇の深さを改めて見せつけられました。特に印象的だったのは、やはりジェナの冷徹なまでの策略です。彼女がヘインにドレスを贈ったのは、単なる親切心からではなく、長年のライバルであるユリを公の場で貶めるための計算し尽くされた罠でした。自分に助けを求めてきたヘインを、ためらいなく駒として利用するその姿は、まさに清潭国際高校の女王そのもの。彼女の行動には、恐怖すら感じさせます。一方で、ヘインは様々な人物から脅され、利用され、ますます追い詰められていくばかり。彼女にとって唯一の心の拠り所に見えるサランも、シウンのスマホを所持しているなど謎が多く、完全に信頼できる存在なのか疑問が残ります。権力、嫉妬、秘密が渦巻くこの学園で、ヘインがどう生き抜いていくのか、目が離せません。

つづく